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「オタク」は死んだし、これからその残像も薄れていく。
2017-03-20 06:5651pt以前にも取り上げたことがありますが、佐々木俊尚さんに『そして、暮らしは共同体になる。』という本があります。これは、ぼくが「暮らし」について考えていたこと(に近いこと)を「まさに!」というような絶妙な表現でまとめあげてくれた一冊です。
この本のなかでは、「上へ、上へ」とか「外へ、外へ」といった志向性がしだいに「横へ、横へ」といった方向に変わってきていると記されています。
つまり、わけのわからない上昇志向や反逆志向に捉われることなく、自分と外界を区別せず、都市やコミュニティをうまく活用してオープンでミニマムに暮らしていく、それが現代の理想的な生活だというわけです。
この考え方は実によくわかります。じっさい、ぼくもそういうふうに暮らしていきたいと考えているからです。
Phaさんが提唱しているような「もたない幸福」に近いものがありますが、じっさいにまったくお金を稼がないで生きていける人は -
負け組のまま最高に自由で贅沢な暮らしを生きるにはどうすればいいか。
2017-03-16 15:0451pt何年か前から「暮らし」に興味を持っている。ここでいう「暮らし」とは、いかにして自由で快適な生活を送るかというテーマのことである。
好きな時に好きなことをして、多様な趣味を楽しみ、なおかつ充実した人生を過ごすためにはどのような方法論を採ればいいのか。そんなことを考えて、何十冊かの本を読んできた。
ひとつの道標はPhaさんの『持たない幸福論』だ。この本には「日本一有名なニート」であるところのPhaさんがいかにして快適な暮らしを営んでいるかが書かれていて、参考になる。
ぼくはフリーランスという名目のダメニートなので、その気になればこの本に記されているような「持たない暮らし」を送ることもできそうだ。
しかし、完全なニート暮らしはやはりそれはそれで辛い。収入がないと自由が制限されるし、暇を持て余すことになりそうだ。
人によっては「働かない自由」が何より優先されるのだろうが、ぼくは必ずしも -
夢は広がる! なんちゃってノマドワーカープロジェクト。(2149文字)
2013-07-07 21:5253pt
先にも書いた通り、先月後半、ぼくは半月間にわたって山梨県の友人の家に滞在していました。滞在というと聞こえはいいけれど、ようは押しかけて住み込んでいたわけです。
かってにやって来たぼくを2週間以上ものあいだ住まわせてくれたてれびん(@terebinn)には心から感謝したいと思います。ありがとう、ありがとう。
まあ、てれびんが借りている家は一軒家で、部屋が余ってはいたのですが、それにしてもよく半月も居ついたものだと思います。自分の図々しさが恐ろしい。
山梨に行く前は「ブログ更新はどこでもできる! 時代はノマドワーカー!」というつもりだったのですが、結果的にはあまり仕事はしませんでしたね。
ひたすら温泉に入り食って寝るばかり。食事はほぼすべて外食でしたから、なかなかお金がかかりました。いやー、贅沢したなー。
山梨県といえば、富士山? ほうとう? というくらいのイメージしかなかったのですが、なかなか良いところでした。甲府駅から都心まで電車で3000円で行けるところもいい。食べ物もなかなか美味しいし、また行ってもいいと思いました。
もちろん、ここでいう食べ物が美味しいとは東京や京都の名店のような味がある!という意味ではありませんが、旅には旅情というものがある。何を食べても美味しく感じるものです。
あと、なんといっても山梨は物価が安い! 東京はおろか新潟と比べても破壊的な安さで、暮らしやすいところだなあ、と思いましたね。まあ、これも以前に書きました。
一応、ぼくとしては今回の「旅」はなんちゃってノマドワーカーとしての第一歩と位置づけたいと考えています。日本中どこへ行っても住める! 仕事ができる! というのがなんちゃってノマドワーカーの理念。
じっさい、一定の収入があって、場所を問わない仕事があれば、それくらいは実現できる世の中だと思うんですよね。
ぼくの場合、収入的にブロマガの利益だけで暮らしていける域にはまだまだ遠いのだけれど、理想としては毎月、違う街で暮らしつづけたりしてみたい!
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なんちゃってノマドワーカーは楽しい。(2174文字)
2013-07-03 17:2853pt
ども。海燕@新潟県です。わざわざこう書くのは、昨日、約半月ぶりに実家に帰ってきたからです。Twitterをご覧になっている方はご存知かと思いますが、いままでは山梨県の友人宅に泊まり、たまに東京都へ出てひとと逢ったりしていました。
たとえ友達の家とはいえ、半月も泊まりっぱなしというのは常識では考えがたいわけですが、まあ、家主とぼくが納得していればそれでいいかな、と思って実行してみました。
さらに埼玉の友達のアパートに転がり込んだりもしたので、ほんとうに先月はあちこちを飛び回っていた印象があります。愛媛まで文字通り飛んで行ったりもしたしね……。
半月は長かったような、短かったような。長いあいだ家の一室を占拠させてくれたてれびん(@terebinn)には感謝感謝です。
なぜそんなことをしようかと考えたかというと、実は特に理由はなく、「なんとなく」としかいいようがありません。いい方を変えるなら、ある種の生活実験(笑)というわけなのですが、ちょっと環境を変えてみたかったんでしょうね。
このブロマガにも書いたかもしれませんが、先々月あたりからどうにも空咳が止まらず、さらには吐き気をもよおしてえずいたりすることも多く、体調が悪化を続けていました。
薬はたくさん飲んだものの、一向に治らず、どうしたものかと思っていたのですが、半月の間、山梨に逗留していたらどういうわけか見事に治ってしまいました。
完治したわけではないかもしれないけれど、少なくとも状況ははるかに改善している。やっぱり温泉に入りまくったことが良かったのかなあ。ちょっとわかりませんが、とにかくありがたいことです。
しかし、まあ、いかに図々しいぼくといえど、やはり延々とひとの家に住みつづけるということはそれなりの疲労とストレスを伴うことのようで、うちに帰ってきたら倒れるように寝てしまいました。
過去24時間のうち、20時間くらい寝ていたんじゃないかな。まさに無職住所不定でなければできないことです。まあ、体力がないんだろうなあ。
30代も中盤になって、これから体力問題は深刻になってくるので、何とかしたいところです。ジムとか入会しようかなあ。でも絶対、通わないだろうからなあ。やっぱりウォーキングを続ければいいのか……。
話がずれました。そういうわけで初めて訪ねた山梨はとても良いところでした。たしかに東京はいうまでもなく新潟の中心部と比べればかなり田舎なのだけれど、そのぶん、物価が安い!
いやもう、新潟と比較してあきらかに安いですね。日本国内にここまでの物価の格差があったのかと驚いたくらい。
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きのうは沖縄、あしたは北海道。日本を転々としつつノマドな人生を送ってみたい!(1940文字)
2013-05-09 15:3753pt
村上アシシ『日本代表サポーターを100倍楽しむ方法 サッカーとボクと、時々、ノマド』を読んだ。サッカー観戦にハマって日本代表を追いかけ世界中を回る著者の旅の記録とでもいうべき一冊。とても面白い本なのでオススメである。
が、ぼくが最も興味深く読んだのは著者が自分の「ガチノマド」生活を綴った箇所だった。著者は一年の半分を生活費(及び旅行費)を稼ぐために働いて、のこり半分をサッカー観戦に費やすという生活をしているのだ。
日本に住んでいるときはマンスリーマンションを借り、世界に旅立つときにはそれを引き払ってしまうので、固定した家というものは存在しない。まさに「住所不定」の生活なのだ。ある意味では正しく「ホームレス」といえないこともないだろう。
いやー、これはね、ちょっとあこがれるね。著者にとっての優先順位第一位はサッカー観戦であり、生活のほかの部分は完全にそぎ落としてしまっている。そしてまた1年の半分を旅に過ごしているわけだから、著者はそもそもほとんどモノを持っていない。
かつて、たくさんモノを持っていることが豊かさの証明であるような時代があったわけだが、著者の哲学はそれとは正反対で、生活のすべてをサッカー観戦という目的に合わせチューンしているわけだ。まさに現代のノマド(遊牧民)。
著者はべつにグローバルエリートでもなければアーティストでも資産家でもないが、それでもやろうと思えばこういう暮らしができてしまうのである。前の記事でも書いたが、この本に啓発され、ぼくもちょっと東京あたりに住んでみようかな、ということを考えている。
村上アシシは文字通り世界中を旅してまわっているわけだけれど、とりあえずいまのぼくにそこまでの根性はなく、お金もない。しかし、日本国内でちょっと住む場所を変えてみるくらいならすぐにでも可能なのではないか。
プロブロガーとは名ばかりの定収入ながら、副収入と合わせ最低限の生活費は稼ぎ出せるようになったので、やろうと思えばできるのだ。御存知の通り、ぼくの「仕事」はパソコンひとつあればどこでもできる。
世田谷あたりにマンスリーマンションを借りて、たまに友人たちと逢ったりしながら、のんびりひとり暮らしというのも悪くない。わずか数週間のことなら部屋が壊滅的に汚れるという事態も回避できるかもしれないし……。
当然だが、このまま実家で暮らしていることと比べるとお金はかかる。しかし、Googleで調べてみたところ、どうにもならないというほどの金額でもないようだ。いますぐというのはさすがにむずかしいが、あと半年くらいしたらそうできるくらい収入が増えているのではないか、と皮算用している。
もちろん、それは東京に永住するということを意味するわけではない。半月かひと月くらい都会暮らしを楽しんだら新潟に帰ってきてもいいし、今度は京都とか北海道といったところにふたたび引っ越すということもできる。
わずかな洋服とケータイ、パソコンくらいにモノを断捨離できていたら、そういう生活も可能なのではないだろうか。まさにノマドライフである。一度やってみたいな、そういう生活。
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