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  • 音楽とハリウッド映画からBLMを読み解く|柴那典・藤えりか

    2020-10-27 07:00  
    550pt

    今朝のメルマガは、イベント「遅いインターネット会議」の冒頭60分間の書き起こしをお届けします。本日は、音楽ジャーナリストの柴那典さんと朝日新聞経済部兼GLOBE編集部記者の藤えりかさんをゲストにお迎えした「文化現象としてのBLM」の後編です。白人警官の取り調べで黒人男性ジョージ・フロイド氏が死亡した事件をきっかけに改めて広がったBLMムーブメントの中で、とりわけ音楽の世界はいち早く反応し、直接的な「怒り」を示しました。一方、『ブラックパンサー』の大ヒットに結実するメジャー映画のシーンでは、どのようなアプローチの積み重ねがあったのでしょうか。(放送日:2020年9月8日)※本イベントのアーカイブ動画の前半30分はこちらから。後半30分はこちらから。
    【本日開催!】10/27(火)19:30〜山口真一「正義を振りかざす『極端な人』から 社会を守る」」計量経済学を利用したメディア論の専門家である山口真一さん。SNSにおける誹謗中傷の問題はどこにあるのか? コロナ渦において出現した「自粛警察」と呼ばれる人たちの背景とは?9月に刊行する山口さんの新著『正義を振りかざす「極端な人」の正体』をテーマにしながら、SNSユーザーの実情と、課題の解決方法を考えます。生放送のご視聴はこちらから!
    遅いインターネット会議 2020.9.8音楽とハリウッド映画からBLMを読み解く|柴那典・藤えりか
    BLM下で音楽はいかに反応したか
    得能 ここまでは映画の話をしてきましたが、続いては柴さんに挙げていただいた楽曲の話にいきたいと思います。DaBaby & Roddy Ricchの楽曲「Rockstar」(2020年)について、まずこちらの曲の概要からお伺いしたいと思います。
    柴 今回のBLMに関しては、映画と音楽の違いがフォーマットの違いとして表れています。映画って単純に作るのに何年もかかるんですけど、音楽は1日〜1週間あればできる。だから、今回のジョージ・フロイドさんの事件を受けた映画作品はまだ1本も出てきていませんが、事件を受けた曲はもう山ほど出てきている。
    宇野 なるほど、ステイホーム下では映画は撮れないけれど、音楽は録れますよね。
    柴 かつストリーミング配信なのでCDを刷ったりする時間もかからず、Dropboxに上げるのと同じタイム感でクラウド上で公開できるので、めちゃめちゃ早いんです。なので、アイロニーもなく建前もなく、ただただダイレクトな怒りの表現が出てきている。このDaBabyは2019年にメジャーデビューした若手のラッパーなんですけど、4月ごろからずっと全米1位になっている。この曲を選んだのは、ヒップホップ、ラップミュージックの世界では今最も勢いのあるラッパーであるということと、BLMリミックスが出ているからです。
     原曲は4月17日に出たんですが、5月26日にジョージ・フロイドさんの事件が起こった。それを受けて、6月12日に曲の冒頭に新たなラップを加えたバージョンを発表した。DaBabyはもともとはあんまり政治的でも、コンシャス的な人でもなくて、どちらかと言えばファニーでキャッチーで、いわゆるエンターテイナーのタイプだったんです。この曲は「俺はギターの代わりに銃を持っている」という、ある種警察に対して中指を立てるような曲だったんですが、BLMリミックスでは曲の冒頭で「警察の横暴に対して俺は怒ってる」っていうことを加えています。さらに、6月28日にBET Awards 2020という、ブラックミュージックのグラミー賞と言われているような賞の授賞式が行われて、祭典自体が完全にBLM一色で。DaBabyがそこで何をやったかというと、いつもはホールとかでやるんですけど、コロナだからスタジオ収録やリモートだったんですよ。リモートでそれぞれが自分の場所でビデオを撮って送るって言うものなんだけど、曲の冒頭で頭を膝で押し付けられた状態でラップしているビデオを撮った。つまり、ジョージ・フロイドさんの殺害された状況を再現して、バックにはちゃんとパトカーとかもあるというパフォーマンスをやったんです。だから事件が起こってまだ1ヶ月もしないときに、全米で最も勢いがあるラッパーが直接的に反応したという意味で、カルチャーから考えるBLMっていうトピックで言うならば、一番ダイレクトで早い反応があったのがこの曲です。
     良くも悪くもこの「Rockstar」って思索的な考えを深めるようなタイプのラップじゃなくて、もっと即物的なんですよね。普段は「俺はかっこいい車に乗っている」とか「イカしたおねーちゃん連れてる俺はすごいんだ」みたいなことを言っているんだけれども、そういうラッパーが怒りをここまでストレートに出していることがすごく象徴的だと思います。
    宇野 ハリウッドはやはりリベラルの力の方が相対的に強くて、トランプ的なインターネットポピュリズムのファストなアプローチに対して自分たちは映画というどちらかというとスローなアプローチで抵抗を続けてきたわけですよね。ただ、そういったスローなアプローチでつくられる建前的なものではもう止められない切実なものが噴出していているのが今の状況で、クラウドにアップすれば公開できる即時的な反応としての音楽が、ハリウッドのスローな方法では賄えないもの、補えない感情を表現していくというのは、すごく現代的な現象だと僕は思いますね。
    藤 もともとスタジオで大味にマス向けに作っていたものがウケづらくなっているっていう流れにも乗っていると思うんですよね。やっぱり万人にウケるのも難しい。だから、いわゆるスターがいいことを言って、それをみんなが支持するような構図が難しくなっている。でも、これだけ分断して罵詈雑言が飛び交っていると、多少まとめるようなリーダー的なステートメントも欲しくなるときもありますけどね。
    宇野 トランプ的な右派ポピュリズムに対してオールドリベラル的な熟議で対応しようっていうのが、近年のハリウッド的な立場だったわけですよね。ところがそれでは何も止まらないし、問題解決は解決しない。なので、いわゆる左派ポピュリズム的なアプローチで対抗しているのが今、柴さんが話した音楽の世界の流れだと思うんですよ。
    柴 そうですよね。だからこの「遅いインターネット会議」に対して、BLMって良くも悪くも速いインターネットなんですよね。
    宇野 完全にね(笑)。
    柴 ハッシュタグアクティビズムから始まっていることもその通りだし、やっぱりある意味ポピュリズムの流れであるとも言えてしまうものでもありますが、ここまで大きなうねりになると良くも悪くも無視できない強烈な力を思っています。だからDaBaby & Roddy Ricch「Rockstar」が象徴するのは、5月26日から6月28日にかけてまずは立ち止まってゆっくり考えようぜって言える人が誰もいなかったということだと思います。この曲の表現自体はそこまで良くも悪くも深いものではないんだけれど、すごく重要なのは警察だと思っていて。BLMを語るときに何がポイントかって言うと、人種差別もその通りなんですけど、警察解体、警察が不必要な暴力を行なっているという異議申し立てのところが大きいんです。さっきの『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989年)もそうだし、80年代、90年代、そして2012年、14年、15年、18年、20年と何度も何度も運動に火がつくきっかけって、警官が黒人を射殺したり、ジョージ・フロイドさんのように絞殺したり、といったことなんです。
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  • 文化現象としてのBLM|柴那典・藤えりか

    2020-10-26 07:00  
    550pt

    今朝のメルマガは、イベント「遅いインターネット会議」の冒頭60分間の書き起こしをお届けします。本日は、音楽ジャーナリストの柴那典さんと朝日新聞経済部兼GLOBE編集部記者の藤えりかさんをゲストにお迎えした「文化現象としてのBLM」の前編です。今年5月、白人警官の取り調べで黒人男性のジョージ・フロイド氏が死亡した事件に対する抗議活動は、2012年の同種の事件から連綿と続く「Black Lives Matter」運動と合流し、世界中に広まっていきました。アメリカを、そして世界を揺るがすこのムーブメントを、文化の視点から読み解きます。(放送日:2020年9月8日)※本イベントのアーカイブ動画の前半30分はこちらから。後半30分はこちらから。
    【明日開催!】10/27(火)19:30〜山口真一「正義を振りかざす『極端な人』から 社会を守る」」計量経済学を利用したメディア論の専門家である山口真一さん。SNSにおける誹謗中傷の問題はどこにあるのか? コロナ渦において出現した「自粛警察」と呼ばれる人たちの背景とは?9月に刊行する山口さんの新著『正義を振りかざす「極端な人」の正体』をテーマにしながら、SNSユーザーの実情と、課題の解決方法を考えます。生放送のご視聴はこちらから!
    遅いインターネット会議 2020.9.8文化現象としてのBLM|柴那典・藤えりか
    宇野 こんばんは、宇野常寛です。
    得能 「遅いインターネット会議」では、政治からサブカルチャーまで、そしてビジネスからアートまでさまざまな分野の講師の方をお招きしてお届けしております。本日も、有楽町にある三菱地所さんのコワーキングスペースSAAIからお送りしています。それでは早速ですが、ゲストの方をご紹介したいと思います。今日のゲストは、音楽ジャーナリストの柴那典さんと朝日新聞経済部兼GLOBE編集部記者の藤えりかさんです。よろしくお願いします。
    柴 よろしくお願いします。
    藤 よろしくお願いします。
    得能 さて、本日のテーマは「文化現象としてのBlackLivesMatter(BLM)」です。今年5月、黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人の警官によって殺害された事件をきっかけに、BLMの運動が大きく広がったかと思います。この運動はハリウッドスター、著名アーティストといったトップのエンターテイナーをはじめ多くの人々を巻き込みながら、いまだ大きなうねりとして世界中で展開されているかと思います。アメリカのみならず世界を揺るがすこのムーブメントについて、今夜は文化の視点から読み解いていきたいと思っております。
    宇野 最初に僕、言っておきたいことあるんですが、僕はこの問題はまったく詳しくなくて、本当に何も知りません。もちろん、大事な問題だと思っているからこそ取り上げていますし、報道とかもそれなりには見ています。
     ただ、この問題の背景にあるアメリカの人種差別の問題や、現代アメリカの政治力学みたいなものに関しては当然詳しいとは言えないですし、この問題が世界中に波及して語られていく中で、別の問題に半分変化してしまっているところがあると思うんです。たとえば日本では、デモという評判の悪い手段を肯定するのかというどうでもいい問題の方がやたらと大きくクローズアップされてしまっていて、問題そのものに対してあまり語られていないような気がしています。いや、確かに語られてはいるんですが、情報が錯綜していて、語る人の立ち位置や意見も様々で、どう距離を詰めていけばいいのかがよくわからないままになっている。そんな中で、ずっと文化批評という切り口から世の中を見てきたこのPLANETSだからこそ、ちょっと変わった方面からこの問題に距離を詰めていけるような企画ができないかなと思って、僕の信頼するお二人をお呼びいたしました。そういうことで、今日の僕はマジで聞き役です。よろしくお願いいたします。
    得能 かなり珍しい展開になりそうな予感がしますね。私もあまり詳しくないところがありますので聞き役に徹するところがあるかもしれませんが、今日はぜひ詳しく、深い視点でお二人からお話が伺いできれば大変嬉しく思います。
    『ゲット・アウト』が突きつけたクリエイティブ・クラスの欺瞞
    得能 それではさっそく議論に入っていきたいと思います。今日はBLMを考える上で重要と思われる映画を藤さんから3つ、柴さんからは音楽作品を3つ挙げていただいております。それらをきっかけに、関連した他の作品にも言及していただきつつ、カルチャーの領域からBLMという運動を考えていきたいと思います。
     まずはお二人にそれぞれ挙げていただいた作品を見てみたいと思います。藤さんからは『ゲット・アウト』(2017年)、『フルートベール駅で』(2013年)、『義兄弟』(2010年)の3つの映画を挙げていただいております。そして、柴さんからはDaBaby & Roddy Ricch「Rockstar」、Kendrick Lamar「Alright」、Pharrell Williams「Entrepreneur ft. JAY-Z」のこの3つの楽曲を挙げていただきました。


     それでは藤さんにあげていただいた映画『ゲット・アウト』からお伺いしていきたいと思いますが、こちらの作品はどんな作品なのでしょうか?
    藤 これはご覧になった方もけっこういらっしゃるんじゃないかと思うんですが、概要を語るのがとても難しい映画ではあります。簡単に言えば、少なくともアメリカで黒人として生きることはホラーだ、というコンセプトのもとに作られたホラー映画です。脚本と監督を務めたのはジョーダン・ピールというコメディアンで、私がロサンゼルスにいた頃にはキー&ピールというコンビを作っていて、すごく好きだったんです。オバマのマネをしてみたり、弾丸トークで面白いんですよね。その彼が、なんと人種問題に切り込むホラー映画を撮った。しかも、かなり画期的だったんです。オバマ大統領が誕生してから、アメリカ国内に限らず、国外でも「オバマ大統領が誕生したから人権問題は解決した」とか「オバマ大統領を支持しているから人種差別はしませんよ」と言うような人がすごく増えたんですが、それは違うだろうと突きつけた作品です。たいていBlack Movieでの黒人差別というと、白人至上主義者の人が出てきたり、KKK(クー・クラックス・クラン)の人たちが出てきたりと、右翼との戦いみたいな感じなんですが、この作品は、白人リベラルエリートにも実は差別心があるでしょう、ということを突きつけました。実はこの作品にはタナカという人が出てきて、在米日本人なのか日系人なのかわからないんですが、「自分は黒人側ではなくて白人側である」というふうに振る舞っていて、勘違いしていませんか、ということを突きつけられる。黒人の視点で撮られているので、この映画を観ると白人が怖く感じるんです。こんな怖い思いをしてるんだっていう疑似体験ができる映画でもありますね。
    得能 日常の中に潜んでいる様々な差別が出てきたり、意識されないようなコメントが実は差別的な発言であるといったことも絡んでくるのかなと思いますけれども。
    藤 そうですね。これは3年前の映画なんですけど、製作中にちょうどトランプ大統領が誕生したことで、ラストを変えたそうなんです。ご覧になった方はラストがわかると思うんですけど、本当はあのラストじゃなかったんですよ。ジョーダン・ピール監督にはこの作品と、『アス』(2019年)っていう作品でも電話インタビューをしたんですけども、オバマ政権下だったら警鐘を鳴らす意味で、元のラストのままで良かったけれど、トランプ大統領誕生となると、あまりにも悲惨なラストに見えてしまうから、希望と言っていいのかわからないんですけど、それを見出したいから変えた、というふうにおっしゃっていましたね。ご覧になった方、これから観る方はその点を注視していただけるといいな、と思います。
    得能 ありがとうございます。柴さんはこちらの作品はご覧になられましたか?
    柴 はい、『ゲット・アウト』も『アス』も当然観まして、いわゆるジャンルムービーであるホラーにおいて人種差別をモチーフにすること自体がかなり挑戦的なことだったと思います。
    藤 これ、かなりセンシティブですよね。
    柴 その社会の暗部というか、あまり触れてはいけないところを掘り起こすような作業だと思いますね。
    藤 アメリカのコメディアンって、白人が黒人差別をネタにすることはないんですけど、当事者である黒人が、自分自身も含めて人種差別もネタにしちゃうことがけっこうあるんです。その延長とはいえ、かなり冒険だったと思います。
    得能 作中で描かれる怖さは、実際にゾンビとかが出てくる怖さとかではないんじゃないかと予想していますが、どうでしょうか?
    藤 正直、ゾンビの方が怖くないですね。実生活において、一見普通に暮らしている隣人である白人が怖いということがいかに恐ろしいか、ということです。ジョーダン・ピール監督ご自身は白人のお母さんにも育てられていて、奥さんは白人です。ちなみに奥さんはBuzzFeed創業者の妹なんですけども。白人の家庭との遭遇を多く経験してきて、そのたびに怖い思いをしていることがベースにあるとおっしゃっていましたね。
    得能 実体験も含めて描かれているんですね。
    宇野 『ゲット・アウト』は、えりかさんが挙げた3つの映画の中で、僕が唯一観ている作品です。この作品とは違って、もっとストレートに人種差別はよくないことで、黒人には苦難の歴史があるのだと訴えている映画は山ほどあるじゃないですか。でも、そういったものは2008年以降のオバマ政権下においては、今日のクリエイティブ・クラスだったら当然ダイバーシティを擁護するでしょう、という白人エリートのアクセサリーに回収されてしまったんだと思うんです。こうした状況下では普通のやり方ではちょっと描きづらい領域を、このコメディホラーというファンタジックな手法で掴み出そうとしたのがこの映画なのかなと思って観ていたんですよね。
    藤 まさにそうですよね。ちょうどこの映画をめぐってアフリカ系アメリカ人の男性と話をしたときにリベラルの話が出たんですけど、リベラルはレイシストだということをもっとちゃんとわかってほしいって言っていて、すごくそういう認識があるんだと思います。白人至上主義者がレイシストっていうのはすごくわかりやすいし、広く認識されているけれども、リベラルの人が持っている差別心はなかなか認識してもらえないんですよね。
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  • 「広告がなくなる日」はいつ訪れるのか?|牧野圭太

    2020-09-17 07:00  
    550pt

    今朝のメルマガは、イベント「遅いインターネット会議」の冒頭60分間の書き起こしをお届けします。本日は、カラス代表/エードット取締役副社長の牧野圭太さんをゲストにお迎えした「『広告がなくなる日』はいつ訪れるのか?」です。SNS上のターゲティング広告が常態化し、そして、問題化されつつある現在。かつて、時代を牽引したマスメディア型の広告の遺産から、現代の表現者たちはなにを継承すべきかを考えます。(放送日:2020年8月18日)※本イベントのアーカイブ動画の前半30分はこちらから。後半30分はこちらから。
    【次回『遅いインターネット会議』のお知らせ】10/6(火)矢島里佳「〈伝統のアップデート〉でなにをもたらすか」全国の職人と共にオリジナル商品を生み出し、伝統工芸を新しいかたちで暮らしの中に提供する矢島里佳さん。「伝統や先人の智慧」と「今を生きる私たちの感性」を「混ぜる」のではなく「和える」というコンセプトを掲げた“0歳からの伝統ブランド aeru”をはじめ、独自のスタイルでの〈伝統のアップデート〉の取り組みが目指すものについて、じっくりと伺います。生放送のご視聴はこちらから!
    遅いインターネット会議 2020.8.18「広告がなくなる日」はいつ訪れるのか?|牧野圭太
    得能 こんばんは。本日ファシリテーターを務めます、得能絵理子です。
    宇野 こんばんは。評論家の宇野常寛です。
    得能 「遅いインターネット会議」。この企画では政治からサブカルチャーまで、そしてビジネスからアートまで、様々な分野のプロフェッショナルをお招きしてお届けしております。本日は有楽町にある三菱地所さんのコワーキングスペース、SAAIから放送しています。本来ですとトークイベントとしてこの場を皆さんと共有したかったんですけれども、当面の間は新型コロナ感染防止のため動画配信に形式を変更しております。
    宇野 3月から始まったんだけど、1回もお客さんを入れてないんです。いつかお客さんが入ることを想定しているんですけどね。
    得能 ちゃんとここに飛沫が飛ばないようにしっかりシールドもできているんですよね。
    宇野 シールドも完璧です。
    得能 それでは早速、本日のゲストの方をご紹介します。今日のゲストはカラス代表、エードット取締役副社長の牧野圭太さんです。よろしくお願いします!
    牧野 牧野です、よろしくお願いします。
    得能 牧野さんと宇野さんはどういったご関係になるんですか?
    牧野 リアルに会うのは今日が初めてですね。
    宇野 オンラインイベントで一緒になったことはありますよね。
    牧野 朝7時からのイベントがあって、それでご一緒したんですよね。
    得能 朝7時ですか、マッチョな感じで。早いですね。
    牧野 僕、そんなに朝強くないんですが、宇野さんと初めてのご一緒するイベントだから、これだけは寝坊できないと思って、気合で早く起きました。
    宇野 「5時こーじ」っていう、早起きに魂を捧げている男がいて、彼に誘われて朝のイベントに出たんです。牧野さんは結構僕の仕事をフォローしてくれていて、以前からよく言及してもらっていたんですよね。
    牧野 そうですね。
    宇野 この人は何やっているのかなと思って調べたら、「文鳥文庫」とかいろいろなお仕事が出てきて、面白いことをやっている人がいるなって、ずっと意識はしていたんですよ。それが最近になってご縁ができて、一度じっくりお話を聞いてみたいなと思って、今日はお呼びしました。
    牧野 ありがとうございます。
    得能 牧野さんから見た宇野さんはいかがでしょうか?
    牧野 僕はずっとウォッチさせていただいて、めちゃくちゃ尊敬している方なので、今日こうやって隣にいることが不思議な感覚ですね。さすがに僕もそれなりの歳なので、普段は講演会で緊張するようなこともないんですけど、昨日の夜から久々に緊張しています。
    宇野 まじですか。今日はリミッター解除で行きましょうね。
    牧野 解除できるように頑張ります。
    得能 楽しみです。
    牧野 よろしくお願いします。
    得能 よろしくお願いします。さて、本日のテーマは「広告がなくなる日は訪れるのか」です。SNSでのターゲティング広告が常態化されつつある現代、かつて時代を牽引したマスメディア型の遺産から、現代の表現は何を継承すべきなのか、というようなテーマになります。本日は牧野さんとじっくりと考えていきたいと思います。
    宇野 インターネットが生まれてから、広告業界は激変すると言われていて、広告業界の人って、挨拶代わりに「広告ってそもそもどうなのか」ってことを絶対に言うんですが、そこに対して本当にちゃんと考えている人は少ないと思うんです。牧野さんはその数少ない中の一人だと思うので、今日は21世紀の時代を生きている僕ら人類と、広告的なものとの関係がどう変わっていくのかというところまで、お話できたらなと思っています。
    牧野 めちゃくちゃ楽しみです。では、僕も1つだけ。今、お話にあった、ターゲティング広告って、システム的なところで語られたことはあっても、クリエイティブ側の人間が語ることがものすごく少ない。僕は博報堂でコピーライターをやっていたんですけど、やっぱり、広告の文化的な要素はクリエイティブの方が担っていることは間違いないと思うんです。けれど、そちら側から語っている人間がほとんどいないんです。
    宇野 そうなんですよ。僕はそこが大事だと思っていて。形式が変わることによって、響く中身や、受け入れられる中身は変わっているはずなんですよ。革袋と酒の話を今日は一緒にしたいと思っています。
    「広告がなくなる日」はいつ訪れるのか
    得能 それでは、議論に入っていきたいと思います。今日は大きく分けて2部構成でお届けします。前半では「文鳥文庫」や「旬八青果店」など、既存の広告の枠に捉われないユニークな活動をされている牧野さんのこれまでの活動についてご紹介いただきたいと思っています。後半は、広告とSNSの関係など3つの観点から、広告のこれからについて、さらに議論を進めていきます。では早速、牧野さんの現在の活動に至るまでの経緯をご説明いただきたいと思います。
    牧野 よろしくお願いします。ではスライドを出していただいて、「広告がなくなる日」というタイトルで話させていただければと思います。

     この後にも入れているんですが、2年くらい前、今ほどnoteが普及してないタイミングだと思うんですけど、noteで「広告がなくなる日」というブログを書いたら思いのほか拡がって、次の日の朝起きたら、自分のスマホに「広告がなくなる日」っていうタイトルのプッシュ通知が飛んできていたんです。NewsPicksが拾ってくれて、「NewsPicksで人気です」って飛んできていて、そこで初めてnoteに書いたものがNewsPicksに行くんだって知ったんです。
    宇野 それはNewsPicksの伝家の宝刀、言葉の最良の意味でのPV泥棒ですよ(笑)
    牧野 けっこう話題になって、3000picksされたんです。当時は3000picksされる記事ってあんまりないよな、と思っていたんですが、すごくシェアされて。そんなつもりで書いてなかったんですけど、みんな関心のあるテーマなんだなと、その時に気づきました。ずっとこのテーマを言い続けたり、書き続けたりしている中で、今日こういった場に呼んでいただいているのかなと思っています。

     今までの仕事としては、こんなことをやっています。  僕は、2009年に博報堂に入社してコピーライターという職種に就いたんですけど、もともとクリエイティブ志望ではなく、営業職志望で広告業界に入ったんです。ここが僕の特徴的な流れかなと思っています。広告ビジネスってどうなってるんだろうなとか、どちらかというとビジネス側に興味があったんです。その頃は何も考えていない学生だったので、なんとなくビジネス的なお金儲けの要素とアートや音楽といったものを紐づけられるようなところに興味を持って博報堂に入りました。最初は全体像を知れた方がいいかなと思って、営業職を志望していたんですが、なぜかクリエイティブ職で採用されたんです。偉そうな言い方になってしまうんですけど、やっぱりクリエイティブ志望が一番多くて、例えば100人中50人ぐらいが第一希望にクリエイティブ職を書くんですが、そのうち5人ぐらいしか行かない。なぜかそこにぶち込まれて、そこから広告クリエイティブやコピーライターの仕事を学んでいきました。すごくよかったのは、最初からコピーが好きとかではなかったので、業界を客観的に見れる存在になれたなと思っています。例えば、学生時代からコピーが好きだったような人って、その世界に入ったら染まりがちな気がするんです。でもそうではなかったから、入ったときからずっと、コピーの賞とかあるけどおかしいな、めちゃくちゃ内輪的な世界だな、と疑問視することができたなと思っています。  ここには今までの仕事を載せているんですけど、去年一番話題が作れたかなと思っているのは、左上の「かあちゃんの夏休みいつなんだろう」っていう、Oisixとクレヨンしんちゃんのコラボレーションの仕事です。後でまた出てくるんですけど、これはすごくSNSで話題になったりしました。他には、あんまり外で言っちゃいけないって言われているんですが、2年ほど前から、ローソンのおにぎり屋さんのリブランディングという形で、パッケージなどを手掛けていました。その中では「悪魔のおにぎり」のデザインなども弊社で担当をしていました。
    得能 けっこうハイカロリーなイメージがありますよね。
    牧野 カロリーの高い悪魔的なイメージなのに、めちゃくちゃ売れたんです。それで、博報堂を辞めて今やっていることは、大きく言うと、やっぱりマスに依存しない広告クリエイティブを追究することを、会社でも、自分自身でもやっていきたいなと思ってやっております。その中で「旬八青果店」といったブランドづくりとか、「文鳥文庫」っていう16ページ以内の文学だけを集めた1枚150円で買える文庫本などを作ったり、というようなことをやっています。今日、「文鳥文庫」を持ってこようと思っていたのに忘れてしまいました。
    得能 緊張しすぎたのかもしれないですね。
    牧野 すみません、緊張しすぎましたね。今度改めて持っていきます。すでに長くなってしまっているんですけど、ガシガシ行ければなと思います。では、次のスライドをお願いします。


     「広告がなくなる日」っていう偉そうなタイトルを書きましたが、広告はなくなるのか、なくなるとしたら、それはどんな世界で、一体いつなくなるんだろうか、とか僕なりにずっと考えています。


     それで、自分でいきなりオチみたいなことを言うんですけど、結論として、広告というものはなくならないと思っています。なくならないけれど形とか見た目がすごく変わって、いま広告だと思っているものが、徐々にというか一気になくなるかもしれない。例えば、マスで広告といったらテレビCMや新聞広告や雑誌広告が思い浮かぶと思うんですけど、大きな流れとして、そういったメディアに何かを載せるという概念ではなくなっていくんじゃないかと思っています。ただ広告という、企業や作り手が伝えたいことを伝える技術は未来永劫なくならない行為なので、概念としての広告というものは残っていくはずです。

     ここは、今日こんな話をするのも馬鹿らしいなと思いつつ持ってきているところです(笑)。インターネットとSNSというインフラの確立によって仕組みが変わって、広告業界の構造や可能性が変わっていくだろう、ということです。実際に今までも変わってきたし、これからさらに変わっていくだろうなと思っていて、先ほど宇野さんもおっしゃっていたように、この数年でその潮目が変わってきたんじゃないかなというのが個人的なイメージです。では、ここで改めてこの名著を出したいと思います。次のページをお願いします。

    宇野 ありがとうございます。僕もそう思ってます(笑)
    牧野 (笑) この中からちょっとだけ引用してるところがあるんですけれど、大きくはここらへんに全部書かれていることなので、僕が今日わざわざ言うことではないのかなと思いつつ、この構造が広告にもすごく当てはまっているように感じています。

     やっぱり昔はCMも一方的で、他人の物語だったと思うんですよ。タレントが出てきて、フィクションとして作られていたものだった。そこから、みんながSNSでダイレクトにつながって、フィクションではないリアルな情報を得るようになった。当然、そちらの方が楽しいから、僕、勝手にここに「自分(たち)」って入れさせてもらったんですけど、自分たちの物語を共有するようになってしまったのだと思います。

     この「映像の世紀」から「ネットワークの世紀」へ、ということも本当にそのまま当てはまります。一方的にテレビCMの枠で映像を見せていた時代から、ネットワークの中で何をするか、何が起きるかっていう構造へ、頭の中を変えていかなきゃいけないんですが、意外と広告業界ってまだまだ追いついていないと思っています。

     ここはそのまま引用させてもらっているところなんですけど、インターネット上において動画や画像で常にシェアされる構造を前提に広告は作られていくべきなんです。今はそこの技術と行動が追いついていない状態です。ただ、どんどんいろんなものが出てきているので、一気にシフトしていくんじゃないかと思います。
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  • 予防医学者の考えるコロナ危機から学ぶべきこと|石川善樹

    2020-07-13 07:00  
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    今朝のメルマガは、イベント「遅いインターネット会議」の冒頭60分間の書き起こしをお届けします。今朝は、予防医学研究者の石川善樹さんをゲストにお迎えした「予防医学者の考えるコロナ危機から学ぶべきこと」です。世界的に拡大した新型コロナウイルス危機。予防医学の観点から、どのような対策が必要だったのでしょうか。そして、このパンデミックから私たちは何を学び、どう活かしていけばよいのでしょうか?(放送日:2020年6月9日)※本イベントのアーカイブ動画の前半30分はこちらから。後半30分はこちらから。
    【明日開催!】 7月14日(火)19:30〜「三権分立のパワーバランスはいかに再設定されるべきか(遅いインターネット会議)」(ゲスト:倉持麟太郎・玉木雄一郎) 著名人を含む多くの人々を巻き込み、SNS上で展開された「#検察庁法案改正案に抗議します」。今国会での成立は断念することになりましたが(5/19時点)、今後も改正のための議論は続けると政府は発表をしています。 そこで、今回の改正案の問題点はどこにあるのか、また、私たちはこの国の三権分立のあり方についてどう向き合うべきなのか、ゲストのお二人とともに議論します。 生放送のご視聴はこちらから!
    遅いインターネット会議 2020.6.9予防医学者の考えるコロナ危機から学ぶべきこと|石川善樹
    得能 こんばんは。本日ファシリテーターを務めます、得能絵理子です。
    宇野 こんばんは。評論家の宇野常寛です。
    得能 「遅いインターネット会議」。この企画では政治からサブカルチャーまで、そしてビジネスからアートまで、様々な分野のプロフェッショナルをお招きしてお届けしております。本日は有楽町にある三菱地所さんのコワーキングスペース、SAAIから放送しています。本来ですとトークイベントとしてこの場を皆さんと共有したかったんですけれども、当面の間は新型コロナ感染防止のため動画配信に形式を変更しております。
    宇野 いやー、この圧倒的なソーシャルディスタンス感、やばいっすね(笑)。
    得能 そうですね(笑)。やっぱりこのくらい離れるもんなんですね。
    石川 やりづらいっすね(笑)。
    得能 そうですね。このソーシャルディスタンスで議論盛り上がるのか、ちょっと心配ですね。
    宇野 でも恐るべきことに何回もやってると、慣れてくるんですよ。こんなことに慣れている自分がなんか疑問な感じすらありますけどね。まぁ、慣れてきます。
    得能 人間の適応力はすごいですね(笑)。では、本日のゲストをご紹介したいと思います。本日のゲストは予防医学研究者の石川善樹さんです。よろしくお願いします。
    石川 はい。よろしくお願いします。
    得能 本日のテーマは「予防医学者の考えるコロナ危機から学ぶべきこと」です。石川さんは予防医学研究者でありながら、組織論や幸福論であったり、広く社会に対して提言されていらっしゃると思います。その石川さんと共に現在のコロナ危機から人類全般が、人類社会が学んでいくことについて議論していきたいなと思っております。
    石川 でかいテーマでいいですね(笑)。
    宇野 やっぱり石川さんをお呼びするならでかいテーマじゃないとダメだと思ったんですよ。「具体的にどうウイルスを抑え込むのか」とか「具体的にどうすれば自粛解除できるか」とかそういった話も聞きたいけれど、それだけで終わるのはもったいないと思っていて。だから「コロナについて考える」ではなくて「コロナから考えること」について話し合うのがいいかなと思って今日はお呼びしました! よろしくお願いします!
    石川 いいっすね! よろしくお願いします。
    得能 はい。よろしくお願いします。それでは早速、議論に入っていきたいと思います。今日は大きく二部構成でお届けできればと思っております。前半は、予防医学研究者としての石川さんが今回のコロナ禍をどう分析されているのかをお伺いしたいと思っています。後半は、前半の議論を踏まえたうえで、これから訪れるウィズ・コロナの時代について考えていきたいと思います。「コロナから」というテーマのところですね。
    宇野 最初は、石川さんに今回のコロナ禍をどう分析しているか、お話を聞いたうえで、後半でコロナから考えたことについて深堀りしていこうかと思っています。
    予防医学史からみた新型コロナウイルス
    得能 最初の議題は「予防医学史からみた新型コロナウイルス」です。人類社会の歴史自体が、多くの疫病と闘ってきた歴史でもあると思うのですが、予防医学史において今回の新型コロナウイルスはどういう位置づけになるのか。この辺り、石川さんいかがでしょうか。
    石川 僕も、よく考えたらまだ言葉としてまとめたことはないんですけど、こういう感染症のパンデミックで印象に残っているのは、HIVエイズの時なんですよね。他にも鳥インフルとかエボラ出血熱とかいろいろありましたが、実は、HIVエイズの時に人類は重要な学びをしていて。「HIVエイズをなんとかするぞ」って、人も物も金も、多くのリソースを使い、結果としてHIVエイズの対策は進みました。でもHIVエイズ以外の対策が非常に遅れてしまったんですね。例えば、世界で今、一番人が亡くなっている原因って心臓病なんですけど、物流にしろ医療スタッフにしろ、HIVエイズ対策に行き過ぎてしまって、心臓病対策がアフリカで遅れてしまった。
     今回もそうですね。新型コロナウイルスのパンデミックがある一方で、隠れたパンデミックって言われるものがあって。生活習慣病の方々が医療機関受診を差し控えるってことが起きているんです。これは日本だけじゃなくて世界中で起こっていて、その結果、糖尿病とか高血圧が悪化している。どういうことかというと、パンデミックが起きた時ってその疾病対策にみんなすごいエネルギーを注ぐんですけど、ついつい、システム全体としてものごとを見る視点を失いがちになるってことなんですよね。
     HIVエイズの時に「疾病中心アプローチはもうやめよう」ってなったんです。もっとヘルスシステム全体でものごとを考えないと、局所最適になって、全体最適になっていかない。今回のコロナウイルスもそうだと思うんです。目の前の問題が起きた時は、そこに向けてみんな全力でリソースを集中させるんですけれども、そうするとシステム全体のほうが機能しなくなってしまう。こういった、システム全体で見たときにどうなってるのかという視点は、まだあまり議論されていないし、これから議論が起こっていくのかなと思いますけどね。
     予防医学史の観点から見ると、もともと予防医学は、病気と貧困と不衛生っていう、この悪のサイクルをどう断ち切るのかってところから始まってます。病気の人は貧困になるし、貧困の人は不衛生な状態になって病気になっていく、みたいな。
    得能 確かに循環してますね。
    石川 これが最初に目撃されたのが19世紀のロンドンなんです。人の上に人が住み、人の下に人が住むっていう。それまではこういう状態はなかったわけなんですけれども、「都市」という現象ですよね。そこで不衛生という問題が発生して、病気になり、また貧困に陥っていく。これを、どうシステムとして解決していくかというところから予防医学とか公衆衛生っていうのが始まっていきました。
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  • 今夜20:00から生放送!天野彬×宇野常寛「いいね!でつながる社会のゆくえ」2019.10.29/PLANETS the BLUEPRINT

    2019-10-29 07:30  
    今夜20時から生放送!「PLANETS the BLUEPRINT」では、 毎回ゲストをお招きして、1つのイシューについて複合的な角度から議論し、 未来の青写真を一緒に作り上げていきます。 今回のゲストは、電通メディアイノベーションラボ主任研究員の天野彬さんです。 この10数年で、人々のつながりだけでなく、政治の在り方までも大きく変えてきたSNS。 新著『SNS変遷史』で日本のSNSをめぐる環境変化を鋭く分析した天野さんとともに、 これからの社会のゆくえについて語ります。 ▼放送日時2019年10月29日(火)20時〜☆☆放送URLはこちら☆☆https://live.nicovideo.jp/watch/lv322567816▼出演者天野彬(電通メディアイノベーションラボ 主任研究員) 宇野常寛(評論家・批評誌「PLANETS」編集長) ファシリテーター:得能絵理子(スターハウスジャパン
  • 今夜20:00から生放送!南章行×宇野常寛「人生100年時代のサバイバル仕事術」2019.10.15/PLANETS the BLUEPRINT

    2019-10-15 07:30  
    今夜20時から生放送!「PLANETS the BLUEPRINT」では、 毎回ゲストをお招きして、1つのイシューについて複合的な角度から議論し、 未来の青写真を一緒に作り上げていきます。 今回のゲストは、株式会社ココナラ代表取締役社長・南章行さんです。
    自分のスキルを売り買いできるサイト「ココナラ」や、NPO法人「二枚目の名刺」など、
    個人の自立・自律や副業をサポートする活動を実践されている南さん。ご自身の新著『好きなことしか本気になれない。
    人生100年時代のサバイバル仕事術』と合わせて、
    現代を生きる私たちの仕事術を考えます。
    ▼放送日時2019年10月15日(火)20時〜☆☆放送URLはこちら☆☆https://live.nicovideo.jp/watch/lv322006467▼出演者南章行(株式会社ココナラ代表取締役社長) 宇野常寛(評論家・批評誌「PLANETS」編集長)フ
  • 今夜20:00から生放送!乙武洋匡×宇野常寛「2020年東京五輪は日本社会に何をもたらすのか」2019.8.6/PLANETS the BLUEPRINT

    2019-08-06 07:30  
    今夜20時から生放送!「PLANETS the BLUEPRINT」では、 毎回ゲストをお招きして、1つのイシューについて複合的な角度から議論し、 未来の青写真を一緒に作り上げていきます。 今回のゲストは、乙武洋匡さん。開催まであと1年となった東京五輪。 雑誌「PLANETS vol.9 東京2020 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト」https://amzn.to/2lanoiqにもご登場いただいた乙武さんをお招きして、 私たちは東京オリンピック・パラリンピックをどう迎えるべきか、 また、東京五輪は2020年以降の日本を変えることができるのか、徹底的に議論します。 ▼放送日時放送日時:本日8月6日(火)20:00〜☆☆放送URLはこちら☆☆
    ▼出演者乙武洋匡宇野常寛(評論家・批評誌「PLANETS」編集長) ファシリテーター:得能絵理子(スターハウスジャパン代表取締役)
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