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最高に面白い人生を生きるために。何が「自意識の牢獄」を開くのか?
2015-06-10 04:2751pt
『人生ドラクエ化マニュアル 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ!』という本を読みました。
いまどき「覚醒せよ!」ってすごいなと思うわけですが、ようするに『ドラクエ』をネタにした一種の自己啓発書ですね。
つまり、退屈な(あるいは苦しみに満ちた)人生を『ドラクエ』に見立てて考えることによって面白いものにしようという発想です。
著者によると、面白いゲームには三つの要素があり、それらの要素を現実に叩き込むと自然と人生はゲームらしくなってくるといいます。
その要素とは、「目的」であり、「ルール」であり、「敵」。
つまり、面白い人生を楽しむためにまず必要なのは「目的」ということになります。
もちろん、現実世界はゲームと違っていて、「あらかじめ設定された目的」がありません。
したがって、面白い人生を歩みたいと望むなら、自分の意志で「目的」を決める必要があります。
著者によると、その「目的」はとにかくワクワクすることでなければならない。
あたりまえといえばあたりまえでしょう。特に面白くもない「目的」を定めたところで、そこに努力し邁進しようという気にはなれないでしょうから。
まずは何かワクワクするような「目的」を決めること!
そこからしかすべてはスタートしない。それはほんとうにそうだと思うのですよね。
いま、ぼくの人生は非常に退屈であるわけですが、それは「目的」がないからなんだよなあ、とつくづく思います。
そう、自分の人生がつまらないのはどこまでも自分のせいなのであって、だれの責任にするわけにもいかないんですよね。
うーん、現実はきびしい。
しかしまあ、ぼくが人生に独創的な「目的」を設定できずにいることにも理由があります。
やはりとても叶いそうもない「目的」を設定することには躊躇があるわけです。
それはそうですよね。どんな「目的」でも設定するだけなら自由とはいえ、あまりにも高望みをすることは気恥ずかしい。
また、人生ゲームの「ルール」や「敵」は「目的」をさだめた瞬間に自動決定されるので、あまり高い「目的」を設けてしまうと必然的に過酷な「ルール」のもと、強大な「敵」と戦わなくてはならないことになります。それはいかにもしんどい。
つまり、人生ゲームを面白くするためには、まずは「適度にむずかしい」、「それでいてワクワクする」目標をさだめることが必要であるわけです。むずかしいですよね。
それだけではありません。何かしら「目的」を決定したなら、そこへ向かって努力しなければならないので、「新しい世界」を切り開いていく必要があります。
これが怖い。ひとは一般に「きびしいチャレンジ」には怯むものです。
失敗したらどうしよう。間違えたらどうすればいい? 恥をかいてしまうんじゃないか……。そんな雑念が心をよぎるからこそ、「新しい挑戦」に怯えてしまうのですね。
結局、ここでも問題になるものは「自意識」です。
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