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「自分は何かがおかしい」と感じたことはありませんか。
2017-12-15 07:0051ptHSPという言葉をご存知でしょうか。これは「Highly Sensitive Person」の意味で、つまり「感受性が強い人」を指しています。
こう書くと一般的なことのようですが、HSPはしばしば「並外れて」感覚が敏感だといわれています。音や光にやたらと敏感だったり、ひとの感情に対する共感が強かったり。
まあ、その一方でHSPは全体の20%ほどいるといわれているので、決して特別な障害であるわけではないのですが、その個性はしばしば「生きづらさ」につながるとされています。
なぜ突然こんなことをいいだしたのかというと、ぼく自身がHSPではないか、と考えたからなのですね。ぼくはじっさい、相当に「生きづらい」人間です。社会生活にまったく適応できず、会社通いなどはほぼ不可能ですし、学校生活は生き地獄でした。
で、あまりにも生きづらいものだから、どこかに障害があるんじゃないか?と考えたいところ -
非モテはほんとうに辛いのか? 宮台真司の本を読んで考える。
2017-12-14 14:0851pt誤って未完成の記事を配信してしまいました。ごめんなさい。
さてさて、宮台真司『君がモテれば、社会が変わる。』という本を読みました。ミヤダイさんの本は良くも悪くもとにかくクセが強くて、くどいところがあるので普段はあまり読まないのだけれど、たまに読むとやはり面白い。
この本のテーマはタイトルにもある「モテ」。といってもモテるための態度とか小噺とかそういうことではなく、「ひとがモテるということはどういうことなのか」を巡る話が展開しています。
いわばモテ哲学。中二少年のごとくモテにあこがれる(しかしモテない)海燕さんとしては興味津々なテーマです。
男と犬と子供にはモテるんですけれどねえ。女子にはモテないなあ。なぜだろうなあ。まあ、女性を怖がって近寄らないようにしているということもひとつの理由ですよね。
恋人とか伴侶はともかくとして、女性の友人はもう少し欲しいところ。ウソです。恋人も欲し -
特報! noteでも有料ブログを始めるよ!
2017-12-13 17:2251ptnoteに「弱いなら弱いままで。」の出張版を作りましたー。
https://note.mu/kaien/m/m9202126d0f5b
ニコニコチャンネル版の「弱いなら弱いままで。」と同じくブログとメールというふたつの機能で読めます。内容的にはニコニコチャンネル版と同じ。そして月に何本かおまけ記事が付く予定です。
さらに! note版ではゲスト記事としてかんでさんとてれびんの記事も読めます。海燕さんが日ごろよく話題にする友達のかんでさんやろくでなし医師のてれびんってどういう人なの?という興味がある人はぜひnote版をご利用ください。
また、noteには音声をアップロードする機能もあるのでnoteでしか聞けないラジオなども放送したいところです。あと、コメントなどもニコニコチャンネルより簡単に付けられるはずです。
価格はニコニコチャンネル版よりちょっとだけ高くなって月500円! でも、当然ながら海燕さんに入るお金も増えるので、「もっと海燕さんに楽な生活をしてほしいわ」という人(いるのか?)はnote版をご利用くださるといいかもしれません。ちなみに、これも当然ですがてれびんとかんでさんにもお金が入ります。
何ならニコニコチャンネル版とnote版の両方に入ってもらってもかまわないんですぜ、旦那。ええ、特に意味はありませんが、ぼくは得します。あと、noteには投げ銭機能もあるので、ご利用いただいてもかまいません。ていうかご利用ください。ぺこぺこ。
とりあえず12月の過去記事はnoteに移植中です。何しろ30本以上あるのでまだ移植し切れていませんが、基本的にはニコニコチャンネル版で読めてnote版で読めない新規記事はないことになります。
では、ニコニコチャンネル版でもnote版でもかまわないので、これからも「弱いなら弱いままで。」をお楽しみください。お見捨てなきよう。 -
『ガールズ&パンツァー最終章』で考えるアニメ映画ビジネス。
2017-12-13 07:0051pt『ガールズ&パンツァー最終章』見て来ました。
見る前までのぼくは「え? 何? 最終章? いまさら蛇足じゃね? 何より1話50分の映画が全6話ってどういうことよ? もちろん、『ガルパン』だから出来がいいのは間違いないだろうけれど、こういうビジネスってどうなん?」などといかにもオタクっぽい思い込みにひたっていたのですが、じっさい見てみるとこれは傑作。
いやもう、面白いのなんのって。記念碑的な大傑作だった『劇場版』に匹敵するか、あるいは上回りすらするクオリティだといっていいでしょう。愉快痛快、たまらない出来です。
女の子たちが戦車に乗り込んで競技を行うというアニメーションならではの荒唐無稽なアイディアはここに至っていよいよ洗練され、テンポの良い演出のひとつひとつがそれはもう見事。50分をあっというまに駆け抜けます。
テーマがどうとかメッセージの深淵さとかそういうことはともかく、ただ面白 -
アニメさえあればひきこもり生活も苦しくなんてない!?
2017-12-13 07:0051ptども。最近のアニメは『ブレンド・S』とか見ている海燕です。まったくどうということはない日常系なのだけれど、まあ、ほっとするというか癒やされるというか。この手のアニメはたしかに一期にひとつくらい必要だよなー。
積みアニメ(?)もいいかげん溜まりに溜まっていて、どうしたものか。いや、コツコツ見ていくしかないのだけれど、ぼくはどうもそのコツコツというのが苦手なのです。
性格が短気にできているのですね。もしコツコツやっていくことができる性格だったら、いまごろこのブログの会員ももっと多くなっていることでしょう。
それにしても、最近のテレビアニメってほんとうにレベル高いよね。作画だけじゃなく、物語もよくできている。ひきこもり生活がはかどるわけだわ。
ぼくの人生、ある意味、何十年も続く夏休みみたいなものだから、オタク的にはめちゃくちゃ幸せなのかも。仕事といえば毎日ブログ書くことくらいで、うん、 -
ひとの嫉妬や悪意の底知れないくだらなさ。
2017-12-13 07:0051ptうに。いま、メルティキッスフルーティー濃いちご味を食べながらこの記事を書いて――あああ、ダメじゃん、ダイエットちうなのにチョコ食べちゃ! そんなことで体重が減るわけがないよ。でも美味しい。もぎゅもぎゅ。恋の味がする(嘘)。
そういうわけで記事の冒頭からダメ人間をさらしていますが、ぼくは元気です。あい変わらずアニメと漫画とゲームの日々。このブログの会員も少しずつ回復しつつあって嬉しい限りですね。
あとはひきこもりを脱出できれば文句なしなのだけれど、あまりにも快適すぎる生活から抜け出せません。うむ。どうしたらいいのだろう。とりあえずメルティキッスを食べるのをやめるかな。美味しいんだけれどね。もぎゅもぎゅ(川原泉の漫画ふうの擬音)。
さて、それはともかく今回は「ひとの嫉妬や悪意の底知れないくだらなさ」の話ですよ。ぼくは最近、「警察官クビになってからブログ」というブログを楽しく読ませてもら -
C・A・スミスからG・R・R・マーティンまで。ダークファンタジーの黒い血脈。
2017-12-12 07:0051ptいまさらながら『ダークソウル3』が面白いです。やたら複雑な操作があるダークファンタジーアクションゲーム。暗鬱で陰惨な世界設定にダークファンタジー好きの血が騒ぎますね。
ダークファンタジーというジャンルは昔からあって、たとえばクラーク・アシュトン・スミスという作家がいます。
栗本薫の『グイン・サーガ』などにも影響を与えたといわれる伝説的な作家で、クトゥルー神話ものなども書いているのですが、その作品は暗く重々しく、現代のダークファンタジーに近いものがあります。
100年ほど前のパルプ雑誌でその名を響かせた作家であるにもかかわらず、なぜか現代日本で再評価され、何冊か新刊が出ているようです。悠久の過去とも久遠の未来とも知れぬ世界を舞台に、闇黒と渇望の物語が展開します。く、暗い。でも好き。
栗本さんの作品でいうと、このスミスの影響が直接ににじみ出ているのは『グイン・サーガ』よりむしろ『トワイライト・サーガ』のほうかもしれません。
『グイン・サーガ』の数百年、あるいは数千年後、世界そのものがたそがれに落ちていこうとしている時代を舞台にしたダークファンタジーの傑作です。
全2巻しかないのだけれど、その妖しくも頽廃したエロティックな世界の美しいこと。主人公の美少年ゼフィール王子と傭兵ヴァン・カルスの関係は、のちにJUNEものへと発展していくものですね。
あとはやはり、マイケル・ムアコックが書いた〈白子のエルリック〉もの。いまの日本では『永遠の戦士エルリック』として知られる作品群は素晴らしいです。
この物語の主人公であるエルリックは、一万年の時を閲するメルニボネ帝国の皇子として生まれながら、生まれつき体が弱い白子の身で、斬った相手の魂を吸う魔剣ストームブリンガーなしでは生きていけません。
しかし、この意思をもつ魔剣は、時に主を裏切り、かれが最も愛する者たちをも手にかけていくのです――。この絶望的パラドックスと、〈法〉と〈混沌〉の神々の対立と対決という壮大な世界が、何とも素晴らしい。
一時期、映画化の話があったようですが、さすがに実現しなかったようですね。まあ、ひとことにファンタジーとはいっても『指輪物語』よりはるかにマニアックな作品ですからね。
ちなみにムアコックは『グローリアーナ』というファンタジーも書いています。これはマーヴィン・ビークの『ゴーメンガースト三部作』に強い影響を受けたと思しい作品で、とにかく凝った文体と世界を楽しむものですね。
エンターテインメントとして読むならエルリックとかエレコーゼのほうがはるかに面白いでしょうが、この作品には文学の趣きがあります。そういうものが好きな人は高く評価するでしょう。
ただ、かなり読むのに骨が折れる作品には違いないので、気軽に手を出すことはできそうにない感じ。よくこんなの翻訳したよなあ。
あと、最近日本では、アンドレイ・サプコフスキの『ウィッチャー』シリーズも翻訳されています。ぼくはいまのところ未読ですが、売れないと続編が出ないそうなので、先の展開が心配です。
早川書房は時々こういうことがあるんだよなあ。ぼくはマカヴォイの『ナズュレットの書』の続きを楽しみに待っていたんだけれど、ついに出なかった……。
この手のヒロイック・ファンタジーものとは系列が違いますが、ダークファンタジーを語るなら天才作家タニス・リーの偉業は外せません。
彼女の作品は数多く、すべてが日本に紹介されているわけではありませんが、訳出されたものを読むだけでもその恐るべき才幹は知れます。その代表作は何といっても『闇の公子』に始まる平たい地球のシリーズでしょう。
「地球がいまだ平らかなりし頃」を舞台に、数人の闇の君たちの悪戯や闘争を描いた作品で、アラビアンナイトの雰囲気があります。耽美、耽美。すべてが徹底的に美しく、あるいは醜く、半端なものは何ひとつありません。
主人公である闇の公子アズュラーンは邪悪そのもので、人間たちの意思をからかって遊びます。しかし、この世界に神はおらず、いや正確にはいるのですが人間たちに関心を持っておらず、かれの悪戯を止める者はだれもいないのです。
まあ、こういう作品たちがダークファンタジーの世界を切り拓いてきてくれたからこそ、ぼくはいま『ダークソウル3』を遊ぶことができるわけですね。
はっきりいってめちゃくちゃ好みの世界だけれど、クリアまで行けるかなあ。ちょっと無理そうな気がする。いまの時点で操作の複雑さ、多彩さにココロが折れそうだもの。
それから、もちろん、現代におけるダークファンタジーの巨峰として、以前にも何度か触れたことがあるジョージ・R・R・マーティンの『氷と炎の歌(ゲーム・オブ・スローンズ)』があるのですが、これはスケールが壮大すぎてダークファンタジーの枠内にも入りきらないかもしれません。
世界的に大人気の作品ですので、未読の方はぜひどうぞ。 -
「正しい欲望」なんてない! ポルノを巡る政治のあれこれ。
2017-12-12 07:0051ptるるるるー、暇だー、暇だなー。いや、積読とか積みゲーとか、山ほどあるのだけれど、それはそれとして、暇だなー。
どうしよう? そうだ、仕事でもするか! ということで、この記事を書いています。いやもう、どうにもお仕事と暇つぶしの区別がつかない昨今なのです。
さてさて、この頃、一週間くらいの記事の予定をブログのトップページに載せているのですが、見ていただけているでしょうか? メールのほうで読まれている方は気づいていないかもしれませんね。載せているのですよ。
ひょっとしたらブログ会員を増やす役に立つのではないかと思って掲載しているものなのですが、さすがに一週間ぶん予告を出すのはなかなか大変です。
時にはウソ予告になってしまうかもしれませんが、どうかご容赦ください。世の中にはしかたないこともあるものです。
で、この記事は「「正しい欲望」なんてない! ポルノを巡る政治のあれこれ。」というタ -
結局のところ、いったい男たちは百合に何を求めているのか?
2017-12-12 07:0051ptきょうは百合の話ですぞよ。どんどんどん、ぱふぱふぱふー。いやー、何を隠そう、わりと百合漫画とかアニメが好きな海燕さんなのですが、それでは、百合の魅力とは何なのか?と問われるとよくわからないところがあります。
まあ、究極的には女性同士が仲良くしているところを見るのが好き、というところに行き着くのでしょうが、それではなぜそうなのか?と訊かれると、うーん、なぜなんだろうね。
まず、やっぱり女の子同士には仲良くしていてもらいたいのですよ。現実にはもちろん女性同士で敵対することもいくらでもあるわけなのですが、フィクションのなかではなるべく仲良くしていてほしい。あまりひとりの男を巡って争うとかそういう展開は見たくない、という思いがある。
それで、百合が好きなのですね。まあ、恋愛ものももちろん好きだけれど、姉妹関係とか友人関係もいいと思います。年の離れた関係もいいですし、少女同士でもいいですね。 -
なにげに天才! 竹本泉のほのぼのワールドを語る。
2017-12-11 07:0051pt竹本泉『がーでん姉妹』を読んでいます。まあ、何というか「いつもの竹本泉」というしかないほのぼのとした漫画で、特筆するべき点は何もないにもかかわらず面白い。
「萌え日常系」がスタンダードになる何十年も前から、この人はこういう漫画を描いてきているんだよなあ。ちょっとすごすぎじゃないですか。
ぼくはよくいうのですが、竹本泉という作家は何気に天才的だと思うのです。女の子を主人公にしたSFだったり日常だったりラブコメだったりを描いているという点では、いまどき何もめずらしくはない作家かもしれません。
でもねー、そのアイディアの突拍子もなさといい、何十年も変わらないスタイルといい、やっぱり凡庸な作家とはいえないと思う。
そう、この人はほんとうにスタイルが変わらない。『なかよし』に連載された、かの伝説の『あおいちゃんパニック!』の頃から、本質的には何も変わっていないといっていい。
アニメ化され
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