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電子書籍、次々と刊行~。
2016-09-29 22:1351pt
電子書籍がさらに3冊出ました。
『『進撃の巨人』はなぜ残酷な現実を描くのか?』は「新世界系」の記事のまとめで250円、『伏見つかさを読む 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のメタラブコメ構造』は伏見つかさ作品の書評のまとめで99円、『傑作漫画書評集 ファンタジーは女性をどう描いてきたか』は「Something Orange」時代の漫画書評のまとめで99円です。よければお買い求めになるか、Kindle Unlimitedで読むかしてみてください。
これでKindle Storeの電子書籍も10冊になりました。それぞれ、ぼちぼち売れています。あとはロングテールでちょこちょこ売れてくれることを期待したいところですが、さて。
まあ、電子書籍は儲からない、金にならないとはよくいわれるところですが、ぼくはやりようはあるのではないかと思っています。べつにベストセラーを出す必要はないのです -
愛が執着を孕むとき。
2016-09-28 21:4151ptども。海燕です。ここ数日は電子書籍の作業に時間を取られてブログを更新できずにいたのですが、それだと本末転倒なのでちゃんと書きますね。
電子書籍の作業とはいっても既に存在する文章をまとめて加筆修正しepub形式に変換してKindleで出版するだけなんだけれど、それだけのことがけっこう手間がかかります。ここ3日間はほぼその作業にかかりっきりでした。
特に『戦場感覚』の原稿は11万文字以上あるので、そのすべてを書きなおす作業はなかなか大変でしたね。まあ、その前は東京へ行ってさんざん遊んできたのだからちゃんと仕事はしないといけないのだけれど、でも疲れる……。いや、東京では贅沢しまくりだったので、いいかげんお金を稼がなければならないのですが。
ただ、電子書籍を出す作業自体はむずかしいことはまったくなく、いったんやり方を呑み込んでしまえばだれでもできるくらい単純です。2年くらい前はかなり手間だ -
電子書籍『戦場感覚』完全版刊行!
2016-09-28 10:2451pt
電子書籍『戦場感覚 ポラリスの銀河ステーション』をAmazon Kindle Storeにて上梓しました。元になっているのはぼくが数年前に発表した同人誌ですが、これはいっそう完成度を高めた「完全版」ということになります。
価格は250円で、なんと11万文字以上あります。ほぼ新書一冊分ですね。はっきりいってお得なので、よければ買ってね。この本こそぼくの思想的バックボーンになっているものです。この本を読まなければ海燕のロジックは理解できないといってもいいかも。
ちなみに、いまさらいうまでもないことかと思いますが、Kindle書籍はKindle媒体をもっていなくてもスマホやタブレットやPCで読むことができます。ていうかそっちのほうが読みやすいです。念のため。
また、『小学校2年生の作文に泣かせられたよ。』という書評集も同時に出しています。こちらは相対的に短いですが、ぼくの書いた書評のな -
電子書籍を出版しました!
2016-09-27 08:0651pt
AmazonのKindle Storeで電子書籍を出し始めました。いずれも過去のブロマガの記事をまとめたものです。すべてKindle Unlimitedでも読めます。
https://www.amazon.co.jp/%E6%B5%B7%E7%87%95/e/B01LYAWYE1/ref=sr_ntt_srch_lnk_3?qid=1474930287&sr=1-3
ちなみに、『恋愛工学と妄想加害男子のナルシシズム』と『スケベノススメ 続恋愛工学と妄想加害男子のナルシシズム』は今月の記事をまとめているので、ブロマガの読者さんは特に読む必要はありません。
『『3月のライオン』論』、『リア充幻想の彼方へ 平坂読『妹さえいればいい。』を語る』、『カジュアルオタクの時代』はそれぞれ昔の記事をまとめたもので、内容はタイトルからわかると思います。
価格は『『3月のライオン』論』と『リア充幻想 -
ナルシシズム論専門用語リスト。
2016-09-21 06:4051pt最近の記事では、専門用語ともいうべき言葉がいろいろ登場しているので、それらの意味を一覧にしてまとめておこうと思います。「」が付いているのは一般名詞をぼくなりの定義で使っている言葉です。こういう記事も必要だよねー。
・「心」
人間の精神のなかの情緒を司る部分。情緒であるために、ロジックでは割り切れない。たとえば「心」が傷ついている人間に対し、「そんなに拗ねても無駄だよ。それより明るく笑ってみたら?」などと論理的な解決策で説得を試みてもうまくいかない。その場合、自分の「心」で相手の「心」の傷に寄り添うことが必要となる。
・「状態」
人間の精神のなかの知性や理性を司る部分。ロジックによる説得が通用する。一般的に人は「状態」と「状態」で話し合い、それを「コミュニケーション」だと思っている。しかし、真のコミュニケーションは、先述したように「状態」だけでなく、「心」と「心」でも触れ合うことであ -
どうすればレアキャラ女子と出逢えるのか?
2016-09-21 05:3851ptコメント欄でこんな質問をいただきました。
海燕さんの本連載、傑作だとおもいます。
ぼくは、FF8のスコールとキスティス、リノアの関係で理解しました。
スコールはすべてをATフィールドで遮断します。ナルシシズムの塊です。
一方、リノアはエロティシズム。
リノアは「気持ち悪い」「うざい」のがオタクからの評判ですが、
リノアと対話をするとナルシシズムの中に閉じこもっていられないからで、さもありなん、なのですね。自分の認知のゆがみを見る羽目になる。
エロティシズムでスコールに接し、ついにはスコールを「コミュニケーション」と「共感」の世界にいざなっていきます。
一方、キスティス先生は、スコールのことが好きだけれど、
教員としてどうしたとか、若くてキャリアがどうとか、
色々な「比較級」の自意識にさいなまれて、
ATフィールドをまとったまま近づいてきますね。
「壁にでも話してろよ」と言ってもやっても -
「地獄」から「天国」へたどり着くためのルートとは。
2016-09-20 17:0551pt
恋愛工学の話は終わったと書きましたが、どうにも書きたいことが湧いて出てくるので番外編をひとつ。いや、まだ続くかもしれないので「番外編1」としておきましょうか。
この話、いつまでも延々と続くような気もする。いいかげんいやになっている人もいるでしょうが、ぼくは書きたいことを書きたいように書くのだ!
すいません、『麒麟館グラフィティー』の話も必ず書きます。赦してください。平身低頭。
さて、ネットでおそらく最も手きびしく恋愛工学を批判した記事に以下があり、このように書かれています。
僕は恋愛工学の信奉者を、特別にミソジニーだとか下卑た人間だとは思わない。頭悪いんだなとは思う。ナンパブログにも言えることだが、恋愛工学徒が書いたりしてるものを見て思うところがあるのは、「とにかくやりまくりたい!」とかじゃなくて「ただ普通に女の子と仲良くなりたいだけなんだ…」という人が少なくないことだ。その -
『フルバ』にも『カレカノ』にも罪はない。少女漫画と「真実の愛」幻想。
2016-09-20 07:5551pt
恋愛工学に始まった「ナルシシズム/エロティシズム」の話は前回で一応完結しているのですが、今回はおまけ篇として宿題になっていた少女漫画の話を書いておこうと思います。
まずは、「『彼氏彼女の事情』『フルーツバスケット』がアラサー女子の恋愛観にもたらした闇」という記事を引用しましょう。
http://papuriko.hatenablog.com/entry/2016/09/13/184709
タイトル通り、少女漫画往年の名作『彼氏彼女の事情』と『フルーツバスケット』を扱った記事です。この記事によると、両作品には以下のような共通点があるとされています。
・女子(主人公)が努力家、優等生、いい子
・男子(恋の相手)が特別な存在(人気者、特殊能力あり)
・でも男子は「過去のトラウマ」を抱え、心の闇を持っている
・男子、トラウマが爆発した時、女子を傷つけて避ける
・女子、そんな男子を偉大なる -
ほんとうに人にモテるコツとは何か。
2016-09-20 01:0751ptども。なんとなく恋愛工学の話から「ナルシシズム/エロティシズム」の話へと話題が移ってきましたね。
ぼくとしてはかなり面白いことを書いているつもりなのだけれど、どうなのだろう、読んでおられる方たちに通じているのだろうか? ちょっと自信がないのですが、通じていると信じて書きます。
まあ、ぼくがいうところの「ナルシシズム」とは、つまり『エヴァ』でいうところのATフィールドの内側にひきこもった状態のことなのですね。外からの干渉をシャットアウトして、変化することを拒んでいる。
もちろん、そういうナルシシズムの人も知的に劣っているわけではないから、「情報」はちゃんと受け止めている。ただ、「心」を閉じているのですね。
知性と心性の違いといえばわかってもらえるでしょうか? 「状態」と「心」は違うということを認識し、「心」に寄り添うことはセラピーの基本だそうです。
最近読んだ本に書いてあったこと -
ナルシシストの天才たちと日本一「スケベ」な男。
2016-09-19 06:0651pt
まだしつこく恋愛工学のことを考えています。というか、恋愛工学に始まった思考をさらに進めている。
先日は恋愛工学とはナルシシズムの理論なのだ、というところまで書きました。ここでいうナルシシズムとは自分以外の「他者」を持たない自己完結した心理のことです。
それに対し、他人のなかに自分にコントロール不可能な「他者」を想定し、その「他者」と出逢うことで得られる快楽を求めることを、ここではエロティシズムと名付けましょう。
人間は「他者」との交流によって快楽を感じ取ることができる生き物です。会話が楽しいのはそこに「他者」がいるからです。セックスが気持ちいいのはそこに「他者」との摩擦があるからです。
「他者」とは自分とは異なる「内面」をもった永遠に理解不能でコントロール不能な存在であり、「決して支配されないもの」でもあります。支配できてしまったらそれは「他者」ではありません。
「他者」と出
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