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記事 14件
  • 興奮と戦慄の超濃密庵野映画『シン・ゴジラ』を見のがすな!

    2016-07-31 02:07  
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     映画『シン・ゴジラ』を見てきました。もうネットでは評判になっていますが、あまり冴えなかった前評判をくつがえす大傑作。
     ちなみにネタバレにならないように簡単に説明すると、えーと、えーと……なんもいえねえ。ちょっとした情報ですらバラせない感じの作品で、ぶっちゃけ「面白い」とか「傑作」と述べることもはばかられる感じ。まあ、大傑作なんですけれどね!
     皆さん、ぜひネタバレを踏む前に見ておいてください。凄いから。
     すでにネットでは大絶賛の嵐が巻き起こっているようで、ひとつの作品の評価がここまで圧倒的な賛辞で埋め尽くされるのを見たのは例の『ガールズ&パンツァー劇場版』のとき以来。
     あれも相当に素晴らしい作品だったけれど、『シン・ゴジラ』の場合はみんなの感想に熱狂がこもっています。
     可笑しいのは、みんながみんな褒めるとき「これは賛否両論だろうな。おれは大好きだけれど」といって褒めていること。
  • 十分に悪質な批判は悪口と区別がつかない。

    2016-07-26 12:03  
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    とりあえず、悪口と誹謗中傷は一括りにしても構わないと思いますが、「批判」は先の2つとは性質が違います。
    批判は物事の良悪を見極めて、評価することであって、中立的な立場です。否定しているワケではありません。論文を読むときも基本的には批判的に読みますが、それはその論文が正しいことを言っているのか、見極める必要があるからです。
    ブックマークのコメント欄なども読みますが、多くの人の意見は、テーマとして持ち出されている主題が「正しくない」と思い、批判的コメントを書いているので、悪口ではないと個人的には思います。
    http://www.life-abstract.com/entry/2016/07/25/180200

     うーん、「テーマとして持ち出されている主題が「正しくない」と思っている意見」だから悪口ではないというのは「個人的には」納得がいきません。
     それこそ「中立的な立場」でいうのですが、
  • 作家は読者の奴隷ではないし、そうなってはいけない。

    2016-07-25 02:59  
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     『妹さえいればいい。』最新刊を読み終えました。
     前巻はほぼギャグ一辺倒で、面白いことは面白かったのですが、お話そのものは何も進んでいない印象がありました。
     しかし、この巻では劇的に物語が進行します。いやー、面白いですね。ぼくはこういうものをこそ読みたいのだと思う。
     物語が進むとは、ただ状況が変化することではありません。状況が「二度と元には戻らない形で」変化すること、それを物語が進むというのです。
     この巻で、主人公たちの恋愛状況はドラマティックに変わり、そしてこの先、もう決して元に戻ることはありません。
     それは幸せなことではないかもしれないけれど、しかしとても印象的なことです。
     こういうものを読むとぼくはやはり「物語」が好きなんだなあと思いますね。
     平和で幸福で、どれだけ読み進めても何ひとつ変化がないようなお話もいいけれど、でも次の瞬間何が起こるのかわからないようなサスペン
  • 友だち申請。

    2016-07-22 11:48  
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     ――いま気づいたけれど、ぼくのLINE、IDで友だち申請ができない設定になっていました。できる状態にしようにも、暗証番号がロックされてしまって変更できません。うう。ごめんなさい。ぼくは愚か者です。
     以下のQRコードで友だち申請できるはずです。たぶん。よろしくお願いします。
  • コメントにお返事。

    2016-07-22 02:50  
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     こんなコメントをいただきました。

    こんにちは!ペトロニウスさんのブログからこちらを知って、海燕さんのブログが読みたくて、ニコニコで初めて課金しました。ファンです。
    最近、以前のブログもさかのぼって読んでいます。語彙不足でうまく説明できないですが、いつも発見とぐさっとくる感じがあって、すごく好きです。こういう広くてクールであったかい目を持っている人と人と結婚したいなーと思いながら読んでいました。
    ので、わたしでよければいつでもデートしますよ!

     おお(感嘆)。男性と子供にはモテるのに女性にはまったくモテない海燕さんですが、こういうことをいってくださる方もいらっしゃるのですねー。……女性ですよね?
     コメント欄にも書きましたが、いきなりデートは無理筋なので、LINE友だちになっていだけないでしょうか。「kaien3030」で検索できます。LINEを使っておられない場合は、何か考えますので
  • フェミニストはオタクの敵ではないのです。

    2016-07-22 02:27  
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     ども。海燕でゲス。
     フェミニストとして高名な北原みのりさんが「萌えキャラ」を批判してこんなことを書いているでゲス。

     ハッキリ言いますが、大人の女の多くは、少女ファンタジーにしがみつく大人の男を、キモイと思っています。萌えキャラがキモイ、というよりも、萌えキャラを重宝し濫用する男社会がキモイ。少女に向ける眼差しやファンタジーの過剰さに困惑し、どう身を置いていいかわからなくなるのです。なぜ男たちは、ここにいない少女たちを、執拗に求め続けるのか。その眼差しの空虚さに、恐怖するのです。
    http://dot.asahi.com/wa/2016070600233.html

     あー、はい。としかいいようがない意見でゲス。いまでもまだこんなことを書く人がいるんだなあ、とぐったりしますでゲス。
     たとえば、この意見をこんなこんなふうに書き換えてみると、この意見のどこがどう問題なのかはっきりします
  • 竹本泉は天才だ! 猫好き必読の名作漫画『ねこめ(~わく)』を読もう。

    2016-07-20 02:49  
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     竹本泉『ねこめ(~わく)』を3冊ほど続けて読みました。
     このシリーズ、第8巻まで続いた『ねこめ~わく』の続編にあたるのですが、続編とはいっても何も違いはありません。ええ、そのまま。まさにそのままです。
     そもそもこの漫画の新作を読むの20年ぶりくらいなのだけれど、何ひとつ変わっていないなあ。
     連載はすでにあっちこっちの雑誌で25年も続いているそうで、竹本さんの漫画のなかでも最も長く続いている作品ですね。
     四半世紀経ってもまったく変化がないというのがすごい。普通、こうやって長く続いていると経年劣化が起こるものなのだけれど、クオリティが全然下がっていない。
     いやー、こんな漫画は稀有だろうなあ。なにげに竹本さん、天才なんじゃないかと思うんですけれど、どうでしょう。
     ぼくの天才の定義は「独創の人」ということになるのですが、竹本泉みたいな漫画家ってほかにいないものね。
     最初期の『ちょ
  • 雷句誠、驚異の新作! 『VECTOR BALL』は少年漫画の新次元を切り拓く。

    2016-07-19 04:40  
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     えー、特に前置きもなくいきなり本題に入りますが、雷句誠さんの漫画『VECTOR BALL』が面白いです。
     このあいだのLDさんとのラジオでも話したんだけれど、いやー、この漫画、まだ第1巻しか出ていないいまの段階ですでにド傑作の匂いがします。
     少し前までは「この漫画、ほんとうに面白いのだろうか???」とクエスチョンマークが三つも付いている状態だったのだけれど、物語に進展に合わせてひとつ消えふたつ消え、代わりに「面白い!!!」とエクスクラメーションマークが三つ付く状態になりました。
     この先、まだ増えるかもしれません。「面白い!!!!!!!!!」くらいまで行くかも。それくらい先が楽しみな作品です。
     この作品の物語は――と、普段はここであらすじを説明するのだけれど、この漫画の場合、シナリオを開設することにそれほどの意味があるとは思われない。
     というか、ない。お話だけ取ればわりとありが
  • 『ROOKIES』より面白い! 不良スポーツ漫画の名作『ANGEL VOICE』の秘密とは?

    2016-07-18 22:56  
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     ども。『ポケモンGO』配信が待ちきれない海燕です。
     ぼくはiPhone使いなのだけれど、iOS版もAndroid版と同時に出るかなあ。出たら夏休みに遊びに来る甥っ子といっしょに遊ぶ予定。
     さて、きょうはいまひとつ知名度がないサッカー漫画の名作『ANGEL VOICE』の話。
     あまり知っている人は多くないかと思いますが、『チャンピオン』で全40巻も続いた作品です。
     で、これが面白い。1話1話はそこまでのインパクトはないかもしれないけれど、40巻を通読するともうめちゃくちゃ面白いのです。
     やめられない止まらないテイストの漫画は数あれど、そのなかでもかなり上位に入るのではないかという一作です。
     内容をわかりやすくいうと、サッカー漫画版『ROOKIES』というのが適切だと思う。
     何かと力を持て余した不良たちが集まってサッカー部を再生させるという話なのですが、そこにひとひねりがして
  • オススメのBLと百合を紹介するよ!

    2016-07-12 16:41  
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     文乃ゆき『ひだまりが聴こえる』を読みました。
     『さらば、佳き日』の作家によるボーイズ・ラブ漫画です。
     最近、BL漫画と百合漫画ばかり読んでいるような気がするなー。
     べつに腐男子というわけでもないけれど、未発見の秀作を探していると自然とそのジャンルになるんですよね。
     で、この作品、難聴の青年を主人公にした物語となっています。
     さすが『さらば、佳き日』の作家だけあってかなりよく描けているのですが、この作品の場合、BL要素がむしろ枷になっているような気も。
     Amazonの感想を見ても、きわめて高評価ではあるものの、「BLらしくない」とか「BL要素が薄い」といった意見が散見されます。
     作者自身、あとがきで「終盤になってボーイズがラブする要素がないことに気づいてあわてた」という意味のことを書いているくらいで、男の子同士の友情の物語として終わらせてもなんの違和感もない話です。
     まあ