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「新しい対立軸」を模索するラブコメライトノベルの未来はどっちだ?
2017-12-02 07:0051ptちょっとラブコメライトノベルの最前線に追いついておかないとなあと思い、とりあえず涼暮皐『ワキヤくんの主役理論』を読んでいます。
これは「カクヨム」に連載されていたものなのかな? なかなか読みやすく、面白く読めていますが、注目するべきはやはり主人公の「主役理論」とヒロインの「脇役哲学」を対比させているところかと。
主役理論とはようするに人生を物語の主人公として生きたい!ということであり、脇役哲学とはやっぱり脇役がいいよねということであるらしいのですが、まあ、物語を駆動させるために持ってきた対立軸ですね。
また、まだ読んでいないけれど岬鷺宮『陰キャになりたい陽乃森さん』などは「陰キャ」、「陽キャ」という新しい概念を採用しているようで、やはり注目です。
ここら辺を見ていると、「リア充」と「オタク」という対立軸が古くなって無効化してしまった時代において、あきらかに「次なる対立軸」を模索し -
脱ルサンチマンの最新形にしてラブコメライトノベルの最前線、『14歳とイラストレーター』を読め!
2017-11-28 07:0051ptうに。一段と寒さもきびしくなりつつあるきょうこの頃、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ぼくはストーブの前から動けません。人類の肉体は冷気に耐えるよう作られていないのだ。
さて、むらさきゆきや『14歳とイラストレーター』という小説を読みました。これは、ある萌え系イラストレーターの青年と、ちょっとしたことからかれの生活の世話を焼くことになった14歳の少女を中心に、ライトノベル界隈の群像を描いた小説です。
いままでこの種の業界ものは、ライトノベル作家を主人公にしたものが中心でしたが、この作品はイラストレーターを主人公に持ってきたところが新機軸。
まあ、そうはいっても似たような内容だと思って読み始めたのですが、これが面白い。実に面白いのです。いま、最も先を楽しみにしているライトノベルになってしまいました。
何がそれほど面白のかというと、うーん、何だろうな。実はこの作品、それほど魅力的には
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