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仮想現実ゲームが中毒者を生むとき。

 WiiUの『ヨッシーウールワールド』を遊んでいます。  たとえばプレイステーション4あたりと比べると露骨にプレイできるソフトが少ないWiiUなのですが、そこは任天堂だけあってじっさいやってみると面白いゲームが色々あります。  『ヨッシーウールワールド』もそのひとつで、スーパーファミコン時代から続くヨッシーシリーズの最新作。  今回は「毛糸の世界」での冒険を楽しめます。  ヨッシーが毛糸で編まれているのはもちろん、背景も毛糸。  画面に出てくるものすべてが毛糸で表現されているんですね。  なんともあたたかみのある世界としかいいようがなく、画面を見ているだけでかなり楽しい。  『スーパーマリオ』シリーズと比べるとあきらかに低年齢層向けで難易度も低め、ぼくがやるとさすがに物足りなさを感じるものの、すべてのアイテムを集めようと思うとそこそこむずかしいので、やっぱり攻略サイトのお世話になることに。  なるほど、そこにあったのかと膝を叩く隠し場所にはいちいち驚かされます。  WiiUユーザーでお子さんがいらっしゃる方にはオススメの一本です。大人は『マリオ』をやっていればいいかと。  ゲームの世界が暗殺だの強盗だのとサツバツとしている昨今、こういうあたたかいゲームを出しつづける任天堂には価値があると思いますね。  もっとも、サツバツとしたゲームも好きなわけで、いろいろ手を出しては投げ出したりしています。  PS3の『THE LAST OF US』とか。  異様に評価が高い作品なのでぜひクリアまで持って行きたいのだけれど、ゾンビものはいまひとつ相性が良くないので、さて、どうなるか……。  この頃、ゲームを買ってもクリアまで行かずに投げ出すことが多いので、なんとかクリアしたいとは思うんですけれど。  まあ、なかなかゲームをクリアできなくなった背景には、ゲームの容量が膨大になってきているということもあるとは思います。  最近の海外製オープンワールドRPGは、プレイ時間が数百時間に上るものも少なくないと聞きます。  ヴィジュアルが異常にきれいになっていることは素直に受け止めているものの、もう少しコンパクトに楽しめるゲームが増えてくれると嬉しいかな、と思ってしまうことは否めません。  もっとも、ほんとうに面白いゲームならなるべく長い間どっぷりと浸っていたいという思いがあることも事実で、プレイ時間の長大化はそういう気持ちに応えた結果なのかも、という気もします。  最近のゲームは、ほんとうに美しく背景が描き込まれているものが多いので、その世界に浸っているだけで楽しめるんですよね。  もっとも、ぼくは最新鋭のゲーム機を持っていませんが。  いいかげんPS4を買おうかな。たぶん買ってもほとんどプレイしないだろうとは思うんだけれど……。  さて、来年にはゲーム業界にまたも革新が訪れるであろうことが予想されています。仮想現実技術の普及です。 

仮想現実ゲームが中毒者を生むとき。
弱いなら弱いままで。

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海燕

1978年新潟生まれ。男性。プロライター。記事執筆のお仕事依頼はkenseimaxi@mail.goo.ne.jpまで。

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