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記事 15件
  • 長谷川リョー 考えるを考える 第15回 ITビジネスの原理をファッションに転用「インターネット時代のワークウェア」発明に挑む ALL YOURS・木村昌史

    2019-04-24 07:00  
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    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。今回は、「LIFE SPEC」をコンセプトに、日常で感じるストレスを無くすプロダクトを開発するファッションブランド「ALL YOURS」代表取締役の木村昌史氏にお話を伺います。大手アパレルブランドでの勤務を経て同ブランドを立ち上げた木村氏は、「かっこよさ」「見た目のデザイン」「権威」といった従来のアパレルブランドの常識にとらわれず、「週7日でも着たくなる『インターネット時代のワークウェア』」づくりに挑戦。24ヶ月連続でクラウドファンディングを展開し、総額5000万円以上を集めたのみならず、日本のファッション業界でもっとも権威ある賞の1つ「毎日ファッション大賞」にもノミネートされています。インターネットの登場によって生じたファッションの社会的立ち位置の変化、実は100年前から存在していたDtoCモデルの歴史から、ヒッピー文化にも通ずる「内面」志向、そして木村氏の活動に通底するアービトラージ思考と“狂気”にまで迫ります。(構成:小池真幸)
    「着ていることも忘れてしまう」服をつくりたい–––インターネットは、ファッションの社会的ポジションをいかに変質させたのか
    長谷川 木村さんとは、2019年2月に開催された古本市「ツドイ文庫 vol.4」でご挨拶した以来ですよね。本日は取材を快諾してくださり、ありがとうございます。
    まず木村さんが手がけているファッションブランド「ALL YOURS」について伺いたいのですが、立ち上げはいつ頃だったのでしょうか?
    木村 2015年です。いま4年目ですね。
    長谷川 立ち上げ以前は、どのようなご活動を?
    木村 もともとは、株式会社ライトオンで店長職や本部勤務に従事していました。その後、ジーンズの製造メーカーに転職し、ALL YOURSを立ち上げるまで1年ほど働いていましたね。
    長谷川 ライトオンからジーンズのメーカーに転職されたのはなぜでしょう?

    木村 ALL YOURSが掲げるコンセプト「LIFE-SPEC」(日常生活で必要な機能を合わせ持ち、ストレスから人を解放する製品、サービスのこと)にも関わってくるのですが、「ヒトの身体に一番近い道具」としての洋服に関心があって。
    長谷川 だからこそ、いわば「作業着」で「道具」的であるジーンズに関わることにしたのですね。
    木村 結局、1年後には「他に同じようなことを考えている人がいないから、自分で作ってしまおう」と思い直し、ALL YOURSを立ち上げることになったのですが(笑)。
    僕が高校生だった時期くらいまで、洋服は自己表現の手段でした。雑誌で最新のトレンドを確認し、自分の志向性に合ったファッションを身にまとう。結果、人びとが裏原系や渋谷系といったセグメントに分かれていきました。「何を着ているか」で、その人の志向性が読み取れる時代だったんです。
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  • 長谷川リョー『考えるを考える』 第14回 「世界への解像度を高めたい」データサイエンティスト・風間正弘に聞く“最適化とセレンディピティの共存”

    2019-03-13 07:00  
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    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。今回は、リクルートホールディングス(2018年4月より、Indeedに出向中)でエンジニア/データサイエンティストを務める、風間正弘氏にお話を伺います。社外プロジェクトとして、予防医学者・石川善樹氏と共に、レシピのビッグデータをAIで解析して食材同士のつながりを可視化し、新たなレシピを考案するツール「Food Galaxy」の開発も手がける風間氏。レコメンドエンジンによる最適化が進んでいく世界で、AIと人間が協同し、クリエイティビティを発揮していくことは可能なのか。人文知と工学知を掛け合わせ、世界への解像度を高め続ける風間氏の思考に迫ります。(構成 小池真幸)
    レコメンドエンジンの開発が主軸。データサイエンスからWeb開発まで、リクルートで最先端テクノロジーを実装
    長谷川 お久しぶりです。風間さんは、僕の前職・リクルートの先輩でもあります。一度、ミーティングをご一緒したこともありましたよね。

    風間 ありましたね。当時は株式会社リクルートテクノロジーズで、データサイエンス業務を手がけていました。
    長谷川 たしか、会社で表彰されていましたよね。
    風間 そんなこともありました。とあるサイト上でのレコメンドエンジンに、他のサイトのデータを横断的に活用する仕組みを構築したことを評価していただけたんです。サービスごとにデータの質や粒度が全然違うのを、うまく結びつけるのが難しかったですね。
    長谷川 どのように結びつけたのでしょう?
    風間 記事のクリックログをはじめとしたユーザーの行動データや、別のサービス上にたまっているデータをうまく活用することで結びつけました。
    長谷川 その成果を、学会に持って行って発表されたともお聞きしました。
    風間 そうですね。レコメンド関連の学会で発表しました。世界中の研究者からのフィードバックが欲しかったのと、学会での実績を作れば自分の履歴書代わりにも使えるようになるかなと思って。
    長谷川 その後、2018年4月に現在のIndeedに異動されたと。
    風間 自ら手を挙げました。データサイエンスの技術だけでなく、全般的な開発スキルをもっと身に付けたいと思ったんです。研究を重ねるうちに、「レコメンドエンジンの改良が、常にベストな選択肢とは限らない」と気付きました。パターンの色やUIを変えたりした方が、より大きな成果が出ることも多い。あらゆる要素を考慮して施策を設計できるようになりたいと思い、当時の自分に不足していた開発スキルを身につけられる環境を志向しました。
    また若いうちに英語力も磨きたかったので、グローバル企業であるIndeedは最適な環境だと思ったんです。
    長谷川 異動してから一年近く経ちますが、感触はどうですか?
    風間 勉強になることばかりです。今までほとんど触れたことがない種類のコードを、イチから勉強しながら書いています。仕事の一環として、同僚からフィードバックをもらいながらコードを書いているので、日に日にスキルが向上している感覚がありますね。
    また所属しているチームの7〜8割は外国の方というグローバルな環境で、その点でも望んでいた環境に身を置けているといえます。
    長谷川 具体的な業務内容についても教えていただけますか?
    風間 最初はエンジニアとして、画面開発やWeb開発を手がけていましたが、現在はレコメンド開発にも携わっています。求職者の方にマッチする仕事を、画面上やメールでレコメンドするアルゴリズムを構築中です。
    長谷川 レコメンド技術といえば、中国が強い印象があります。運営会社のByteDanceをはじめ、中国のAI技術の発展ぶりは凄まじいですよね。
    風間 中国は本当に勢いがありますね。AIの国際学会に参加しても、中国人の参加者数が1番多かったりしますよ。特にByteDanceは、動画内のユーザーの姿勢判定や、美脚や細い顔に見せるためのリアルタイムでの画像変換など、かなり先進的な技術を開発している印象があります。
    生きたデータを分析し、直接ユーザーに還元したかった。アカデミアの道を捨て、リクルートに就職した理由

    長谷川 レコメンドアルゴリズムのコアでもある、機械学習に関心を抱くようになったのはなぜでしょう?学部生時代は東工大で、機械学習とは全く関係のない研究を手がけられていたと伺っています。
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  • 長谷川リョー『考えるを考える』 第13回 大企業の“出島”で地方自治体の「エストニア化」を目指す加藤喬大

    2019-02-06 07:00  
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    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。今回は、Hakuhodo Blockchain Initiativeでトークンコミュニティプロデューサーを務める加藤喬大氏にお話を伺います。20代の若さで、ブロックチェーンの全社プロジェクト「HAKUHODO Blockchain Initiative」の中心メンバーで活躍。その傍ら、地方自治体による日本初のICOの支援や、落合陽一氏が主宰する筑波大学の「STEAMリーダーシッププログラム」といった社外活動にも積極的にコミットしています。「地方創生×ブロックチェーン」というユニークな領域に取り組む理由から、大企業に所属しながらもスタートアップライクに自己実現を果たしているキャリア戦略まで、借り物ではないオリジナルな概念を生み出すことにこだわる加藤氏の「一日一“狂”」思考に迫ります。(構成:小池真幸)
    博報堂、地方創生プロボノ、落合陽一への師事。“三足のわらじ”で人生のポートフォリオを組成
    長谷川 僕と加藤さんは、落合陽一さんが主宰する社会人向け講義「筑波大学STEAMリーダーシッププログラム」(以下、STEAM)で毎週顔を合わせている仲です。博報堂という大企業に所属しながら、社内外でスタートアップライクに活動されている加藤さんには、一度じっくりとお話を伺ってみたいと思っていました。今日はよろしくお願いします。
    加藤 こちらこそ、お声がけいただき嬉しいです。よろしくお願いします。
    長谷川 まずは改めて、現在の活動内容の全体像を教えていただけますか?
    加藤 言うなれば「三足のわらじ」を履いています。1つ目は博報堂の社員、2つ目は茨城県庁でのプロボノ活動を行うボランティア、そして3つ目がリョーさんと同じSTEAMの学生です。
    よく落合さんも「ストレスマネジメントが大事だ」と仰っていますが、僕もこうして自分の人生のポートフォリオを複数のプロジェクトで組成していくことで、ストレスなくハードワークできるタイプなんです。
    長谷川 博報堂ではどういった仕事を?
    加藤 地方創生系のクライアントワークに取り組む傍ら、「HAKUHODO Blockchain Initiative」(以下、HBI)という社内プロジェクトの中心メンバーとして活動しています。社員が有志で集まり、それぞれの関心分野におけるブロックチェーン技術活用やトークンコミュニティ形成を議論、推進していく組織です。僕であれば「地方創生×ブロックチェーン」のプロジェクトに取り組んでいますし、「出版×ブロックチェーン」に関心のあるメンバーなどもいます。
    HBIはもう、狂った人しかいなくて楽しいです。全体で15人ほどの組織なのですが、休日も深夜も関係なく議論し、プロジェクトに取り組んでいる(笑)。一般的な大企業ではあまり見られない、スタートアップライクな集団だと思います。
    長谷川 HBI立ち上げの経緯も教えてください。
    加藤 もともと「地方創生」というテーマはライフワークにしようと思っていました。加えて1年ほど前から、「インターネットの次の革命だ!」とブロックチェーンに興味を持ち、個人的に勉強するように。そんな折、岡山県の西粟倉村という限界集落がICOを実施するというニュースを目にして衝撃を受けました。居ても立ってもいられなくなり、お問い合わせフォームから連絡し、西粟倉村のICOプロジェクトを手伝うようになったんです。その活動がが本格化してきた頃、会社としてもブロックチェーン領域に取り組んでいきたい流れと重なり、HBIとして取り組んでいくことになりました。

    長谷川 茨城県でのプロボノ活動はどのように関わっているのですか?
    加藤 はい。実家が江戸時代から酒造業を営んでいるのですが、その傍ら政治に関わってきた人も多い家系なんです。そのせいかパブリック志向はもとから持っていて、地方創生はライフワークにしていきたいと思っていました。茨城県庁での取り組みも、そのライフワークの一環で土日を中心にお手伝いしていますね。
    長谷川 三足目のわらじ、STEAMはどういった意図で?以前、海外留学も検討したけれど、あえてSTEAMを選ばれたと仰っていましたよね。
    加藤 まず前提として、“一期生”が好きなんですよね。前例がなく何だかよく分からないものに投資する人たちと切磋琢磨できれば、得られるリターンも大きいと思っていて。 あともちろん、STEAMの受講にかかる費用350万円の投資先として、海外留学も選択肢には入れていました。だけど今は海外に行ったからといって最新情報に触れられる時代でもないと思い、自分が心を揺さぶられるような人びとの生の声を毎週聴けるSTEAMの方に魅力を感じたんです。
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  • 長谷川リョー『考えるを考える』 第12回 “分身ロボットの父”吉藤オリィ氏はいかに「孤独」を捉え、その解消に挑むのか

    2018-11-15 07:00  
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    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。今回は、“分身ロボットの父”とも称されるロボット開発者である、オリィ研究所所長の吉藤オリィ氏にお話を伺います。「孤独の解消」をテーマに、分身ロボット「OriHime」の研究開発、体験イベント「オリィフェス2018」の開催など、幅広い活動に取り組む吉藤氏。「孤独の解消」を追究している理由から、「我慢強さ」を美徳とする時代遅れの教育システムまで、我慢“弱さ”を武器にワクワクを追求し続けている吉藤氏の思考に迫ります。(構成:小池真幸)
    「孤独=ひとりでいること」ではない。孤独の解消に寄与する、コミュニケーションテクノロジー
    ――まずは、分身ロボット「OriHime」の研究開発から体験イベント「オリィフェス2018」まで、多岐に渡っている吉藤さんの活動内容についてお伺いできますか?

    吉藤 一言でいうと、「孤独の解消」をテーマに研究活動を行なっています。ここでいう「孤独」とは、「ひとりでいること」ではなく、「自分は誰からも必要とされていない」「自分は誰の役にも立てない」「誰も自分の理解者がいない」と自覚して苦しむこと。そして、こうした苦しみを生み出す大きな要因として、「外出できない」「言葉を話せない」「目が見えない」といった身体的な「不可能」が挙げられます。そのハードルを乗り越え、人びとが前向きな人生を送れるようになるために支援することが、私の研究活動の目的です。
    ――孤独を生み出してしまう「不可能」を、「可能」にするための活動をされていると。逆に言えば、「孤独」につながらない「不可能」は関心対象ではない?
    吉藤 はい。たとえば、私は空を飛べるようになりたいとは思いません。仮に飛べるようになっても、空に他の人間はいないので、「孤独の解消」にはつながりませんからね。「他の人は空を飛べるのに、自分だけが飛べないから孤独だ」といった状況や、人のいる場所に移動するために空を飛ぶ方がよいとなったら、考えも変わってくるかもしれませんが。

    吉藤 私が取り組んでいるテクノロジーやイベントは、すべて孤独を解消するためのツールなんです。「外出できないから、人びとが集まる場に参加できない」という「不可能」を解決しようと、家に居ながら外の場への参加を可能にしてくれるOriHimeを開発しました。オリィフェスのようなオフラインでのイベントも、「そもそも居場所だと感じられる場がない」「友人がいない」という問題を解決するために開催したものです。オリィフェスに来れば、「オリィ研究所の取り組みに共感してくれた」という共通項で、他の人とつながることができますからね。
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  • 長谷川リョー『考えるを考える』 第11回 連続起業家・田村健太郎が語るオンラインサロンの現在地と、非中央集権的な経済圏“mint”の構想

    2018-10-04 07:00  
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    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。今回は、連続起業家であり、MINT株式会社 代表取締役の田村健太郎氏にお話を伺います。田村氏は、オンラインサロンのプラットフォーム「Synapse(シナプス)」を立ち上げ、 2017年2月にDMM.com(以下、DMM)へ会社ごと売却したのち、6月に退職。約8ヶ月の充電期間を経て、2018年3月に「応援してくれる人に感謝の気持ちをポイントで伝える」サービス「mint」を発表。昨今のオンラインサロンブームの分析から、mintを通じて構築したい「目の前の人をハッピーにする」非中央集権的な経済圏の全容まで、田村氏の思考に迫ります。(構成:小池真幸)
    インドや中国のキャッシュレス社会に衝撃を受け、mintを構想
    長谷川 まず、DMMを退職してからmintリリースにいたるまでの経緯についてお伺いできますか?
    田村 DMMを辞めた時点では次に何をやるかは全く決めていなかったので、あてもなく海外を旅していました。まず最初にインドに行ったのですが、そこでキャッシュレス化が急速に進展している光景を目の当たりにして衝撃を受けたんです。国をあげて高額紙幣の廃止などを推進しており、電子決済システム「Paytm」がないと生活できない状態になっていました。中国では「Alipay」や「WeChat Pay」が普及しており、日本にもキャッシュレスの波が来るのは避けられないと直感したんです。

    田村 また、同時期に仮想通貨も流行し始めており、個人的には特にイーサリアムに可能性を感じていました。それから2017年秋頃にトークン系のサービスをつくること決意し、プロダクトの構想を詰めて完成したのが、mintです。
    長谷川 mintと同じようなサービスがインドや中国にあり、そのアイデアを輸入したということでしょうか?
    田村 いえ、同様のサービスはありませんでした。強いて言うならWeChat Payに搭載されているミニプログラムを参考にしましたが、発想の原点は、Synapseで数多くのオンラインサロンを見てきたなかで、「ファンを増やしたい」といったニーズの高まりを肌で感じていたことです。
    長谷川 思いついたアイデアをプロダクト化するタイミングはどうやって決めているのでしょうか?インフラが未整備だからこそ最新テクノロジーがスムーズに普及する「リープフロッグ現象」が起こる発展途上国もありますが、日本は既存の金融システムが強固だからこそ、キャッシュレス文化が根づきにくいと思いまして。Synapseもオンラインサロンがほとんど世に知られていなかった2012年にはじめられていますよね。
    田村 適切なタイミングは頭で考えても分からないので、思いついたタイミングで着手しています。「これに懸ける」と決めて取り組めばいつかはヒットするはずなので、早めにスタートしてじっくりと取り組むべきです。
    箕輪編集室の熱狂も、オンラインサロン市場はまだこれから
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  • 長谷川リョー『考えるを考える』 第10回 『ティール組織』解説者・嘉村賢州が探求する新しい組織形態

    2018-09-05 07:00  
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    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。今回は、東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授、幸せな組織改革を行うファシリテーター集団「場とつながりラボ home's vi」代表の嘉村賢州さんにお話を伺います。嘉村さんは、今年1月に発売され話題となった書籍『ティール組織』の解説者も務められました。10年間に及ぶ民間でのファシリテーター活動を経てアカデミックの世界に飛び込んだ理由、既存の統制型組織とは異なる“筋斗雲(きんとうん)型組織”構想の全貌から、現代日本において『ティール組織』が重要な理由まで、経験知を何よりも重視する嘉村さんのオリジナリティ溢れる思考に迫ります。(構成:小池真幸)
    年間150回のワークショップをこなしてきた現場から、アカデミックへ軸足を移した理由
    長谷川 現在は、東京工業大学リーダーシップ教育院での活動がメインだと伺っています。具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか?
    嘉村 大学院の新設に向けて2018年4月から現職に就いたのですが、まだ授業は始まっておらず、準備をしている段階です。メインは研究ではなく、修士課程・博士課程の理系院生向けのリーダーシップ教育。彼らがもっと社会で活躍できるよう、各々の専攻分野とは別に、コミュニケーション手法などを領域横断的に学んでもらいます。「教える」というよりは、彼らが研究成果を社会に還元していくためのお手伝いをしているイメージ。まずは自分の専門分野の魅力を専門外の人に、分かりやすく伝える能力や異なる他者と理解し、協力し合えるスキル等を磨いてもらおうと思っています。
    長谷川 ここでいう「リーダーシップ」とはどういった意味なのか、詳しくお伺いしたいです。
    嘉村 他責思考にならずに、社会のなかで自発的に一歩踏み出していくためのマインドセットのことです。こういったリーダーシップを育てることで、社会にインパクトを与えられる人材が増えていきます。なお、カリスマ型だったり、メンバーの集合知をうまく活用するタイプだったり、リーダー像は人によってさまざまでいいと思っています。とにかく、外発的なエネルギーを起点に受け身で動くのではなく、内発的な動機に従い自分から動いていける力を身につけてほしいんです。
    長谷川 授業で教えていくノウハウの源泉は、今まで嘉村さんが行ってきた活動でしょうか?
    嘉村 はい。自分は学部卒でアカデミックな経歴は一切なく、ファシリーテーションや異分野コラボレーションの現場での活動実績を評価されて特任准教授に任命していただいたのだと思っています。
    長谷川 この連載で以前お話を伺った東工大の伊藤亜紗さんや東京大学の安斎勇樹さんも、嘉村さんのように民間とアカデミックの両分野で活躍されていました。ただ、伊藤さんと安斎さんが研究に軸足を置きつつ民間でも活動されていたのに対し、嘉村さんはもともと民間で活動されていたなかでアカデミック領域に参入されているので、パターンが逆です。嘉村さんのなかで、アカデミック領域での活動はどのように位置付けられているのでしょうか?
    嘉村 今までがむしゃらに現場で走り続けてきたなかで得た経験知を、再現性を持たせるために整理する機会だと位置付けています。現職に就くまでの10年間は、特に専門分野も決めず、来るもの拒まずで年間150回くらいのペースでワークショップに取り組んできました。デザイン思考系やNVC(共感コミュニケーション)、身体系まで、あらゆるジャンルの案件を引き受けていたんです。
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  • 長谷川リョー『考えるを考える』 第9回 文鳥社・牧野圭太 「人を人らしくする」文化を生み出す、ブランドデザインのための思考

    2018-07-26 07:00  
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    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。今回は株式会社文鳥社代表で、「文鳥文庫」や「旬八青果店」など、事業開発とクリエイティブを掛け合わせる業態を目指す牧野圭太さんにお話を伺います。ブランドデザインや組織づくりの手法、旧態依然とした広告業界の構造などを幅広く辿りつつ、あえて中断する“肉体的思考”の可能性に迫っていきます。
    パッケージではなく、プロジェクト、そしてブランドをデザインする
    長谷川 牧野さんは早稲田の理工から博報堂でコピーライター、そして現在はデザイン会社の経営をされています。いい意味でキャリアに一貫性がないのが興味深いですよね。まずはじめに、現在の手がけられている仕事の全体像について伺えますか?
    牧野 全体像がややこしいのですが、当初は博報堂を辞めて作った「文鳥社」だけでした。この会社では全て16ページ以内の作品からなる「文鳥文庫」という、蛇腹形式の文庫シリーズを展開しています。ただ、事業を継続するなかで、もともと継続してやりたいと思っていた「デザイン」や「ブランド作り」と「文鳥文庫の販売」は分けた方がいいのではと考えたんです。そこで、文鳥社は出版社に、デザイン・ブランディングをやる会社として「カラス」を立ち上げました。
    このカラスはエードットという会社の100%子会社として作っているので、僕はエードットの役員として会社の経営もみながら、カラスと文鳥社それぞれの社長、つまり三足のわらじを履いている状態ですね。
    長谷川 たとえば、カラスではどんな企業のブランディングを手掛けられているんですか?
    牧野 ローソンさんのデザイン仕事などを行っています。「おにぎり屋」のパッケージなどは弊社で担当しています。こうした大企業の仕事に加えて、旬八青果店のブランドデザインも当初から手掛けているので、クライアントは大小さまざまです。
    長谷川 デザイン系の会社は数多くあるなかで、カラスならではの強みや特徴はどの辺りにあるのでしょうか?
    牧野 カラスは単に広告やパッケージを作ることのみならず、「BRAND STUDIO」を掲げています。プロジェクト全体をしっかりみながら、デザインをして世の中に出していく。先ほど例に挙げた旬八青果店なんかもゼロから始めて、これまで5年間継続して仕事をしてきました。店舗設計から、出店地選び、コンセプトやコミュニケーション設計まで、プロジェクト全体の作り込みをお手伝いしています。プロジェクト全体をデザインできる会社は意外と少ないんです。本来のデザイナーの役割はそこにあると思うんですけどね。そして今後に関しては、プロジェクトというよりも「ブランド」を育てていくデザイン会社として標榜し、仕事に取り組んでいこうと考えています。
    長谷川 アプローチや内実は違うかもしれませんが、近年経営コンサルティングの会社がデザイン系の買収を盛んに行なっています。やはりそういった潮流もマクロには連動しているのですか?
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  • 長谷川リョー『考えるを考える』 第8回 研究的実践者・安斎勇樹「問いのデザイン」が照射する思考法

    2018-06-29 07:00  
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    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。前回はTakramのデザインエンジニア・緒方壽人さんに“越境性×専門性”の仕事論を聞きました。今回は東大の情報学環特任助教で、株式会社ミミクリデザインの代表を務める安斎勇樹さんにお話を伺います。二足の草鞋を履いて活動する自らを“研究的実践者”と表現する安斎さん。ワークショップデザイン、ファシリテーション、メタ思考などを幅広く辿りつつ、「問いのデザイン」が照射する思考法や可能性に迫っていきます。
    “研究的実践者”として、東大助教とミミクリデザイン代表の二つの顔を持つ
    長谷川 安斎さんは東大の助教を務めつつ、会社経営もなされていますよね。簡単に現在の活動の全体像をお伺いしてもよろしいでしょうか?
    安斎 大きく二つの顔があります。一つは東京大学の助教として研究を行う顔で、もう一つは株式会社ミミクリデザインという会社の経営を行う顔。研究も大学の業務があるというよりも、企業との産学連携プロジェクトの推進が主になっています。基本的には企業が抱えているリソースや課題に対し、研究者として共同研究を行うか、ミミクリデザインとして課題解決のお手伝いをするか、いずれかの形ですね。
    長谷川 生活のなかで自分個人のリソースの振り分けといいますか、二つの顔は具体的にどうやって分けているのですか?
    安斎 実際のところ、僕の内部では入り混じっています。企業の課題解決、商品開発、人材育成をミミクリデザインでお手伝いする過程で、研究の種が見つかることが少なくありません。研究者モードのときには、その種を論文化するにはどうすればいいか、どんな理論と結びつけて現象を読み解くか、いかにデータを取れば良いかを考えます。
    一方、社会の大きなフィールドのなかで実践者として課題解決するモードでは、いかに社会価値を生み出し、売上に繋げるかを考える。こうしたモードの変化、課題解決と論文化を往復しながら過ごしているので、両者がパッキリと分かれることはありませんね。
    長谷川 改めて、アカデミズムにポジションを置いておくことの意味や意義はどんなところにあるとお考えですか?
    安斎 一つは、まず自分のなかに研究者としてのモードを持つため。経営をやっていると納期に追われたり、チームを育て数字を伸ばすゲームにのめり込んでしまう。それはそれで楽しいのですが、研究者としてのモードを持っておくことで、すぐには利益が生じなくとも未来のために繋がる研究の優先順位を高くもっていられることが個人的なメリットですね。
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  • 長谷川リョー『考えるを考える』 第7回 デザインエンジニア・ 緒方壽人が説く“越境性×専門性”の仕事論

    2018-05-30 07:00  
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    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。前回は「インナーテクノロジー(人間の内的変容に関する理論)」を探求する三好大助さんに“自らの全体性を祝福する技術”の可能性を語っていただきました。今回はデザイン・イノベーション・ファーム「Takram」のデザインエンジニア・緒方壽人さんにお話を伺います。デザインエンジニアとして重視している“越境性”や、目まぐるしく変わるテクノロジートレンドのなかにあっても不変の専門性に関する考え方。「クライアントワークも“世界の見方”を呈示する意味で、本質的にアートと変わらない」という緒方さんにデザインエンジニアリングの要諦と今後の展望を聞いていきます。
    ビジネス・テクノロジー・クリエイティブを貫く“越境性”
    長谷川 今年2月頃、これまでの社名「takram design engineering」から「design engineering」を取り去り、「Takram」と名称を改められました。どんな背景で社名変更に至ったのでしょうか?
    緒方 端的にいえば、今後新しい領域にチャレンジしていく意思表明です。約10年前から「takram design engineering」としてやってきたわけですが、今ではある程度「デザインエンジニアリング」が浸透しました。産業全体にとって大きな要素にBTC(ビジネス、テクノロジー、クリエイティブ)と三つの領域がありますが、今後は会社としてビジネス領域を伸ばしていこうと考えているのです。
    長谷川 「Takram」はおそらく日本語の「企む」からきていると思うのですが、他に込められている意味はありますか?
    緒方 「企む」という言葉自体が「企業」の「企」であり、「企」自体がプランニングやプロジェクト、デザインの意味を持っていますよね。「企てる」といった別の読み方からは、新しい領域を開拓していくニュアンスもあり、さらには意匠の「匠(たくみ/たくむ)」とも語源として繋がる。デザイン全体の領域を俯瞰的に捉えつつ、デザインの本質を表すいい言葉だと思いながら使っています。
    長谷川 緒方さんは肩書きに「ディレクター/デザインエンジニア」を名乗られています。今回の社名変更も踏まえ、改めて「デザインエンジニア」はどんな存在だとお考えですか。
    緒方 もともと英語の「design(デザイン)」には、「設計」と「スタイリング」の両方が含まれていると思います。しかし、日本語の「デザイン」はどちらかといえば、外見をカッコよく、あるいは美しくするといったスタイリングのイメージが強い。その意味で、「デザイン」だけだとどうしてもファッションデザイナーのようなイメージが先行し、やっていることを伝えきれません。「デザイナー」という言葉に本来含まれる「エンジニアリング」と「スタイリング」の両方を伝えるため、あえて「デザインエンジニアリング」と言っているところもあります。
    長谷川 社名から取り払われたように、今後「デザインエンジニアリング」が何か一つの名前や概念に統合していく見通しなのでしょうか?
    緒方 何か一つに集約されるというイメージよりは、個々の専門性は大事にしていきたいと思っています。そうした個々が集まったとき、全体として広い領域をカバーしている組織になればいいのではないか。そのなかで、今までになかった領域で仕事をする人はこれからも育てていきたいです。たとえば、一つの領域に閉じるのではなく、ビジネスとデザインを扱う「ビジネスデザイナー」など越境性のある肩書きはあり得えます。
    長谷川 先ほど「BTC」と言った言葉を挙げられましたが、それらを通貫する思考の核はどこにあるでしょうか。
    緒方 「越境性」と言えるかもしれません。Takramにいる人たちは自身の専門性以外にも、新しい領域に対する越境マインドを持っていると思います。好奇心旺盛で新しいことにチャレンジしていくことにポジティブであることが、核になる思想です。
    長谷川 大学院では(東京大学大学院)学際情報学府で研究を行っていたのですが、文理の壁を超えた学際研究に難しさを覚えることもしばしばありました。まったく異なる専門性を持った人がスムーズにコラボレイトするためのコツなどはありますか?
    緒方 コラボレーションというよりは、個人のなかに“越境性”を持つイメージです。デザインエンジニアであれば、エンジニアリング的に理に適った設計がある一方、感覚的な美しさで形を作っていく場合もある。どちらかを否定するのではなく、両方を行ったり来たりしながら、交わるところを探る作業を自分のなかでやっていく。
    両方の言葉が分かるからこそ、触媒のような形でプロジェクトを成功に導けるのではないかと思います。越境マインドは抽象思考によって身につけられると思いますし、ある一定の深みがある思考は他分野にも翻訳可能だと考えています。その意味で、スキルとしても越境性が重要なのではないでしょうか。
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  • 長谷川リョー『考えるを考える』 第6回 インナーテクノロジー探究家・三好大助が語る、“自らの全体性を祝福する技術”の可能性

    2018-04-18 07:00  
    540pt

    編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。前回は東工大の美学者・伊藤亜紗さんの身体論から、「分かる/分からない」の境界に迫りました。今回はグラミン銀行やGoogleを経て、「インナーテクノロジー(人間の内的変容に関する理論)」を探求する三好大助さんにお話を伺います。近年、日本でも耳にすることが増えた「瞑想」や「マインドフルネス」、はたまた「U理論」や「メンタルモデル」。内面を扱うこれらの技法は総称としてインナーテクノロジーと呼ばれ、各々の関連性や体系化が近年進んできています。自らの職務経験を通じて感じた”課題解決パラダイム”の限界や、組織力学から発生する負の連鎖。それら普遍性の高い問題に対して、再現性をもって扱える時代になったと説く三好さん。“自らの全体性を祝福する技術”の可能性を語っていただきました。
    自己統合を促すインナーテクノロジーの「汎用性」と「再現性」
    長谷川 日本ではまだあまり聞き慣れない「インナーテクノロジー」。まずはその概要からお伺いしてもよろしいでしょうか?
    三好 インナーテクノロジーとは、人間の内面を扱う方法論全般に対する呼び名の一つです。ヨガやマインドフルネス、NLP、最近流行りの「NVC(Non-violent Communication=非暴力コミュニケーション)」や「U理論」など、世界には内面を扱う様々な理論がありますよね。
    現在ではインナーテクノロジーという包括的な捉え方のもと、横断的な研究が進んでいて。これらの理論にどんな相互関連性があり、人間の内的変容をどのようなプロセスでサポートできるのか。以前にもまして立体的に理解できるようになってきている面白い時代です。
    僕自身は、どうしたら人間がその人本来のエネルギーで生きられるようになるのかに興味があって。有益なテクノロジーをキュレーションして体系化しながら、企業や個人に分かち合っています。
    長谷川 あえて「テクノロジー」と銘打っているということは、ある種スピリチュアルに対するアンチテーゼも込められているのでしょうか。万人が汎用的に用いることのできる技術体系を目指す意味合いも込められているというか。
    三好 アンチテーゼかは分かりませんが。おっしゃる通り意図はそこにあると思います。「汎用性」と「再現性」。人間が自分自身を抑圧したり自己分離していくプロセスには共通性があります。それぞれのフェーズでどんな方法論を使えば安全かつ効果的に、日常の中で自己統合できるのか。それがかなりの解像度で分かってきてるのがこの時代の面白いところなんです。
    長谷川 解明されてきているその自己分離のプロセスとは、一体どのようなものなのでしょうか?
    三好 子どもは誰しも家庭や学校といった既にある世界に適合しようとします。親や友達から分離しないよう無意識に頑張るわけですね。でも生きている以上、体験として分離は必ずやってきます。そして痛みを味わうことになる。僕であれば、悪いことをすると親からいつも地下室に閉じ込められていて。幼い時は自分が親から切り離されてるようで、その時間がとても辛かったのを覚えています。
    その状況で子どもは何をするかというと、無意識下でその痛みが起きた理由付けをするんです。僕の例であれば「自分は家にいなくてもいい存在だから、こんなことされるんだ」というように。そうやってドラマに浸ることで、地下室の暗闇にいる間でもその痛みに直面するのを回避できるわけですね。
    長谷川 なるほど。そうした幼児期の行動は科学的にも解明されてきているんですね。
    三好 幼少期に強まるシータ波という脳波によるものと言われています。このプロセスを繰り返すことで、でっち上げられた理由は真実ではないにも関わらず、どんどん潜在意識へ刻まれ、人生を支配する無自覚な信念になっていきます。僕であれば「自分はこの世界にいなくてもいい存在なんだ。だから親や人はこんなことをするんだ」といった感じですね。
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