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記事 27件
  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第24回 香港の春節と日本の大晦日

    2019-02-20 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。日本の正月にあたる春節(旧正月)を迎えた香港。周庭さんたち香港衆志は歳の市に出店し、干支にちなんだイノシシのデザインのグッズを販売することで、政党の理念のPRに努めたようです。(翻訳:伯川星矢)
    春節おめでとうございます!
    日本の新年と同じように、春節は香港最大の祝日でもあります。 わたしたちはいつも通り、香港最大の歳の市ーーヴィクトリアパーク歳の市で出店をし、イノシシ年のグッズ販売しながら、わたしたちへの応援を呼びかけました。

    今年は、布バック、ハンカチ、Tシャツ、デコテープと、わたしたちの理念がプリントされている旗を販売し、とても良い売り上でした。 特に布バックは、今年の干支であるイノシシ年に合わせて、香港人にもっと社会や時事に関心を持ってもらいたいと思って作ったもので、「今年はもう“香港ブタ”にならない」をテーマとしています(「香港ブタ」とは最近流行り始めた単語で、社会に無関心、流されるままの香港人を意味しています)。

    わたしたちは毎年、社会に関するさまざまなテーマでグッズをデザインし販売しています。例えば今年のTシャツでは、泣いているイルカのイラストを印刷し、政府の埋め立て計画が海の生態を破壊していることと、香港の海域周辺に住むシナウスイロイルカが帰る場所を失ったことを表しています。 そして、デコテープには、わたしたちが幼い頃よく歌っていた「ゴジラ版国歌」(※注)の歌詞が印刷されています。政府がこれから進めようとしている「国歌法」では、国歌の歌詞の改変が違法となりますが、それが一般市民の表現と創作の自由を侵害していることを表しています。 「国歌法」はすでに立法会に提出され、審議中となっています。審議の初日(2019年1月末)に、わたしたち香港衆志は政府本庁前の「公民広場」に突入し、フラッグポールに「歌わない自由」と書かれた横断幕を掛け、国歌法によって表現の自由が制限されることに対して抗議しました。
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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第23回 37時間の誕生日と巨大化する人工島

    2018-12-19 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。アメリカの旅の途中に22歳の誕生日を迎えた周庭さん。前回に引き続いて、ランタオ島の埋め立て計画の続報をお届けします。政府と利権団体の緊密な関係によって、開発計画は無責任かつ杜撰に拡張され、ここでも香港議会はあからさまに軽視されているようです。(翻訳:伯川星矢)
    【告知】 周庭さんが〈HANGOUT PLUS〉にやってきます。 周庭×宇野常寛 「香港で民主化運動している女子大生は今何を考えているか」 1月7日(月)21:00より放送予定。ぜひご視聴ください!
    わたし、22歳になりました!
    約一週間前の12月3日は、わたしの22歳の誕生日です! 正直、わたしはまだ自分が1歳老いた事実を受け止められていません(苦笑)。ついこの間まで10代だったのに……。そういえば18歳の誕生日は、雨傘運動の占拠区で過ごしていたし……あれからもう4年も経つのだと考えると、本当に時の速さには驚くばかりです。
    今年、わたしは37時間に渡る誕生日を過ごしました。 なぜならその日はネイサン・ローと一緒にアメリカのワシントンに向かい、パスポートを没収されたジョシュアの代わりにLantos Foundationからの人権賞を受賞しに行きました。ワシントンと香港は13時間の時差があり、祝う時間もありませんでしたが、過去21回の誕生日よりも長く過ごせたので悪くない「プレゼント」だと思っています。

    大学のテストもあり、アメリカには4日しか滞在できませんでした。また、過密なスケジュールに加え、激しい時差ボケで、ほとんど休むことすらできないありさまでした。 でも、アメリカの上院・下院の議員にお会いでき、「香港人権および民主法案(Hong Kong Human Rights and Deomcracy Act)」を支持してもらえるように呼びかけができたので、少し疲れたけれども、価値のある訪米だったと思います。

    前回、香港政府より、ランタオ島(大嶼山)に1700ヘクタールの人工島を建設する計画が発表されたことをお話ししました。あまり日本では報道されていなかった様なので、今回はそれについてもう少し詳しくお話ししようかと思います。
    実は数年前、香港政府にはランタオ島の開発計画があり、当時の資料では埋め立て面積が1000ヘクタールの予定でした。すなわち、当時市民や社会による意見や討論(賛成・反対問わず)も、この1000ヘクタールに基づいていることとなります。 しかし、今年10月の施政方針演説では行政長官の林鄭月娥より全く違った計画が発表されました。1700ヘクタールの埋め立て計画、そして施工場所も本来と異なる内容でした。
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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第22回 香港の利権を独占しているのは……?

    2018-11-14 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。再び民主派の議員が立候補資格が取り消され、政府と民主派との対立が深まる香港。政府による土地の独占、造成予定の人工島の危険性など、現在の香港が抱えている問題について語ります。(翻訳:伯川星矢)
    また一人、立法会選挙の候補者が立候補無効となりました。
    去年、6人の立法会議員が資格剥奪となり、その補欠選挙を行うこととなりました。そのうちの4回は今年の三月に行われました(私が立候補無効となった回)。 今年の11月25日、前回議員資格剥奪となった劉小麗(ラウ・シィウライ)氏の代わりに、九龍西区に補欠選挙が予定されています。本来それは劉氏の議席であり、彼女自身も続投を希望していたため、今回の補欠選挙でも彼女は民主派を代表し、親中派と争う予定でした。
    しかし、劉氏は10月12日に選挙主任より立候補資格無効を言い渡されました。これは彼女が立候補する資格を失ったことを意味しています。 劉氏は私が所属している香港衆志と同じく「民主自決」を主張しています。政府が彼女に送った立候補無効宣言の書類では、彼女の主張が香港憲法にある「基本法」に違反しているため、立候補資格が満たせていないことが理由として書かれていました。
    政府は、劉氏が2016年に香港衆志の共同声明で「民主自決」を主張し、「香港独立」を自決の選択肢として擁護すると主張したことを問題視しています。選挙主任は、この主張により劉氏が、中国が香港の主権を所有していることを認めていないと見做し、基本法の「香港は中華人民共和国の一部である」という部分に反していると認定しました。
    ▲補欠選挙の街宣活動の様子
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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第21回 政権交代で再始動するマレーシアでの学生たちとの出会い

    2018-10-16 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。香港民主化運動を描いたドキュメンタリー映画の上映会で、マレーシアを訪れた周庭さん。建国以来初となる政権交代が実現したばかりのマレーシアで、香港とは違った気風を持つ学生たちと交流を深めたようです。(翻訳:伯川星矢)
    ちょうどマレーシアから香港に戻りました!
     今からちょうど4年前の9月28日は、警官隊がデモ隊に催涙弾を打った日です。  今年の9月28日、わたしはマレーシアに渡り、映画の上映イベントやトークを準備していました。  今回はマレーシアのFreedom Film Festival(以下FFF)のお誘いにより、「Joshua: Teenager vs. Superpower(邦題:ジョシュア:大国に抗った少年)」の上映イベントとワークショップに出席しました。  本作はジョシュア・ウォンを中心に描いたドキュメンタリー映画で、彼が2011年に創立した学民思潮にはじまり、2016年に香港衆志のネイサン・ローの選挙助手をし、最後は当選にまでに至った経緯を記録したものになります。
    ▲「Joshua: Teenager vs. Superpower(邦題:ジョシュア:大国に抗った少年)」
     多くのFFF参加者は「ジョシュア」を通して、香港民主化運動についての理解を深めることができたと聞きました。現在の中国は、世界でもトップを争う大国でありながら、国内の人権状況などは、政府の情報封鎖によって明らかになっていない部分が多く存在します。  香港は、中国の中でも比較的オープンで、多くの自由が保証されている地域です。ここはまさに中国共産党という巨大権力に立ち向かう最前線でもあります。  だからこそ私は香港の状況を通じて、もっと多くの人に中国の問題についての、より深い認識を持ってもらいたい。そして、香港人による反独裁と基本的人権を求める活動を支持してもらいたいと思っています。
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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第20回 ショートヘアと政治運動

    2018-09-18 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。選挙活動を終えて、思い切って髪を短くした周庭さん。ショートヘアへの憧れはあったものの、選挙運動中はイメージ作りのために、思い通りの髪型や服装にはできなかったようです。(翻訳:伯川星矢)
    これまでの連載で、みなさんに香港の様々な社会問題や、政府による弾圧についてお話をしてきました。実はここ数カ月、わたし自身にもいろんな出来事と変化がありました。ここまで重く難しいお話が続いていたので、今回は少しリラックスしたお話をしましょう。 まず最初に、わたしが下した大きな決断についてです。 わたし、ショートヘアにしました(笑)。 前回、髪を切ったのは去年の年末。選挙への出馬に向けて準備をしていた頃で、それゆえ短く切ることを避け、相当「大人っぽい」長さで整えて、パーマもかけましたが、数ヶ月くらい前から「そろそろ髪を切ろうかな」と考えていました。
    ▲髪を切る前、美容室にて。
    実はずっとショートヘアにしてみたかったのです。理由はわたしが好きなタレントさんにショートの人が多いからで、そんな軽い感じなのです(笑)。西野七瀬や、平手友梨奈、渡邉理佐などのタレントさんがショートでめちゃかわいくて、それでわたしも短くしたい気持ちでいっぱいでした。外見的には彼女らに敵うことはありませんが……。
    わたしは中学の頃はショートヘアでしたが、幼く見えるので選挙活動中は短くしませんでした。でも、今回はやっと「自由に」髪型を選ぶことができます! わたしは西野七瀬のショート画像も何度も何度もGoogleで検索して、それから美容室に行くことを決心しました。 今のわたしの髪型は似合っていますか?(笑)
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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第19回 独立派の団体を違法化する「社団条例」

    2018-08-28 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。香港政府が独立派に対して加えた次なる弾圧は、政治団体の運営の法的な禁止でした。違法団体には罰金・禁固が課せられる「社団条例」の適用により、周庭さんの所属する香港衆志も重大な危機に晒されることになります。(翻訳:伯川星矢)
    香港政府は、独立と民主自決を主張する候補者の議員への立候補を禁止したあと、どのような手段で反対者を弾圧するつもりなのか。二週間前の対応によって、その答えがわかりました。
    この記事を執筆する二週間前の7月17日、香港政府の保安局局長が記者会見を開きました。 内容は「社団条例」の権力を行使し、国家と公共の安全確保を理由に、独立を主張する香港民族党の運営を禁止するという考えの表明です。
    ▲香港衆志の街宣活動の様子
    簡単に言えば、政府はいかなる手段を使ってでも、政府の意向に逆らう意見を「違法」とみなし、法律で取り締まりたいと言う考えです。候補者・議員資格の剥奪はその手段の一つでしたが、法律によって政党・組織の運営を禁止するというのが、もう一つの手でした。
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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第18回 2018年の返還記念日デモで考えたこと

    2018-07-24 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。 7月1日は、香港の主権がイギリスから中国に返還された記念すべき日でした。2003年と2014年の激動の返還記念日デモを振り返りながら、新しい熱気が生まれつつある2018年のデモの様子を報告します。(翻訳:伯川星矢)
     7月に入りました。今月、最も重要なのが返還記念日デモへの参加です。
     1997年7月1日、香港の主権がイギリスから中国に移りました。この日は、その後の香港の多くの変化を象徴することになります。以降の十数年間で、多くの香港人は民主、自由、法治などの普遍的な価値が、だんだんと衰退していくのを実感することになりました。  1997年以降、香港の団体「民間人権陣線」はその1年で最も注目を集めた議題を取り上げ、返還記念日デモを開催しています。  今年のテーマは「結束一黨專政,拒絕香港淪陷(一党独裁を終わらせよ、香港の陥落を拒否せよ)」です。わたしは去年と同じように、香港衆志の仲間たちや、民間の戦友たちと共にデモに参加しました。

     返還記念日デモの参加人数は、その年の社会の雰囲気を、かなりリアルに反映しています。市民の政治的な訴えや、香港の経済環境、社会政策にも深く関係しています。  過去に一番参加者が多かった年は、2003年と2014年になります。  2003年当時の香港は、SARS(重症急性呼吸器症候群)が流行し、多くの市民と医療関係者が命を落としました。世界の経済環境も悪く、失業率が高い状態でした。  さらに、当時の香港政府は基本法23条(※注1)の制定を進めようとしていました。これは民衆の反対の声を抑え込み、市民の基本人権と自由を侵害する条例です。普段あまり政治に関心がない人でさえ、政府が基本法23条を通して、国家転覆・分裂の罪をデモ参加者に押し付けるやり方に、強い不安と不満を感じることとなりました。さまざまな要素が集まったことで政府の支持率は急激に下がり、デモに参加する人数は、なんと約50万人にも達しました。  強い民意と穏健親中派の反対により、政府は基本法23条を撤回することになりました。
    ※注1:基本法は香港特別行政区内でのみ適用される法律。基本法23条は、国家の分裂や叛乱の扇動、政府の転覆を禁じる法律を、香港特別行政区自らが制定することを定めるほか、海外の政治組織の香港内での活動の禁止、海外の政治組織との接触を禁じる内容となっている。
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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第17回 重すぎる処罰を課す「公安条例」

    2018-06-20 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。 2016年の旧正月、香港の旺角(モンコック)では無許可の屋台を撤去しようとする警察と市民の衝突が起こりました。衝突に参加した人々には、今月重すぎると言える判決が下され、運動家の間では衝撃と落胆が広がっています。(翻訳:伯川星矢)
    今月もまた様々なことが起きた一ヶ月でした。
    ▲6月10日が投票日だった区議員補欠選挙、候補者の李鳳琼氏と


    最近、香港の社会運動家にとって、もっとも衝撃的で、もっとも落胆した出来事がありました。以前、裁判で暴動罪成立の判決を受けたデモ参加者たちが、5月31日付で28から51ヶ月の禁固刑になったのです。2年前の旧正月、警察が突然旺角(モンコック)の路上で食べ物を売っている屋台の取り締まりを始め、周りの市民が警察を阻止しようとしたが、最終的に衝突事件となってしまいました。香港でも珍しいことですが、警察と市民がレンガを投げ合い、さらには警察が空に向けて威嚇射撃をする事態となりました。最終的に、警察は翌日の早朝に屋台の強制退去を完了し、警察と対抗した人々は暴動罪で逮捕されました。そのうちの9人が先日禁固刑となり、1人が更正施設の入所となりました。
    実刑判決の受けた10人のうち、一番若い19歳の莫嘉濤(モック・カートウ)は、実刑51ヶ月という一番重い処罰を受けることとなりました。若者の一番輝かしい青春が、ここで奪われてしまいました。彼らが暴力を振ったのは事実だ、法を犯したのだ、それに見合った判決を受けるのは当然ではないか、と思う人もいるかもしれません。そう結論づける前に、他国と香港の暴動罪の定義と処罰を比べてみましょう。
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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第16回 スタンフォード大学での講演

    2018-05-29 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。 今回は初めて訪れたアメリカで、スタンフォード大学でのイベントに参加しました。官僚との貴重な討論の機会となった本イベントでは、香港に関わる人同士の異なる意見がぶつかり合う場にもなりました。(翻訳:伯川星矢)
    執筆の二週間前に、わたしはアメリカのスタンフォード大学の招待を受けるという幸運に恵まれ、民主主義論の第一人者である政治学者のラリー・ダイアモンド氏、そしてサンフランシスコ在住の香港経済貿易所所長と香港の政治情勢について話し合いました。わたしはアメリカに行くのは初めてで、正直なところ、渡航前はアメリカンサイズの食べ物くらいしかアメリカについてのイメージがありませんでした(笑)。

    十数時間の飛行機に乗ってアメリカに到着すると(成田乗り換えだったので日本のお土産も買いました)、二人のスタンフォード大学の学生が迎えに来てくれました。二人ともスタンフォード大学香港学生の会(Hong Kong Student Association, HKSA)のメンバーです。アメリカの多くの大学では、香港人を主な構成員としたHKSAが組織されています。アメリカで香港人学生同士で知り合う場としての機能はもちろん、彼らはお茶会や、香港のポップスを歌うカラオケなど、香港文化のプロモーションも行っています。今回の香港政治に関するイベントも、スタンフォード大学HKSAの「広東語週」のイベントの一つです。

    わたしが一番驚いたのは、スタンフォード大学のHKSA会長は中華系の方ではなく、アメリカで生まれ育ったペルー人だったということです(一部香港の血が入っているそうです)。スタンフォード大学HKSAは他の大学とは異なり、 香港出身の留学生メンバーは多くありませんでした。会長ほど多文化を背景に持っている例は珍しいのですが、ほとんどの会員が中国系アメリカ人(American-born Chinese, ABC)で、あまり広東語を話せません。それでも、彼らは香港文化を愛し、香港で起こっている出来事にも非常に関心を持っています。
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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第15回 香港の未来のため、岐路に立つ民主派

    2018-04-03 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。3月11日の補欠選挙出馬無効を言い渡された周庭さんでしたが、急遽民主派の代表として立候補した区諾軒(アウ・ノックヒン)氏の応援活動をすることになりました。同氏の当選、楽観視できない香港の政治状況について、選挙戦を振り返りながら解説します。(翻訳:伯川星矢)
    数日前に立法会の補欠選挙が終了しました。4つの議席のうち、民主派が勝ち取ることができたのはわずか2席でした。「悪くない結果ではないか」と思われる方もいるかもしれません。そこで、今回の補欠選挙の背景について改めてご説明したいと思います。
    1年前、民主派議員6人が全人代の基本法解釈と政府の司法審査により、議員資格剥奪となりました。今回の選挙は、このうちの4つの空席を埋めるために行われました。つまり、これらの議席は本来民主派が2年前の立法会選挙で勝ち取っていたはずのものだったのです。政権が市民の選択を無視して強引な資格剥奪が行ったりしなければ、この6人の議員は今も議事堂の中で政府を観察し、政策の審議に携わっているはずでした。

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