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記事 14件
  • 恋愛漫画『アラサーだけど、初恋です』は萌え転がり死ぬので要注意!

    2018-07-29 11:05  
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    ■普通のカップルを描くアラサー恋愛漫画、美味しいです。■
     310さん(という名前)の漫画『アラサーだけど、初恋です』が面白いです。タイトルそのままの一発ネタながら、アラサーなのに初々しいカップルが萌える、萌える。
     いや、そうはいっても特に萌え系に特化しているというわけでもないし、ハーレムものでもなければ、エロくもない、もちろんボーイズ・ラブでも百合でもない、ごく普通の平凡な作品なのだけれど、それでも面白い。
     というか、その「普通さ」が案外とレアな価値だったりするのかもしれません。
     少女漫画があまりにも特異な方向に特化していった結果、以前はけっこう見かけた「普通の恋愛もの」が意外に希少価値になって来ているんじゃないかな、ということですね。
     ここら辺は以前、かずまこをさんの『ディアティア』シリーズあたりを読んだときにも感じたことです。
     ごくノーマルでスタンダードな恋愛ものが、意外に
  • 『未来のミライ』は『未来のミライ外伝』のほうが正しいタイトルだ!?

    2018-07-29 11:01  
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    ■『未来のミライ外伝 くんちゃんの不思議なお庭』?■
     先日、細田守監督の新作映画『未来のミライ』を観て来ました。
     その感想はニコニコブロマガのほうに書いたのですが(http://ch.nicovideo.jp/cayenne3030/blomaga/ar1635302)、こちらではちょっとだけネタバレの感想を書いておきたいと思います。以下、ほんとにちょっとだけネタバレです。
     で、これはブロマガのほうにも書いたのだけれどぼくは傑作だと思っていて、世間の賛否両論がぴんと来ない。いや、これはごくごくわかりやすい作品でしょ。
     まあ、でも、あまりこの手の映画を見なれていない人にとっては唐突に感じられたり、無理がある展開に思えるであろう事態が頻出することもたしか。
     そもそもこの映画が何を描いていて、どこが面白いのかわからない人も多いかも。
     思うに、「未来のミライ」というタイトルの設定が悪い
  • 「物語三昧」オフイベント開催! ダメ人間について講演をするよ!

    2018-07-29 10:57  
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    ■「プロジェクト物語三昧」オフイベント開催!■
     このサイトではすでに一部、情報を出していましたが、正式に告知です。8月18日にプロジェクト物語三昧のオフイベントを開催します。
    https://eventon.jp/14132/
     前回と同じくぼくとペトロニウスさん、LDさんによる講演と、それからラジオの公開放送を行う予定です。
     朝から始めて夕方まで延々と参加して、お昼にはお寿司も出て2000円という驚異的に安い(というかほとんど実費オンリーの)イベントなので、皆さん、ぜひぜひご参加ください。
     直接に顔を合わせて知りあいになっておくと、いろいろと楽しめますよ!
     さらに同人誌も持っていく予定なので、コミケに参加できないという方はここでお買い求めになっても良いかも。楽しいイベントになるといいなあと思っています。
    ■「ディオゲネスの返答」■
     ちなみに、ぼくの講演のタイトルは「ディオゲネス
  • 『ヲタクに恋は難しい』実写映画化! オタクのパンピー化は止まらない。

    2018-07-29 10:53  
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    ■『ヲタクに恋は難しい』映画化! え、実写?■
     何やらベストセラー漫画『ヲタクに恋は難しい』が実写映画化するらしいですねー。何というかもう、「ついに時代はここまで来たか」という感じです。
     オタク大迫害時代に青春を過ごしたアラフォーのおっさんとしては、感慨無量というか感動ですよ。
     まあ、映画のクオリティに関しては何ともいえないわけだけれど、とりあえずオタクが普通のティーン向け恋愛映画(だろう、きっと)の主役になる日が来ようとは、思いもしないことでした。
     いや、『ヲタ恋』が出て来たあたりではっきりと時代の変わり目は感じていたんだけれど、それにしてもこの流れの速さは凄いですね。
     いったいこのままどこまで行ってしまうのだろう? 一億総オタク化して、「オタク」という言葉が死語になったりして。うーん、まったくありえない話じゃない気がするあたり、時代の変化は恐ろしい。
    ■オタクの四世代■
     そ
  • 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は並行世界的想像力が横溢する現代においていかにして物語の唯一性を確保するか。

    2018-07-29 10:48  
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    ■『エヴァ』完結!?■
     『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の特報がYouTubeに掲載されたみたいですねー。
     全国的に『未来のミライ』の上映時に合わせて上映されていたという映像ですが、わずか22秒ながらさすがのハイクオリティです。
     やっぱり『エヴァ』の予告編はこうでなくっちゃね! え、ピアノ? ピアノがどうかした? はてさて、何のことやら……。最近、歳のせいか記憶力が落ちていてのう。
     まあ、そういう古典的なボケはどうでもいいのですが、とりあえず再来年までは生きていないといけないな、と思いますね。
     『ガラスの仮面』とか『ベルセルク』の完結を見るのはほぼあきらめているけれど、『エヴァ』くらいはねえ。
      1995年に始まった『エヴァ』がついにというか、ようやくというか、完結する(?)というのはそれだけでひとつのビッグニュースです。
     もちろん、実物を見てみないことには何とも判断できない
  • 『ポケットモンスター みんなの物語』がなにげに面白いこと、知っている?

    2018-07-29 10:43  
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     先日、映画『ポケットモンスター みんなの物語』を観てきたにょろ。タイトルからわかるように、今回は「みんな」を主役にした群像劇。
     あるひとつの街を舞台に、サトシを中心とした無数のキャラクターたちのドラマを時に絡め合わせながら描きます。いわゆるグランドホテル形式ってやつですね。
     この手の群像劇って、いかに無駄なくシナリオを整理できるかで八割がたは出来が決まってしまうようなところがありますが、その点、この映画は実によくできている。
     いやー、きれいにひとつひとつちゃんと伏線を回収していくことには感心しました。まあ、ポケモンと人間ってほんとうに仲良くなれるのだろうか、ほんとうに人間ってそんなに悪い人ばかりではないのだろうか、と疑問を感じなくもないのですが(笑)、そういうことをいうのは野暮なのでしょうね。
     それぞれに問題を抱えつつ勇敢に自分の限界を突破し成長していく群像のドラマのなかでも、ウ
  • ほんとうに「生産性」は至上の価値なのか?

    2018-07-29 10:41  
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     「LGBTには生産性がない」という意味のことを書いた議員に批判が集まっています。
    https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/lgbt-sugita-mio
     ぼくはこの文章を読んでいないし、読むつもりもないのではっきり批判することはできないのですが、まあ、差別発言であることは間違いないでしょう。議員の資格を疑われることも当然かと思います。
     しかし、そもそもここで問題にされている「生産性」とはいったい何なのでしょうか? なぜ、「生産」はそれほどまでに高い価値を認められているのか? ぼくはそこに疑問を抱きます。
     で、この問いを突き詰めていくと、結局のところ、「もっと長く生きたい」、「もっと快適な暮らしをしたい」という人間の欲望に行き当たる気がします。そのためにこそ「生産」は必要なのであり、価値を認められているのだと思うのです。
     次世代の人間を「生産」
  • どうしてペトロニウスと海燕は仲が良いのかというなぞ。

    2018-07-29 10:36  
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     このあいだ、ペトロニウスさんに「海燕さんはよくわからない」といわれました。本来であればいまの状況にあればもう少し人間が腐るはずなのだとか。
     ここら辺、自分ではよくわからないのですが、母にもよく「おまえはよくわからない」といわれるので、案外、わかりにくい人間なのかもしれません。
     べつの一面では非常にわかりやすいともいえると思うのですけれどね。ただ、ネットにおける印象と実相がかけ離れているのはたしかかもしれない。
     ぼくはネットだけ見ていると非常にいやな奴に見えると思うんですよ(笑)。じっさいはわりといい人なんだけれど! いい人なんだけれどね!
     よく、初めて逢った人に「もっと怖い人だと思っていました」といわれます。ぼくくらい怖くない人はめったにいないくらいだと思うんですけれどねえ。ダメ人間だし。
     たぶん、ぼくは本来、ごくごく素直で朗らかな人間なんですよ。いや、いまでも地は素直で朗らか
  • オフ会を開催します!

    2018-07-29 10:34  
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     8月18日に東京でオフ会イベントを開催します。まだ参加人数に10人ほど余裕があるので、ぜひ、ご参加ください。ぼくも講演(講義?)を行います。たった2000円で、一日楽しめるよ!
    https://eventon.jp/14132/
     それから、ちょっと迷いましたが、ここにも「プロジェクト物語三昧」公式サイトのブログ(https://www.monozann.com/blog/)に書いた記事も載せていきたいと思います。やはり記事が自動的に届くということはブロマガの強みなので。
     すでに無料で公開されている記事ではありますが、それでもブロマガに転載することには意味があると判断しました。もちろん、これからもブロマガオンリーの記事も書いていくので、そうご了承ください。よろしくお願いします。
  • 映画『未来のミライ』は存在のマトリクスの交点に自己を見いだすミニマムな冒険の物語だ。

    2018-07-25 20:07  
     細田守監督の新作映画『未来のミライ』を観て来た。タイトルやCMからはまったく期待を抱けなかった作品ではあるが、じっさい見てみたところ、うん、いや、素晴らしいんじゃないですか。
     いままでの細田守の集大成にして未踏の地を切り拓く新境地、見るに値する映画だと思う。
     ただし、「未来のミライ」というタイトルはあまりにもミスリード。未来のミライちゃんが現代にやって来て、時空を超えた冒険に旅立つとか、そんなストーリーでは全然ありません。
     むしろ、ひとつの小さな家庭にフォーカスしたミニマムサイズのシナリオともいえるので、『サマーウォーズ』とか『バケモノの子』のようなエンターテインメントムービーを期待すると肩透かしを食うかも。
     だが、それでも、否、それだからこそぼくはこの映画を高く評価したい。ある意味で挑戦的かつ実験的な作りなので、賛否両論が飛び交うのは必然ではあるだろうが、でも、だれが何といおう