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本格ミステリのマイルストーン『りら荘事件』を読む。(1295文字)
2012-11-08 21:5653pt『りら荘事件』。現代に生きのこる本格ミステリの古典的名作にして、天才探偵星影龍三もののふたつしかない長編のひとつであり、鮎川哲也のキャリアのなかでも鮮烈な印象をのこす作品です。「尼りりす」とかいうありえない名前の女性が出てきたりして微妙に時代を感じさせますが、そういうところ以外はまったく古びていない本格の大傑作といっていいことでしょう。
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