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そのうえ『アイアンマン2』を見たよ。

 『アイアンマン』、『ペルソナ3 Falling Down』『アイドルマスターシンデレラガールズ vol.6』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』、『マイティ・ソー』と見て、いま、『アイアンマン2』を見終えました。  昨夜から寝ている時間以外はほぼ映画かアニメを見ていることになります。けっこう見れるものですね。  この調子でいくと〈マーベル・シネマティック・ユニバース〉はすぐに見終わるだろうから、そのあと見る作品も考えておかないと。  で、『アイアンマン2』。うん、なかなか面白くはあるのだけれど、まあ、どうということはない映画ですね。  さすがにこれだけアメコミヒーローものを見ていると飽きてきた。  『アベンジャーズ』は以前に見ているので、これであと『インクレディブル・ハルク』を見ればシリーズ第一期はすべて見たことになるのだけれど、『ハルク』は飛ばして傑作と名高い『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に行こうかと思う。  もうこの際、あえて順番にこだわる意味もないでしょ。  『アイアンマン3』もちょっと後回しにしよう。さすがに三連続っていうのは辛いからね。  『アイアンマン2』の話だった。この映画、『アイアンマン』が終わったシーンから始まる直接の続編であるわけですが、『アイアンマン』よりさらにシニカルなユーモアがただよう作品になっています。  まあ、そんなにたいした映画ではないのだけれど、この映画を見ておくとトニー・スタークのことをだいぶ好きになれる。  そのぶん、のちの『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』や『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』がより楽しめるのではないかなあ、とぼくはかってに思っています。  早く『シビル・ウォー』にたどり着きたい。  今回、トニーはアイアンマンスーツの特性から来る病を抱えていて、それなりに悲壮感のある展開にはなるのだけれどそこまで深刻にはならず、『ダークナイト』ほどのシリアスさには至りません。  まあ、このシリーズを見ているとクリストファー・ノーランがいかに天才なのかわかりますね。  やっぱり『ダークナイト』とか『ダークナイトライジング』は大傑作だった。  いや、ノーランはノーランで何を描いても過剰にシリアスになっちゃうという問題を抱えているわけですが。  でも、まあ、やっぱりノーラン以前と以後でアメコミ映画はまったく別次元になったんだろうなあ。  ぼくがこの〈マーベル・シネマティック・ユニバース〉の作品群を追いかけているのは、 

そのうえ『アイアンマン2』を見たよ。

もっとSF映画を見たい。

 ども。  世間は『スター・ウォーズ』上映で大騒ぎになっているようですが、ぼくはそこまで関心がないので家で漫画を読んでいます。  『スター・ウォーズ』が色々と凄いのはたしかなのでしょうが、何しろぼくはリアルタイムで体験していないのでどうも実感がありません。  むしろ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』あたりのほうが「すげー」という印象がありますね。  そのあとのSFX系映画に関してはあまり知見がなく、「きっとすごい映像になっているんだろうな」と予想している程度。  最近のそれ系映画で見ているものといえば、『アベンジャーズ』と『パシフィック・リム』くらい。  どちらも友人の家で観ました。ひとりだったら観なかったかも。  この手の映画に興味がないかといえばそんなこともなく、基本的にヒーローの物語は大好きなのだけれど、どちらを優先するかとなると人間ドラマのほうを重視して映画をセレクトしているため、結果としてはSFX系の映画から遠ざかることになってしまっているのでした。  ちなみに、『ハリー・ポッター』も見ていません。  『ロード・オブ・ザ・リング』は全部見ましたが、それも10年以上前のことですよね……。  うーん、気づいたらほんとうにこの手の映画から遠ざかっているな。  その理由のひとつに、ものすごい特殊効果を見てもあまり素直に「すげー」と思えなくなったということがあって、まあ、ようするに慣れて食傷気味になってしまっていたのですね。  でも、それからもう十数年とか経っているわけだから、現代のコンピューター・グラフィックスなどには普通に感動したりするかも。  『スター・ウォーズ』も見に行ってみるか……。  しかし 

もっとSF映画を見たい。

物語論。奈須きのこの世界は「拡散」する一方で「前進」しない。

 昨夜、LINEで話したことがちょっと面白かったのでメモしておこう。  最近、『アベンジャーズ』とか『バットマンVSスーパーマン』とか、本来、独立しているヒーローの映画を組み合わせた映画作品が次々と発表されて話題をさらっている。  映画史的にはそれなりに画期的な事態だと思うのだが、この種のクロスオーヴァーは、アメコミの歴史のなかではくり返し行われてきたことであるらしい。  というのも、本来、「なんでもあり」のアメコミでは、バットマンやスパイダーマン、ウルヴァリンといったキャラクターだけを活用してさまざまな実験的な作品が描かれてきたからだ。  それもこれも作家ではなく出版社が著作権を有しているからではあるのだが、あるキャラクターが何度も死んだり、そのたびに生き返ったり、いろいろなキャラクター同士がくっついたり離れたりすることはかなり常識的に行われているのだとか。  日本人の目から見るとかなり奇妙にも思える話ではあるが、あらゆる物語の根源である神話や民話に近いと考えると、こちらのほうが正統な物語の系譜であるといえるかもしれない。  一方、より作家的/近代的な作品が多いと思われる日本ではそういうオールスターキャスト的作例は少ないと思われる(ないことはない)。  『ガンダム』とか『仮面ライダー』あたりは比較的近いだろうか。  もっとも、『ガンダム』でさえひとつの宇宙を共有しているというわけではない。  その一方で「ある作家が描いた複数の作品がひとつのバックグラウンドを共有する」という真逆の現象はよく起こる。  それはたとえば永井豪の作品がそうなったように、独立して描かれた複数の作品が最終的にはひとつの物語世界へ流れ込んでいく、という形を取ることもあるし、奈須きのこの作品がそうであるように、初めからひとつのバックグラウンド世界を想定して書かれることもある。  『エヴァ』とか『ジョジョ』とか『ファイブスター物語』などを見て行くと、まったく異なる作品を作り出そうとしても最終的には同じものに仕上がってしまう作家がいることもわかる。  その作家が自分の内面世界を象徴的に描き出しているだけなのだと考えるなら、それは当然のことであるのだろう。  『エヴァ』にしても、新劇場版のシリーズは「まったく新しいものを作ろうとしても『エヴァ』になってしまう」というところから「それなら『エヴァ』にしよう」ということになったらしいし……。  とにかく、このように、それぞれ独立した物語であるように見えていた物語がひとつの物語世界の出来事として語られることは洋の東西をまたいで少なくない。  もっというなら、その際、「公式」か「非公式」か、一次創作か、二次創作か、という話は原理的にはあまり意味がない。  重要なのは、一度発表された魅力的な物語は、その瞬間から「拡散」しはじめるということである。  たとえば、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズものは発表以来、数知れない「パスティーシュ(贋作小説)」を生み出している。  その数、数万ともいわれるパスティーシュは出来も内容もさまざまだが、シャーロック・ホームズないし類似の人物が登場していることだけは共通している。  これをすべてひとつの世界のパラレルワールドの出来事として考えると、ちょっと面白い。  というか、こういう「同じキャラクターが登場するが内容的に矛盾する複数の物語」を合理的に整理しようとすると、必然的に「平行世界(パラレルワールド)」を持ちださざるを得なくなるということだろう。  逆にいえば、その設定さえ持ち出してしまえばどんな異質な物語であろうと、異なる世界線の出来事として整理してしまえるということでもある。  先述した奈須きのこの作品世界は、それぞれの作品がパラレルワールドの関係にあり、しかもひとつの作品内でもパラレルな複数の物語が展開しているという非常に複雑な構造になっている。  そこに『Fate/Zero』を初めとする「外典」がいくつも加わるわけで、もう何がなんだか、という状況ではある。  だから、たとえば『Fate』なり『月姫』の番外編的新作が作られても、それは必ずしも『Fate』や『月姫』の物語が先へ進んだことにはならないわけだ。  それぞれ「Fate」とか「Unlimited Blade Works」と名付けられた物語はあくまですでに完結しており、それはもう変わることはないということなのだろう。  ここまで書いてきて、それでは、一本の連続した物語とはどう定義すればいいのだろう、ということが頭に浮かんだ。 

物語論。奈須きのこの世界は「拡散」する一方で「前進」しない。

21世紀の神話世界! リアリズムを超越し善悪の果てない死闘を描く『ダークナイト・ライジング』に驚嘆。

 現代の神話。クリストファー・ノーランの『バットマン』三部作を形容するときによく使われる言葉だ。  たしかに非現実的なアメリカンコミックの世界に仮託し、現代の問題を描写する超絶演出は、21世紀の映像空間に神話世界を現出させたと云っても過言ではない。  バットマン――コウモリの仮面に姿を隠し、夜な夜な、かれにとっての悪を成敗してまわるなぞの男。  このあまりに荒唐無稽な、子供の夢想じみた人物を、しかしノーランはリアリティあふれる同時代的ヒーローにまで高めてみせた。  その苦悩と絶望は三作目の『ダークナイト・ライジング』に至ってまさに神話の英雄の域に達する。  多くのひとは第二作の『ダークナイト』をシリーズ最高傑作に挙げるかもしれない。じっさい、あれは素晴らしい映画だ。  だが、ぼくとしては革命の美名のもと、巨大な伏魔殿と化したゴッサム・シティを舞台に、壮大な善と悪のハルマゲドンを描いた『ライジング』(原題では『rises』)に軍配を上げたい。  というか、ぼくはこちらのほうが好きだ。  たしかに『ダークナイト』は、アメコミ映画のイメージを一新するほどダークでインテリジェントな作品だった。  ヒース・レジャー演じる悪の化身ジョーカーは映画史上屈指の悪役だろう。  その深刻な描写に比べると『ライジング』はシンプルな善悪の対決に後退していると見るひとも少なくないと思う。ようするにありふれた勧善懲悪映画ではないか、と。  一理ある。しかし、それでは人間悪の化身、絶対悪を執拗に描けばそれだけで傑作に仕上がると云えるのだろうか?  もちろんそんなはずはない。『ダークナイト』の絶対悪の描写は、今後も容易に乗り越えられないであろうレベルに達している。  それを直接に描きつづけても、二番煎じに終わるであろうことは明白だ。  『ライジング』はおそらくは意識して絶対悪の追求を切り上げ、善と悪の戦いにテーマを絞りなおし、そこに「革命」というテーマを持ち込むことによって新たな傑作に仕上げた。  『ダークナイト』がバットマンの敗北を描いた映画だとしたら、『ライジング』はささやかな勝利の物語だ。  それは勝利と呼ぶにはあまりに悲愴であるかもしれない。とはいえ、 

21世紀の神話世界! リアリズムを超越し善悪の果てない死闘を描く『ダークナイト・ライジング』に驚嘆。

ついに『ダークナイト』を観たのだが――。

 いまさらというかようやくというか、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』を観ました。  いやあ、面白かった。評判に違わぬ大傑作!と云いたいところなのですが、実はこの映画を観終えたあと、微妙な気分になってしまったことも事実なんですね。  この映画が公開されてから5年ほど経っているわけですが、やっぱり5年前に観るべきだったという思いが消せません。  大傑作には違いないのだけれど、5年の歳月はこの作品からサプライズとインパクトを消してしまったような気がします。  誤解されたくないので急いで付け加えるなら、この映画がすごくないというわけではありません。  何という綺麗なシナリオなのでしょう。恐ろしく頭のいいひとが書いたということが一瞬でわかる物語です。  また、そのテーマの格調高さ。それぞれに歪んだ善と悪の対立と対決という構図には、まさに「現代の神話」と呼ぶべきスケールの大きさがあります。  でも、きわめてインテリジェントかつロジカルに作られていた物語であるからこそ、逆に頭で追いかけていくことが可能なんですね。  もちろん、5年前にリアルタイムで観ていたらぼくも圧倒されて言葉もなかったことでしょう。  でも、そのあいだにぼくは『コードギアス』や『東のエデン』を観たし、『まおゆう』や『魔法先生ネギま!』を読んだし、何より『ガッチャマンクラウズ』を体験しているわけなので、この文脈を整理できてしまっているんですよね。  だから、本来なら感じるはずの衝撃性をあまり感じることなく終わってしまったというのが正直なところです。  この映画は典型的な「ヒーローの孤独と苦悩」の物語です。おそらくこのテーマの最高傑作と云っていいかもしれません。  それには何の文句もないのですが、やっぱりもうちょっと早く観るべきだったなあ、というのが率直なところです。  まあ、いままでさんざん観ろ観ろと云われていたものを観ずに来たぼくが悪いのだけれど。  もっとも、全編を貫くスタイリッシュなアクションと緊密な展開、そしてジョーカー役のヒース・レジャーを初めとする俳優たちの演技は、それだけでも迫力十分で、決して映画を観る意味がなかったというわけでありません。  映画の最後でバットマンがすべての責任をひとりで背負い、悪の汚名を着て去っていくところは、『コードギアス 反逆のルルーシュ』を思わせます。  この映画を観てあらためて思ったのは、 

ついに『ダークナイト』を観たのだが――。
弱いなら弱いままで。

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海燕

1978年新潟生まれ。男性。プロライター。記事執筆のお仕事依頼はkenseimaxi@mail.goo.ne.jpまで。

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