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記事 2件
  • 萌えラブコメが「ハーレムファンタジーのタブー」を乗り越える日は来るか?

    2015-04-07 13:32  
    50pt



     ぼくの今年いちばんのオススメ作品であるところの『妹さえいればいい。』などを読んでいると、日常系ラブコメがだんだん「現実」に近づいていっているのを感じます。
     不毛な対立軸を乗り越え、ルサンチマンを乗り越え――人々はついに現実を受け入れようとしているように見えるのです。
     もちろん、そこで描かれる現実はきわめて誇張されたものであるには違いないのですが、どうだろう? それくらい極端な日常は、案外、いまどきめずらしくもない気もします。
     少なくともぼくは『妹さえいればいい。』を読む時、「ああ、ぼくの日常とたいして変わらないな」と思う。
     ただ女の子がいないだけで(笑)、ひたすらばかなことをやって遊んでいるところは共通している。
     もはやこのファンタジーはそこまで極端にファンタジーだとはいえなくなっているんじゃないか。
     ところが、いまのところそこにひとつだけ残った明確なファンタジーがあるんですね。
     それは「ヒロインは主人公のことを好きになる」ということ。いわゆるハーレムファンタジー。
     このファンタジーがあるかぎり、どんなに魅力的な男性キャラクターが出て来ても、主人公以外と結ばれることはありえないということになります。
     もちろん、『ニセコイ』みたいに端っこと端っこでくっついている、つまり主人公の友達とヒロインの友達がくっついている、みたいなパターンはあります。
     しかし、基本的にはやはり「序列上位」のヒロイン、つまりいちばん可愛い女の子たちは主人公のものでなければならない、というのが萌えラブコメのルールなのです。

     それこそ『ニセコイ』でも『化物語』でもいいですが、上から数えて1番から5番くらいまでの可愛い女の子はすべて主人公を好きになる。
     そういうルールが萌えラブコメには存在しています。そういうものなのです。
     ただ、ぼくはどうしてもそれが納得いかなくてね。
     だって、不自然じゃないですか? 世の中にはたくさんの魅力的な男性がいるというのに、主人公ひとりだけがすべてを持っていくということは。
     長い間、萌えラブコメにはある種のテンプレートを除いては男性キャラクター自体が登場しえないことが常識的でした。
     「主人公の友達」とか「主人公の師匠」とか「金持ちのライバル」とか、そういう必要最小限のキャラクターは出て来るんだけれど、本格的に主人公を脅かす存在は出て来ないということですね。
     もちろん、細かく見ていければいくらか例外はあるでしょう。
     しかし、全体的に見ればやはり主人公にとって危険な存在となりかねない魅力的すぎる男性キャラクターは(あて馬的登場を除けば)ありえないものだったといっていいと思います。
     それも少々変わってきているのかな、と思わせる作品はあります。
     たとえば 
  • 萌え版『ハチミツとクローバー』を見たい! 「男女複数非対称形萌えラブコメ」は可能か。(1721文字)

    2013-04-09 18:34  
    52pt




     今日、6本目の記事です。このあとも2本書く予定です。合計8本ですね。メールで読まれている方は、お前は1日にどれだけメールを送りつければ気が済むんだ、よっぽど暇なのか、と思われるかもしれませんが、よっぽど暇なのです。
     読むことと書くことくらいしかやることがないマイライフ。読んでは書き、読んでは書きで、ぼくの一生は終わるでしょう。いい人生です。ベリベリキュートな彼女を作って楽しく暮らす人生は来世に持ち越すことにします。
     さて、本題。今回は宮原るり『恋愛ラボ』の話。この作品のアニメ化が決まってしばらく経ちますが、原作でもさっそくアニメネタが取り込まれています。はたしてアニメがどんな出来になるのか、いまの時点ではまったくわかりませんが、期待して待ちたいと思います。最近のアニメは原作を壊さない傾向が強いからそんなに不安はない。
     この『恋愛ラボ』のアニメ化が、萌え業界にとってひとつの試金石となるであろうことは以前書きました。というのも、『恋愛ラボ』はひとりの男性主人公を複数のヒロインが取り巻くというハーレム系式ではなく、主人公が複数のヒロインのなかからひとりを選ぶという一対多のラブコメ形式でもなく、複数女子×複数男子によるラブコメだからです。
     これはいままでの萌え文化にはあまりなかったパターンで、はたしてこのパターンが受け入れられて人気が出るのかどうか、それともやはり「おれの好きな女の子がおれ以外の男とくっつくなんて許せない!」という拒絶反応が出るのか、注目したいところです。
     もし、これが受け入れられるようなら、萌えカルチャーは新しいステージに入ることになるかもしれません。いままでは「女の子だけ」が主流だった仲良し空間ものに男が混じってくるきっかけになったりするかも。
     で、ようやくこの記事のタイトルに繋がるわけですが、仮に『恋愛ラボ』が受け入れられたとしたら、その先に「男女複数非対称形萌えラブコメ」が生まれることがあるのかな、と。
     『恋愛ラボ』はぼくの定義によると「男女複数対称形萌えラブコメ」であるわけです。どういうことかと、『恋愛ラボ』では恋人同士になる女子と男子があらかじめ「組」として設定されているんですね。
     最終的にはこの女の子とこの男の子がくっつくんだろうな、ということが見ていてはっきりわかる。「ひとりの男の子をふたりの女の子が好きになってしまって――」みたいな恋愛関係の葛藤というものはないわけです。
     だから、そういう葛藤が複雑に絡みあう萌え漫画とかライトノベルというものはできないものかな、と思うのです。つまりは萌え版『ハチミツとクローバー』。