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ぼくたちのこの「生きづらさ」の原因ってどこにあるの?
2020-11-30 20:3150pt
おそらく皆さんご存知なのではないかと思うのですが、永田カビさんという漫画家さんがいます。
デビュー作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で話題を集めたところから始まり、いまのところ書く作品はすべてノンフィクション。そのセキララで(読むほうが)ハラハラな内容はどれも強烈で、「この人、大丈夫なのだろーか?」と思わせるものばかりです(あきらかに大丈夫じゃない)。
まあ、長生きはできないだろうな、むしろ長生きしないほうが本人にとっても良いのかもしれない、とすら思わせる人なのですが、ぼくはこの人の本を読むたびに、「いったい何がこの人をこんなに生きづらくさせているのだろーか?」と、その本質的理由に思いを馳せてしまうのですね。
何を隠そう、ぼくもたいがい生きづらい人間なので、「同類」という気もしつつ、「でも、おれはさすがにここまで生きづらくないわ」とも思うわけで、ほんとうはどんな理由がこの女性をここまで生きづらくさせているのだろうか、と考えるわけです。
で、考えに考えた結果、ひとつの結論が出ました。もちろん、「ほんとうのところ」はまったくわからない、ただの推測に過ぎないわけですが、それでも、「ある種のパターン」としていえそうな「生きづらさの根源」が思い当たったのです! それは、 -
個人の立場が平等になればなるほど、幸福になる才能の格差があきらかになる。
2016-07-02 18:3651pt
いまさらながら永田カビ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』を読みました。
すでに各所で話題のこの本、人気のあまり品切れが続き、電子書籍刊行の予定が早まったそうです。
読んでみると、じっさい面白い。30歳を目前にして「さびすぎ」る日常を送る著者が、一念発起して「レズ風俗」へ行きちょっとだけ人生を前進するようすがセキララに描かれています。
セールスポイントは物事を綺麗ごとに落とし込まない点にあるといっていいでしょう。
自虐と自傷でズタボロになっている自分を分析するところから始めて、それならどうすればいいか? どうすれば「人生の甘い蜜」を啜れるのか? と著者が思索を進めていくようすは事実だけがもつ迫力に充ちています。
「レズ風俗」という言葉を見て購入をやめる人もいるかもしれませんが、少しでも気になる方はぜひ読んでほしいですね。
これは歳をとってもまったく大人になれない人間の実
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