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記事 2件
  • 『TYPE-MOONの軌跡』を読んでぼくが考えたいくつかのこと。

    2017-12-09 07:00  
    51pt
     坂上秋成『TYPE-MOONの軌跡』をようやく読み終えました。タイトル通り、いまや巨大ゲームメーカーにまで成り上がったTYPE-MOONのヒストリーを丹念に綴った一冊。
     所々、TYPE-MOONの作品に対する批評も入っています。『空の境界』に始まって『Fate/Grand Order』にまで至る20年弱を、かなりていねいに追いかけている印象ですね。
     さて、かつて少年の奈須きのこが高校時代にノートの隅とかに書いていたのであろう『Fate』の物語は、いまや年間数百億円といわれるセールスを上げるビッグビジネスにまで成長し、SONYの業績に影響を与えるまでの存在になりました。とほうもないことです。
     しかし、面白いことに、そこに至るまでのTYPE-MOONの軌跡は、どう考えても「成功の方程式」みたいなものからほど遠いところにあるのですよね。
     もちろん、その都度、「わかりやすく」、「より広い
  • どうすれば『FGO』のような大ヒットを生み出せるか。

    2017-11-25 15:34  
    51pt
     うーん、星海社新書の『TYPE-MOONの軌跡』が売っていない。電子書籍にもなっていないし、Amazonでは「通常1~2か月以内に発送します。」とかふざけたことが書かれているし、いったいどうやって入手したらいいのやら。
     こういうとき、電子書籍がないというのは不便ですね。たぶん部数的に電子書籍にしても利益が出ないのだろうけれど、いいかげん紙の本なんて増やしたくないぼくとしては、可能な限り電子書籍を出してほしいものです。まあ、弱小出版社に無理をいってもしかたないんだけれどね。
     以前、『FGO』のような世界トップクラスの利益を生み出すゲームを作りだすためにはどうすればいいか?という話をしたことがあるのですけれど、あらためてそのプロセスを文字にしてみると、社長こと武内さんという人もまず奈須さんに劣らない凄い人だな、ということがあらためてわかりました。
     まず、高校で奈須きのこと隣の席に座らな