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並行世界の設定は物語のテンションを落とすのか。
2020-11-17 11:1150pt赤松健『UQ HOLDER!』の新刊がなんだかすごい展開になっています。『魔法先生ネギま!』以来のラスボス〈はじまりの魔法使い〉との決戦を控え、あと少しで物語も終わりかと思われたところでストーリーラインは急旋回、予想しなかった方向へ舵を切っている。」
あまりにあまりの急展開なので、かえって信用できないというか、結局はもとの方向性に戻すのではないかという気もするのですが、いや、いったいどうなるんだろ、非常に先の展開が気にかかります。まさかいまさらタイムマシンとか出て来ないよね?
この作品はそろって不老不死の主人公たちの活躍を描いているのですが、いままではその「不死」の面につよく脚光があたり、「不老」についてはそこまで追求していない印象がありました。
何しろ不老不死連中がたくさん出てくるのだから、『ファイブスター物語』のように幾千年を経る物語にしても良さそうなものなのだけれど、ここまで -
並行世界ものと一回性の物語はどちらがどう優れているのか?
2017-11-24 14:4151ptオタク界隈で「並行世界」とか「世界線」という言葉をひんぱんに目にするようになってしばらく経ちます。もともとはSFの概念なのだけれど、ライトノベルやアニメでこれらの言葉が使用されるようになったのは、あきらかにエロゲの影響ですね。
(シナリオ重視系の)エロゲでは各ヒロインごとにルートがあり、異なる世界が展開するわけなので、多くのエロゲはパラレルワールドものであるといってもいいかもしれません。
「世界線」というのは『シュタインズ・ゲート』あたりで有名になった言葉でしょうか。もともとはロバート・シルヴァーバーグの『時間線をさかのぼって』が元ネタなのではないかと思うのですが、まあ、よくわかりません。
この種のそれぞれの並行世界でルートが分かれる展開はゲームの専売特許で、ライトノベルやアニメでは再現しようがない――はずだったのですが、最近はコミカライズなどに際して本編とは別ヒロインのルートを描
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