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リアルを神ゲーに高めたい。

 おがきちか『パルパル&ロケッタ』を読む読む。  玉の輿を狙う乙女勇者のパルパルの冒険を描くライトなファンタジー。  どうということはない話ですが、さすがに面白いです。  『Landreaall』のほうはいまいち停滞気味の展開だけれど、この先、どう動くか楽しみではある。複雑化する一方の物語が解決を見る日は来るのだろうか。  さて、前回の記事に続き、きょうは「自由」の話をしたいと思います。  きのうは「選択肢の多さ」こそ自由であると話しました。  ひとは一般に自由を目ざし生きるものです。つまり、取りうる選択肢を増やしていくことが人生のひとつの目標であるということになります。  幼い頃、ひとは大人の管理下にあり、行動の選択肢が限られています。  それが歳を経るにしたがって(責任の増大とともに)取りうる選択肢が増えていく。人生が自由になっていくのです。  もちろん、いかに選択肢が増えようとも取りうるルートはひとつしかないので、一度にいくつもの人生を歩むことができるわけではありません。  しかし、豊かな選択肢のなかからひとつを選んで生きている人は「自分の意志で人生を選んだ」という実感を得ることができるでしょう。  この自己選択&自己責任の実感こそが「生きている」という感覚そのものであるのだと思います。  もっとも、あまりにも選択肢が多い社会では、ひとは「どれを選ぶのが正しいのかわからない」という状況に陥るわけですが。  しかしまあ、とにかく基本的には「自由であることはいいことだ」とぼくは考えます。  この世界はフリーシナリオ&オープンワールドの超巨大MMORPGみたいなものです。  本来、そこに「クリア」という概念はないし、したがって具体的な「目的」も存在しない。  だから、どんな楽しみ方をしてもいいし、やりたくないことは投げ出してもかまわない。  自分の好きなことを、好きなように遊び尽くせばいい。そういう種類のゲームであるはずなのです。  もちろん、この世界に「クリア」はなくても「ゲームオーバー」は存在するので、死なないように生きていかなければなりません。  しかし、 

リアルを神ゲーに高めたい。

男性読者の皆さん、珠玉のファンタジー漫画『Landreaall』を読んでみませんか。(2139文字)

 よくいわれることですが、女性は少年漫画を初めとする男性向けの作品を平気で読むのに、男性は少女漫画のような女性向け作品に抵抗感を示すという話があります。  ぼくは少女漫画だろうがティーンズラヴだろうが普通に読む人なのであまり実感がわきませんが、ほんとうだとしたらいかにももったいない話。  少女漫画と呼ばれる領域にも、男性が読んでも楽しめる作品はたくさんあるのです。そういうわけで、きょうは『Landreaall』の話。  ぼくはこの漫画、大好きなんですが、いまのところ「知るひとぞ知る」作品には違いありません。  すでに単行本も20巻を超え、多数の固定ファンを持ってはいるはずなのですが、いまどきめずらしい純粋なファンタジー漫画ということもあってか、熱心なファン以外にはあまり語られることがないように思えます。  そこで! この記事ではこの作品の魅力を語っていきたい。いやー、面白いんだよ。  『Landreaall』はおがきちかによる長編大河ファンタジー漫画です。主人公はアトルリア王国の王族の血をひくDX・ルッカフォート。  かれがある理由で「竜退治」の冒険を行うところから物語は始まります。ドラゴン退治! いかにもファンタジーというテーマですね。じっさい、DXは冒険の末に宝剣を手に入れて火竜を倒します(正確には違うけれど、まあいいや)。  ここまではまあ、あたりまえのファンタジー漫画といってもいい。『Landreaall』が真価を発揮するのはここからで、この漫画、何とここから学園ものになってしまうのです。  竜退治を成し遂げたあと目的を失ってしまったDXは王立学校(アカデミー)に入り、さまざまなことを学んでいくことになります。  そこでかれを待ち受けていたのはおそらくは生涯の友となるであろう学友たちとの出逢いと非情な陰謀。それらの陰謀をかいくぐったり時々は他国へ飛んだりしながらも、DXは少しずつ成長していきます。  そして、そのうちにかれの視界には「王」という地位が見えてくるのです。はたしてDXはアトルリアの王になるのか? どうなのか? 物語は連載10年を超えて、なおいっそう盛り上がっているところです。  さて、この作品の特色といえば、伏線の妙があることでしょう。ただ絵が綺麗だったり可愛かったりするだけの作家なら大勢いますが、おがきさんはとにかく「物語」を組み立てることがうまい。  何気ない台詞のひとつひとつ、さりげなく提示された小道具などが、巧妙な伏線となり、のちの展開を導いていく素晴らしさは、いくら称賛しても足りません。  

男性読者の皆さん、珠玉のファンタジー漫画『Landreaall』を読んでみませんか。(2139文字)
弱いなら弱いままで。

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海燕

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