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  • バロックからシンプルへ。赤松健の新連載は王道に回帰し新境地を目指す。

    2013-08-29 12:49  
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     よろよろよろ。何となく精神的によろよろで仕事する気も起きない海燕です。理由は簡単で、ここ数日、記事を書きすぎて飽きたからでしょう。
     ほんとうなら仕事ですから、飽きたなどと云っていてはいけないのですが、でも飽きるものは飽きるんですよね。
     まあそういうときはこういうどうでもいい書き出しから始めると勢いがついて書けるようになったりするわけです。
     で、今週号の『少年マガジン』で赤松健さんの新連載『UQHOLDER!』が始まったので、さっそくその話をしたいと思います。
     以下ネタバレなので気をつけてください。オーケー?
     さて、待望の新連載、1ページ目で吸血鬼エヴァンジェリンが登場し、前作『魔法先生ネギま!』と同じ世界を舞台にしたお話であることを暗示しています(あえて続編とはいうまい)。
     すごいのが2ページ目で、『ネギま!』の全物語を2コマに圧縮して見せています。
     そしてエヴァが進んでいく先には新たな物語のキャラクターたちとのぼる朝日が!
     古い物語の終わりと新たな物語の始まりを告げる鮮烈なオープニングです。
     で、表紙となるわけなのですが、いや、かなり絵柄を変えて来ましたね。
     「萌えより燃える! 熱くなる!! 新連載82P!!」「近未来バトルファンタジー開幕!!」というキャッチコピーを見てもわかる通り、『ネギま!』とは大きく方向性を変えて来たようです。
     しかし、これはおおよそ予想の範疇にあります。
     『ネギま!』は、女の子萌えファンタジーの極北を示してしまったようなところがある作品ですから、あの方向性にはほとんど可能性が残されていません。
     同じ方向性を目ざせば二番煎じとなり失敗することはあきらかです。
     そもそも何千万部というヒット作を出した作家がその次の作品でコケることが多いのはここに原因があります。
     一作で自分のすべてを出し尽くしてしまい、次の作品で新しいものを提供することができないのですね。
     どんな人気作家といえども、二番煎じは必ず失敗します。少なくとも週間少年誌で人気を維持できるレベルの作品とはならない。
     そのことは歴史を見るかぎり自明なのですが、それでもなかなか一作ごとに新しい方向性を打ち出すことはむずかしいようです。まあ、それはそうでしょう。
     しかし、赤松さんは新連載にあたって女の子萌え漫画のバロック的進化の極北とも云うべき『ネギま!』から内容を一転させて、シンプルな王道の少年漫画を描き始めました。
     これも