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宇野コレクション:NHKショップで買ったBSどーも君トミカ(正式名称不明)
2013-06-05 15:44第10回 NHKショップで買ったBSどーもくんトミカ(正式名称不明)▼今日紹介するのは国産(幼児向け)ミニカーの代名詞「トミカ」です。子どものころはあまり自動車に興味がなく、その結果普通運転免許すらもたない33歳になってしまった僕ですが、3年前からこのシリーズをぼちぼち買って並べています。▼きっかけは2009年の夏にはじめたジョギングです。濱野智史に勧められて、体力づくりとダイエットをかねてジョギングをはじめた僕はこのとき、めんどくさがりな自分には何かゲーム的要素や、自分にご褒美的要素を加えないと絶対に続かない……そう考えたわけです。▼そこで僕は高田馬場の自宅から新宿東口のヨドバシカメラまで(ルートによるが3キロ弱ある)出来る限り毎日走り、このトミカを一種類ずつ買って帰ってくる、というルールを設定しました。 -
今週の宇野コレクション:カールじいさん(メーカーなど不明)
2013-05-29 12:00第9回 カールじいさん(メーカーなど不明)▼今回紹介するのはピクサーのアニメ映画『カールじいさんの空飛ぶ家』からカール爺さんのフィギュアです。僕はこのアニメがピクサーの中でもいちばん好きで、思わずフィギュアまで買ってしまいました。▼あんまり知られていませんけど、僕はピクサー作品には結構詳しくて、何度かまとまった文章も書いています。最近忘れられがちですけど、僕は何の評論家かというと創作物に登場する性的イメージ(と社会との関係)についての分析を専門というか、それを得意とする評論家です。だからヒーローやロボットやアイドルについてよく考えている。そして『ゼロ年代の想像力』『リトル・ピープルの時代』『母性のディストピア』と主だった仕事(というか主著)は全部この問題がテーマになっている。そしてピクサー作品はこうしたテーマを考える上で、とても面白い素材です。▼この映画、その名の通り老人男性が主人公なんですが、ファミリー向けアニメでこれは珍しい。そしてアニメにとって「老人」をどう描くか、というのはとても深い問題です。だって考えてみてください。高橋留美子がたとえばおじいちゃんやおばあちゃんを出すと、途端にマスコットキャラクターになってしまうでしょう? あれは要するに「人間」じゃなくなってしまうわけです。彼女の世界観、つまり成熟もなければ老いもないるーみっくわーるどの中で人間は「歳を取れない」ことを示している。▼じゃあピクサーではどうか。ピクサーと言うのは僕に言わせればディズニー本家が目を背けがちだった「歳を取るキャラクター」というものに挑戦している人たちです。 -
今週の宇野コレクション:バンダイ S.I.C. VOL.63 仮面ライダーギルス&アナザーアギト
2013-05-22 12:03第8回 バンダイ S.I.C. VOL.63 仮面ライダーギルス&アナザーアギト(のアナザーアギトのみ) 今回紹介するのはバンダイの S.I.C.という大人向けの高額(といっても数千円ですが)フィギュアシリーズから、僕のお気に入りのキャラクター「アナザーアギト」です。 あちこちで書いて/話していますが、僕が平成仮面ライダーシリーズに興味を持ったのは2001年放映のシリーズ第二作「仮面ライダーアギト」からです。(要潤がわき役ライダーの仮面ライダーG3役でデビューしたことで有名ですね。) もちろん、子どもの頃は特撮ヒーロー番組が大好きだった僕ですが、この番組が放映されていたころ(大学生)にはあまり興味をもっていませんでした。もちろん、当時からサブカルチェック男子だったので(笑)、平成仮面ライダーシリーズのことは知っていました。前作「仮面ライダークウガ」(オダギリジョーが主役のやつ)も何度か見て、普通に良くできているな、と感心した記憶があります。 そんな僕が、その日の朝たまたまこの作品に「出会った」のです。 たぶんその日は夜通し友達の家で遊んでいて、そして明け方に牛丼屋で朝ごはんを食べて、そして朝早く下宿に戻って……そんな感じだったと思います。 そしてたまたまテレビをつけたら、この番組をやっていた。僕の人生は間違いなく、この瞬間に変わったと思います。その後、僕は長年忘れていた仮面ライダーへの情熱を取り戻し、10年以上にわたるライダーグッズ収集の戦いに挑んでいくことになります(笑)。 しかしそれ以上に、この作品は僕の人生に強い影響を与えています。1978年生まれの僕は10代をほぼ90年代に過ごしているのですが、はっきり言って同時代のサブカルチャーにまったく乗れなかった少年でした。 -
今週の宇野コレクション:S.H.フィギュアーツ 仮面ライダー龍騎 (ブランク体)
2013-05-01 20:42第5回 S.H.フィギュアーツ 仮面ライダー龍騎 (ブランク体)■二週連続で仮面ライダーのフィギュアを紹介します。今週紹介するのはS.H.フィギュアーツ 仮面ライダー龍騎 (ブランク体)です。これは2002年放映の平成仮面ライダーシリーズ第3作「仮面ライダー龍騎」の主人公のフィギュアです。ただし「ブランク体」とあるように、これはちょっと特殊な形態です。■「仮面ライダー龍騎」は僕のこれまでの著作『ゼロ年代の想像力』でも、『リトル・ピープルの時代』でも、もっとも重要な位置を占める作品のひとつなので、ご存知の方も多いかと思います。(と、いうか現在の平成仮面ライダーの大ヒットの基礎を築いた作品のひとつでもあるので、普通に有名な作品でもあります。)■この番組の企画が動き始めたころ、ちょうど9.11のテロがありました。テレビ朝日の偉い人は、当時番組を担当していた制作会社(東映)のプロデューサー(白倉伸一郎)にこういったと言います。「子供たちに〈正義とは何か〉について考えてもらえるような作品にして欲しい」と。このとき、テレビ朝日の「偉い人」はたぶん教育テレビの道徳の番組のようなものを想像していたんじゃないか、と僕は思います。そして白倉氏はこう答えたそうです。「わかりました、ほんとうにいいんですね」と。 -
今週の宇野コレクション:第4回 海洋堂 仮面ライダーⅡ(旧1号タイプ)1/2ソフビ
2013-04-24 11:43第4回 海洋堂 仮面ライダーⅡ(旧1号タイプ)1/2ソフビ 今回紹介するのは、僕(宇野)の仮面ライダーコレクションの最高峰と言える海洋堂の「仮面ライダーⅡ(旧1号タイプ)1/2ソフビ」です。宇野事務所では「ご神体」と呼ばれているこのソフビ(ガレージキット)はなんと全高90センチ強! スケールが1/2なので成人男性の半分のサイズ、というわけです。事務所の宇野のデスクの脇に安置していますが、ほとんど子どもが立っているような存在感です。 キット(商品)そのものはとっくに絶版になっているもので、しかもこのレベルの完成品(もとは高度な組み立て・塗装技術のいる未完成品)にはなかなかお目にかかれません。だからこの一品をヤフーオークションで見かけた時は狂喜したものです。お金に糸目をつけず(と、いってもウン万円ですが)落札しようと即時に決意したものですが、実際にはほとんど競争者もなくあっさりと(つまり思ったより低額で)落札できました。同じようなレアもので、もっと小さいサイズ(1/4くらい)が出品された時は、やっぱりウン万円レベルでの攻防になるので、僕の想像ではこの商品の人気がなかったのはおそらく日本にはこのサイズのフィギュアを飾ることのできる住環境はなかなか存在しないからだと思います。幸いにして、僕は割と広めの事務所を借りているのでこのサイズのフィギュアを飾ることができる、というわけです。(ちなみに僕は2002年頃からほぼ毎日ヤフーオークションの仮面ライダーグッズ出品状況をチェックしています。アマゾンとあみあみの新製品の予約開始もほぼ毎日チェックしているので、やろうと思えばテンバイヤーになることも可能です。いや、なりませんが……)
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