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待望の『コードギアス 亡国のアキト』最終章に残念な気もち。

 映画『コードギアス 亡国のアキト』最終章が配信されていたので、ダウンロードして観ました。  見たのですが――うーむ、どういったらいいだろう、まあ、正直にいうしかないのですが、これがかなり期待外れの出来。  第四章までは楽しく見ていたのだけれど、この最終章はどうにも苦笑いの連続になってしまいました。  ど、どこで狂ったのだろう。おっかしいなあ、第一章のときは傑作になる予感しかしなかったのだけれど、終わってみると紛うかたなき雰囲気アニメ。  「なんとなくそれっぽいセリフ」と「よく考えると無茶な行動」が続き、まったく納得がいかないままに終わってしまった感じです。  あまり批判的なことばかり書くのは気が引けるのだけれど、この最終章はさすがに評価できないかな、と。  ほんとうにどうしてこういうことになってしまったのだろう。  ツッコミどころがひとつふたつある程度でどうこういうつもりはありませんが、それにしてもロジックが通らない物語だったように思えます。  最後の最後でここまで評価が下がるアニメを見たのはひさしぶり。  ずっと楽しみに追いかけてきたシリーズだけに、とにかく残念です。  もちろん、作品の評価はひとによって異なっているわけですが、少なくともぼくは肯定的な評価を下せなかった。  あいかわらずアクションは迫力があるのだけれど、肝心のシナリオがここまで勢いまかせだと、一本の映画として高く評価することはむずかしいです。  ちょっとネタバレすると、この映画、最後まで主人公陣営はだれひとり死なないんですよね。  敵はわりとあっさり死んでいくのだけれど、味方はことごとく死線を超えて生き残り、べったべたのハッピーエンドになってしまう。  まあ、悲劇が良いとは一概にいえませんが、まさか前回死亡フラグが立っていたユキヤきゅんまで生き残るとは。  ちょっと意外過ぎてどうなの?と思ってしまいます。  もちろん、ひとが死ねば戦場のリアルを表現できていることになるというものではないのはわかっています。  しかし、このエンディングはやっぱり甘すぎるように思う。  結局、どこらへんが「亡国の」アキトだったのかよくわからない。  国を失ったイレブンたちの漂白は最後までべつに描かれないで終わっちゃいましたからね。  第一章の思わせぶりな展開はなんだったんだろうと思ってしまいます。  ほんと、 

待望の『コードギアス 亡国のアキト』最終章に残念な気もち。
弱いなら弱いままで。

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海燕

1978年新潟生まれ。男性。プロライター。記事執筆のお仕事依頼はkenseimaxi@mail.goo.ne.jpまで。

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