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記事 369件
  • Amazonで五つ星が並ぶ傑作に倫理の葛藤を見た。

    2019-04-24 04:09  
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     ども。きょう取りあげる作品は雨瀬シオリさんの『ここは今から倫理です。』です。以前にも取り上げたことがあるかもしれませんが、まあ、もういちど語っても良いでしょう。ちょうど第3巻が出たところだし。
     この作品、ひと言でいえば、まあ教育もの、教師ものなのですが、主人公が倫理の教師というところが一風変わっています。
     これを読まれている皆さんは倫理の授業をマジメに受けていましたか? ぼくは寝ていました。倫理の授業というのは一般的にいって、それくらい退屈なシロモノだと思います。
     だいたい、倫理、モラルなんて概念そのものがどうにも退屈に思えますよね。反倫理、アンモラル、そっちのほうが面白そうです。
     やっぱり法律をきちんと守って法定速度のなかでスクーターを走らせるよりは、盗んだバイクで走りだすほうが面白そうだというところはあります。
     もちろん、それは法的、ないし倫理的には「悪いこと」であるわけで
  • 『エヴァ』にカタルシスがないと感じる人へ。

    2019-04-02 13:08  
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     『アオアシ』が!面白すぎる。この作家さん、『水の森』の頃から追いかけていたんだけれど、いやー、良いですね。実に素晴らしい。弱い自分自身を乗り越えて成長していく者たちの物語。王道のスポーツ漫画です。
     で、この「自分を乗り越える」という概念について最近、いろいろと考えています。まずは自分自身の弱さ、愚かさ、醜さ、小ささ、与えられた環境への恨み、他者への妬み、怒りや憎しみといった負の感情などを「乗り越える」ことを「成長」と呼ぶことにしましょう。
     「自分を乗り越えるための戦い」とその結果としての「人間的な成長」は物語の大きなテーマで、結果として「乗り越えられた者」をここでは「大人」と呼ぶことにしたいと思います。
     少なくとも現代においては、どうやって「大人」になるかということは物語のひとつの大きなテーマとして存在しているといって良いでしょう。
     たとえば、『新世紀エヴァンゲリオン』は「乗り越
  • 黄金時代は続かない。

    2019-02-21 17:49  
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     近々、ペトロニウスさんと成田美名子『CIPHER』のラジオを行います。な、何となつかしい。実に30年前の少女漫画の名作ですね。いまとなっては知らない人も多いでしょう。
     2019年にもなってこの漫画をラジオで取りあげようという人は、ほかにまずいないに違いありません。需要もどれだけあるのかわからない。しかし、それでも、ぼく(たち)はやるのだ! なぜなら、とても面白い漫画だから。
     新しかろうが古かろうが、名作は名作だし、読むに値するものはある。この作品もそのなかのひとつで、とてもとても深淵な物語なのです。
     くわしいことはラジオで話しますが、いや、ほんと、いい漫画なのよ。30年前の作品ながら、まあ、一般的には成田美奈子の最高傑作といって良いでしょう。ぼくは『NATURAL』も好きなのですが。
     電子書籍で全巻をそろえると6000円オーバーになってしまいますが、古本なら数百円で買えるので、も
  • あいされたい。

    2019-01-12 02:39  
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     電子書籍を出したいなあと思っています。『あいされたい。(仮)』というタイトルで、そうですね、6~8万文字の内容のものを一冊。
     このタイトルは変えたほうがいい気もしますが、まあ、それも含めて今後、検討したいところです。とりあえずは書いてみて、それからですね。
     で、どんな内容かというと、非モテの話をいちどきちんと書いておきたいなあと思っているのです。
     モテ/非モテはずーっと頭の片隅にわだかまっているテーマで、いつかは形にしたいなあと思いながら、10年、20年と過ぎ去ってしまいました。しかし、この際、まとまった形で出しておこうかな、と。
     で、今回はめずらしく本気で売ろうと思っています。そもそも電子書籍とは売れないものなのだけれど、どうにか宣伝して、話題にして、ちゃんと売りたいなあと。
     もちろん、中身がともなわなければ意味がないので、そこもちゃんとして――できるかな? いや、できるかど
  • これが「バカ」漫画だ! 真剣さというリスクを冒す人々。

    2019-01-08 23:28  
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     ども。2018年もあっというまに一週間以上が過ぎ去りましたね。光陰矢の如し。少年老い易く学成り難し。時が経つのはあっというまだと実感します。
     そういうわけできょうも更新しようと思うのですが、何を書いたら良いかなあ。バカ漫画の話でもしましょうか。
     この場合の「バカ」とはあまりにも荒唐無稽だとか、ばかばかしいということではなくて、徹底して真剣であること。そして、人に笑われることを怖れないことを意味しています。
     おおよそフィクションとは何らかの価値観を示すものであるわけですが、その価値観を明確に提示することをまるでためらわない。そういう態度をぼくは「バカ」と呼んでいます。
     ぼくが大好きな高河ゆんさんの漫画『恋愛』は究極のバカ恋愛漫画です。
     この漫画の主人公はある絶世の美青年なのですが、かれはあるとき、ブラウン管のなかのアイドルの少女に恋をし、彼女を手に入れるべく自らもアイドルになって
  • 『あなたがしてくれなくても』とセックスレスと自尊心。

    2018-08-08 11:41  
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    ◆セックスレスは女を、男を深く傷つける。
     『あなたがしてくれなくても』。
     ひらがなばかりの印象的なタイトルをもつこの作品のテーマは、そう、「セックスレス」。週刊誌やインターネットでひそやかに、あるいはときに公然と囁かれる「夫婦の秘密」。
     セックスレスをテーマにした漫画というと、いかにも興味本位の物語が思い浮かびますが、この作品はまったくそうではありません。
     むしろ、限りなく繊細に、しかし執拗に、セックスレスという問題がいかに人を傷つけていくかが描写されています。
     いや、これは傑作。じつに素晴らしいと思う。このテーマを扱った作品としては最高傑作といって良いでしょう。
     主人公は結婚5年目の女性。そして、夫とセックスレスになってから2年が経つ。夫とは仲が悪いわけではないが、セックスがないことだけは辛いと思っている。 
     そんな彼女が、夫から精神的にも肉体的にも愛されたいと願い、さまざ
  • 恋愛漫画『アラサーだけど、初恋です』は萌え転がり死ぬので要注意!

    2018-07-29 11:05  
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    ■普通のカップルを描くアラサー恋愛漫画、美味しいです。■
     310さん(という名前)の漫画『アラサーだけど、初恋です』が面白いです。タイトルそのままの一発ネタながら、アラサーなのに初々しいカップルが萌える、萌える。
     いや、そうはいっても特に萌え系に特化しているというわけでもないし、ハーレムものでもなければ、エロくもない、もちろんボーイズ・ラブでも百合でもない、ごく普通の平凡な作品なのだけれど、それでも面白い。
     というか、その「普通さ」が案外とレアな価値だったりするのかもしれません。
     少女漫画があまりにも特異な方向に特化していった結果、以前はけっこう見かけた「普通の恋愛もの」が意外に希少価値になって来ているんじゃないかな、ということですね。
     ここら辺は以前、かずまこをさんの『ディアティア』シリーズあたりを読んだときにも感じたことです。
     ごくノーマルでスタンダードな恋愛ものが、意外に
  • 『ヲタクに恋は難しい』実写映画化! オタクのパンピー化は止まらない。

    2018-07-29 10:53  
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    ■『ヲタクに恋は難しい』映画化! え、実写?■
     何やらベストセラー漫画『ヲタクに恋は難しい』が実写映画化するらしいですねー。何というかもう、「ついに時代はここまで来たか」という感じです。
     オタク大迫害時代に青春を過ごしたアラフォーのおっさんとしては、感慨無量というか感動ですよ。
     まあ、映画のクオリティに関しては何ともいえないわけだけれど、とりあえずオタクが普通のティーン向け恋愛映画(だろう、きっと)の主役になる日が来ようとは、思いもしないことでした。
     いや、『ヲタ恋』が出て来たあたりではっきりと時代の変わり目は感じていたんだけれど、それにしてもこの流れの速さは凄いですね。
     いったいこのままどこまで行ってしまうのだろう? 一億総オタク化して、「オタク」という言葉が死語になったりして。うーん、まったくありえない話じゃない気がするあたり、時代の変化は恐ろしい。
    ■オタクの四世代■
     そ
  • 親に愛されなかった子供はどうすればいいのか?

    2018-01-16 14:37  
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     ラジオで山口じゅり陛下に教えられた「甥っ子が承認欲求のおばけになっていく」という記事を読んでみました。
    http://d.hatena.ne.jp/Yashio/20180106/1515256382
     ひとことでいうと、自分の甥っ子が承認欲求を満たせないためにわがままな怪物のようになっていくのを見ることが心苦しい、というような内容です。
     で、陛下もいっていたけれど、正確な事情がわからないのでたしかなことはいえないものの、これ、たぶん親のフォローが足りないんですね。愛情不足だと思うんですよ。
     文章の端々から伺える事情を見ると、両親が離婚していたり、上に聞き分けのいい兄がいたりすることが関係しているのだろうけれど、まあはっきりとはわかりません。
     でも、この「症状」は、まず自己肯定感の欠如から来ていることはわかります。
     自己肯定感とは、「自分はこのままでいい」、「勉強ができなくても、
  • 「正しい欲望」なんてない! ポルノを巡る政治のあれこれ。

    2017-12-12 07:00  
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     るるるるー、暇だー、暇だなー。いや、積読とか積みゲーとか、山ほどあるのだけれど、それはそれとして、暇だなー。
     どうしよう? そうだ、仕事でもするか! ということで、この記事を書いています。いやもう、どうにもお仕事と暇つぶしの区別がつかない昨今なのです。
     さてさて、この頃、一週間くらいの記事の予定をブログのトップページに載せているのですが、見ていただけているでしょうか? メールのほうで読まれている方は気づいていないかもしれませんね。載せているのですよ。
     ひょっとしたらブログ会員を増やす役に立つのではないかと思って掲載しているものなのですが、さすがに一週間ぶん予告を出すのはなかなか大変です。
     時にはウソ予告になってしまうかもしれませんが、どうかご容赦ください。世の中にはしかたないこともあるものです。
     で、この記事は「「正しい欲望」なんてない! ポルノを巡る政治のあれこれ。」というタ