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記事 4件
  • ハッピーエンド名作小説99(1)北村薫『空飛ぶ馬』。

    2015-05-08 08:18  
    50pt

     ゴールデンウィークが明けて申請が通り、晴れてチャンネル名が「ハッピーエンド評論家・海燕のチャンネル」に変わりました。
     これでようやく自称評論家としての作業を開始できます。
     いろいろな活動が考えられるわけですが、とりあえず99作の小説を書評して電子書籍を刊行するところから始めたいと思っています。
     タイトルは「読むだけで幸せになれる! ハッピーエンド名作小説99」にしたいところ。
     99作も書評するのは大変でしょうが、最低限それくらいは書かないと卑しくも評論家を名乗ることはできないとも思います。
     この記事はそのための第一弾。初めの作品として、北村薫『空飛ぶ馬』を選ぶことはおそらく正しい選択でしょう。
     およそあらゆる推理小説のなかでも、この作品ほど爽涼な結末を意図して選択された作品は数少ないはずだからです。
     そもそもミステリというジャンルは、通常、どこか苦かったり哀しかったりする
  • ハッピーエンドとはどう定義できるか。

    2015-05-01 03:55  
    50pt
     さて。
     
     そういうわけできのうからハッピーエンド評論家として活動を開始したわけですが、具体的な記事に移る前に、まずひとつの問いに答えを出しておかなければならないでしょう。
     そもそもどういう結末をハッピーエンドと呼ぶのか、ということです。
     この最も根幹的な問題を避けて話を進めるわけにはいきません。
     しかし、そうはいっても、もちろんこの言葉に明確な定義があるわけではない。
     精々が「主人公を初めとする登場人物が幸福な状態に至った結末」といった程度で、非常にあいまいな定義しかありえないわけです。
     したがって、どの作品がハッピーエンドでどの作品がそうでないのか、ひとによって差が出るはずだと思います。
     それはまあ、ある程度はしかたないことでしょう。
     ひとがいつか死ぬ存在である以上、完全無欠のハッピーエンドなどというものは存在しえない。
     物語の結末はすべてそうですが、ハッピーエンドもまた、ひとつの区切りに過ぎないのであって、じっさいにはその先も時は流れてゆくはずなのです。
     「いつまでも幸せに暮らしました」。その言葉は美しくはあってもやはり欺瞞です。
     現実には「いつまでも続く幸せ」などというものはありはしない。
     その意味では「ハッピーエンドは不可能である」ということもできるでしょう。
     ですが、そういってしまったらハッピーエンド評論家として活動することもできなくなってしまうので、べつの視点から見てみることにしましょう。
     大切なのは、「物語はあくまで物語であって、現実ではない」ということです。
     もちろん、現実にはすべてはやがて変化していくのであって、永遠に続くことはありません。
     しかし、大切なのはあくまでその物語の受け手にどのような印象を与えるかです。
     受け手がページをとじる瞬間、幸福な気分に酔うことができるのならそれで良いのです。
     天才バレエダンサーのニジンスキーは、ジャンプの頂点で観客の視界から消えたために、観客はまるでかれが永遠に上昇しつづけたように感じたといいます。
     ハッピーエンドもまたそういう性質のものでしょう。
     物語がある幸福な状況でみごとに区切られるとき、受け手は、じっさいにはありえないこととしりながらその状況が永遠に続き、主人公たちがその後いつまでも幸せに暮らしたという夢を見るのです。
     夢。そう、ハッピーエンドとはある種の夢想であり、幻想なのでしょう。
     それは現実世界には存在しない物語のなかだけの現象です。
     しかし、まさにそうだからこそ儚くも貴重な概念だといえるのではないでしょうか? 
     現実らしさを何より大切に思うリアリストにとっては、ハッピーエンドなどくだらないものかもしれません。
     そんなものは存在しないのだ、とかれらはいうでしょう。いっときの夢、幻、そのようなことに心奪われるなど愚かしい、と。
     それはある意味では正しいかもしれません。
     ですが、 
  • ハッピーエンド小説×100作リスト制作中。

    2015-04-30 22:35  
    50pt
     ハッピーエンド評論家として活動を開始するべくとりあえず「ハッピーエンド小説×100作リスト」を作ってみました。
     名前の頭に×が付けているのは未読ないし結末の記憶があいまいでほんとうにハッピーエンドなのかどうかわからない作品です。つまり、このリストは未完成ということ。
     これがほんとうにハッピーエンドか?という作品もあるでしょう。そこらへんの定義についてはおいおい詰めていく予定です。
     『たったひとつの冴えたやりかた』とか、表題作は悲劇的内容ですが、全体の構成としてはハッピーエンドだと判断して入れました。
     今後、未読の作品をすべて読んだ上で全作品を書評し、まとめて電子書籍として出版するつもり。
     「ハッピーエンド映画×100作リスト」と「ハッピーエンド漫画×100作リスト」は現在作成中ですね。
     まあ、ハッピーエンド評論家を名乗るなら、このくらいが最低限の仕事ですかね。頑張ります。 
  • ハッピーエンド評論家になりました。情報求む。

    2015-04-30 17:53  
    50pt

     唯野奈津実『副業革命! スキマ評論家入門 世界で一人だけの評論家になって稼ぐ方法』という本を読みました。
     著者は日本唯一のカラオケ評論家で、カラオケに関しては日本一くわしいと自称する人物。
     そのかれが「どうすれば評論家になって稼ぐことができるか」を懇切丁寧に解説しています。
     その答えは簡単で、「名乗ってしまえばいい」というもの。
     評論家に資格はいらないのだから、そう名乗ってしまえばきょうからでも「××評論家」になれるわけです。
     もちろん、それ相応の知識や見識は必要になるが、それはあとから身につけていけばいいというのがかれの考え。
     よく考えてみればそれももっともな話で、「ちゃんとした知識が身についてから名乗ろう」などと考えていたらいつまで経っても名乗れないかもしれない。
     とにかく無謀でもなんでも一歩を踏み出す勇気が必要なのでしょう。
     そういうわけなので、ぼくもがっぽり儲けるべく、何かの評論家を名乗ってみようと考えました。
     当然ながら、評論分野は自分の趣味、好きなことから選ぶべきでしょう。 しかし、そうかといって文芸評論家、映画評論家、ミステリ評論家といったジャンルにはすでに途方もなくくわしい人たちがいます。後発ではちょっと勝負になりそうにありません。
     それなら、どうすればいいのか。
     実はぼくには腹案があるのです。
     以前からハッピーエンドの物語ばかりを集めた本を出したいと思っていたのですね。
     もちろん、出版社にコネはないので同人誌か電子書籍で出すことになるでしょうが、とにかくそういう本を作りたいなあというアイディアはあったのでした。
     というのも、ぼくが殊にハッピーエンドの作品を好きだからで、そしてそういう作品を調べようと思ってもあまり情報が見あたらないからなのです。
     ちょっと調べてみたのですが、意外にも日本にはハッピーエンドの作品をまとめた本やウェブサイトは存在しないらしいのですね。
     検索でひっかかってくるのは、精々が「ハッピーエンドの作品を読みたいのですが、いいのはありませんか」というQ&A程度。
     そこでぼくが日本初のハッピーエンド評論家を名乗り、ハッピーエンド作品の情報を集めて、このブロマガを通じて発信していこうと考えたわけなのです。
     ついでにブロマガの名前も(すいません、何度目になるかわかりませんが)変えようと思います。
     「海燕ハッピーエンド研究室」ということでどうでしょう? 平凡だけれど無難なところなのではないでしょうか。
     さて、そういうわけで、お初にお目にかかります。きょうからハッピーエンド評論家になった海燕です。
     ほんとうは本名を名乗ったほうがいいのかもしれないけれど、海燕という名前をあまりに長く使ってきて愛着もあるので、そこはどうしたものかと悩むところですね。
     まあ、とりあえずこのままでいいだろう。
     さて、めでたくハッピーエンド評論家とはなったものの、当然ながらまだ「ハッピーエンドに関しては日本一くわしい」というほどの知識はないので、ハッピーエンドの作品に関する情報を募集しています。
     小説、漫画、映画、なんでもいいです。
     できれば客観的に見て「これはハッピーエンドだろう」という作品が望ましいですが、あなたがハッピーエンドだと思う作品ならなんでもいいので教えてください。
     コメント欄、Twitter、またはメール(kenseimaxi@mail.goo.ne.jp)などでよろしくお願いします。
     たとえば『風ととともに去りぬ』や『あしたのジョー』がハッピーエンドかどうかは微妙なところですが、そういう作品でもかまいません。
     ぼくひとりで調べられることには限りがあるし、ましてこの件に関しては(一種のネタバレになるからでしょうが)インターネットにもそれほど情報がない。
     どうか「海燕ハッピーエンド研究室」にご協力ください。
     もちろん、