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脚本家・井上敏樹エッセイ『男と宣伝』
2020-03-01 07:30
「平成仮面ライダー」シリーズなどで知られる脚本家・井上敏樹先生、初のエッセイ集『男と遊び』(PLANETS)が刊行されることになりました! 発売によせて、敏樹先生から原稿が届きました。
さて、このエッセイの連載を始めて早5年半、この度『男と遊び』と題してPLANETSからの出版が決まった。まことにめでたい。私にとって、初めてのエッセイ集である。 思えばある鮨屋で私とPLANETSの宇野常寛の、『エッセイなるものを書きたい』『ならばうちでやるがよい』との会話から始まった連載だが、この安易さを悔いる事しばしばであった。いざ、書き出そうとすると、なんと言うか、怖い。エッセイというのは脚本や小説よりも生の自分が出るような気がする。料理で言えばフレンチや中華のようにソースや香辛料で味付けする事なく、和食のように素材の味をどうぞ、といった感じである。当然、この場合の素材は私自身、という事になる。
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