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セックスがたましいを癒やすとき。
2018-03-05 11:4551pt二村ヒトシ監督のレズアダルトビデオを見てみました。
二村さんは女装美少年ものやレズビアンものばかりを撮りつづけている異端のAV監督で、以前から興味を持っていたのですが、じっさい見てみると、これはもう百合ですね、百合。
AVを百合に含めることには異論も多々あることと思いますが、多くの百合オタが百合に求めるものはおおむね入っているのではないかと思う。
もちろん百合とはあくまでフィクションに与えられる名称であるわけですが、それでも二村さんの作品がもつある種の雰囲気は百合そのものといっていいのではないかと思うのです。実に面白い。
そもそもアダルトビデオとは、官能的なセックスを映像に収めるという目的をもっているものだと思うのですが、じっさいにはかなり記号化された大量生産品のビジネスという印象になっています。
それはそれで商売として間違えてはいないのだろうけれど、40歳を控えて年々、スケベ -
いったいどうすればぼくたちは真摯に愛しあえるのか?
2017-12-10 07:0051ptさてさて、今年もあっというまに年末になってしまいました。クリスマスとかいう伴天連の祭事も近づいていますが、皆さま、いかがお過ごしのご予定でしょうか。
ぼくはひとり寂しくセブンイレブンのケーキをついばむ予定です。か、哀しくなんかないよ! 哀しくなんかないんだからね! 哀しい……。
まあ、クリスマスも徐々に恋人たちのイベントというイメージは薄らいでいるかもしれません。恋愛そのものが、オワコンとはいわないまでも、ちょっとずつ廃れている感じだから、それはそうなるのでしょうね。
さて、モテる男にはなりたいけれどココロが傷つくのはイヤなぼくは、学習のため、宮台真司&二村ヒトシの性愛論『どうすれば愛しあえるの 幸せな性愛のヒント』を読んでいます。
いままでこのふたりの本を読んできた人間にとってはくり返しの部分も多い本ではありますが、でも、さすがに面白い。正直、「ほんとにそうなのだろうか?」と思 -
あこがれのあの子とセックスしたい! 『青春100キロ』はとびきりくだらなくもキュートなドキュメンタリームービーだ。
2016-05-02 01:4551pt
ども。海燕です。
過去二日間更新が途絶えていたわけですが、そのあいだ何をしていたかといえばひとりで東京へ遊びに行っていました。
ぼくは普段、黙々とひきこもりを続けているのですが、たまにひとに逢いたくなるとこうして突発的に首都圏へ遊びに出かけるわけです。
ひきこもりもあまり長いあいだやっていると飽きてくるからねえ。
さて、その小旅行の目的のひとつだったのが今回取り上げる映画、その名も『青春100キロ』。
この作品については以下の記事がくわしいので、読んでみてください。
http://kai-you.net/article/28365
どういう映画なのか端的に説明するなら、業界屈指の人気を誇るAV女優上原亜衣の引退記念プロジェクトの一環として、一般人の男性ケイくんが上原に逢うため100キロの道を走破しようとするという内容。
上原に逢って中だしセックスするという不純とも純粋ともいえそうな目的のため、ケイくんはひたすら走ります。
いくらか走ることが得意だとはいえ、いままで走ったことがあるのは最長でも42.195キロのみ。100キロという距離を走るにあたって特別な準備は一切していません。
某24時間テレビなどと違って、コーチングやマッサージが行われるということもなし。それでもかれはこの無謀ともいえる行為を続けるのです。
そう、すべては愛する上原亜衣に逢い、中だしセックスを遂げるため!
うん、ばかですね。ばかすぎる。しかし、ケイくんはどこまでも本気で真剣です。
大都会から山奥に至る道のりを踏破するためにかれに与えられた時間は2日間。
ところが、予定が順調に進んだのは最初だけ、そこから先は次々ととんでもないハプニングが起こり、ケイくんの体力と気力は限界に近づいていきます。
はたしてかれはみごと100キロを走り切り、あこがれの上原亜衣に逢って中だしセックスをすることができるのか?
そこはさすがに語ってしまうわけにはいかないので、ぜひ自分の目でたしかめてほしいところ。
まあ、渋谷のアップリンクで単館上映している作品なので、地方の方は見る方法がないでしょうが、円盤になったら見てみてください。
ここまで声をだして笑える映画はなかなかないですよ。アップリンクの狭い上映室では時々響きわたるような笑い声が起きていたもん。
ちなみに満席で、あと少しのところでチケットが取れないところでした。
ごく一部のカルト映画好きのあいだで話題になっているせいか、それなりに大人気ではあるようです。ええ、まあ、どマイナーな18禁映画ではあるのですが。
いったいどう評価するべきか悩ましくなるような映画でもあるのですが、ぼくとしてはこれはぜひ見てみてほしいと思う一作です。
たぶん傑作でも名作でもないし、どうしても見なければならないものかというとそうでもないんだけれど、それでも見ておくべきだと思う。
少なくとも『テラフォーマーズ』とか見てネットに批判を書いている暇があるなら見るべき。
この上なくばかばかしい上にくっだらない映画なんだけれど、その青春の熱さは本物です。
世の中には『キャプテン・アメリカ シビル・ウォー』のような、世界中から傑出した才能を集め、何十億円もの予算をかけて作られる正真正銘の大作映画もあるわけですが、たぶんその数千分の一の予算で制作されていると思しいこういう映画もそれはそれでちゃんと面白いというのものふしぎなものですね。
まあ、『シビル・ウォー』とかを見る前にこういう映画を見に行く人はあまりまともな感性をしていないかもしれないけれど。
でも、いいのだ。ほんとうに屈託なく笑えて楽しめる、とびっきりキュートなエンターテインメント・ドキュメンタリー映画だったのだから。
このところ、
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