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きっと何者にもなれないとしても。
2014-04-08 21:0651ptきょうはもうひとつ「ブロマガ執筆の裏側」的な記事を書いてみようと思います。書評とか映画評がお好きな方はスルーしてください。
さて、「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」とは云うまでもなく、エキセントリックな演出が印象的であったアニメ『輪るピングドラム』の名ゼリフだが、ぼくはいま、わりとまじめに「何者か」になりたいと思っている。
この場合の「何者か」とは、ずばり「肩書き」のことである。いいかげん何か肩書きが欲しいなーとか考えるのである。
いや、以前からずっと欲しかったのだけれど、ここに来てほんとうに肩書きの必要性を感じている。いままではまさに「きっと何者にもならない」ただのひと、であったのだけれど、さすがにそろそろ自分を「何者か」として定義するべきなのであろうと。それが戦略的な正着なのではないか。
この場合、ぼくはべつに増長して「いいかげん自分も何者かを名のるにふさわしい人間になっただろう」と云っているわけではない。
そうではなく、じっさいには「何者でもない」からこそ、「自分は何者かである」と決めつける必要があると感じているのである。
そうやって「自分はこうだ!」と決定することによって初めて、ひとはほんとうの「何者か」へ一歩、足を踏み出すことができるのではないか。
つまりは、ぼくはさすがにその一歩を踏み出さなければならない時期に来ていると感じているわけだ。「何者でもない」ということは、「何者にでもなれるかもしれない」という淡い可能性を担保しているということでもある。
しかし、さすがにもういい歳である。さっさとその幻想をぶち殺さなければならない。「何者か」へ向けて歩み出す時なのだ。
何よりインターネットを通し自分自身をコンテンツ化してビジネスを展開しようとするとき、商品である自分を「何者か」として定義できることはものすごく有利に働くという気がする。
云い換えるなら、「自分は何者でもない」と感じたままビジネスすることは非常にむずかしいということ。なぜなら、それは商品のセールスポイントを確定させられないまま商売しようとしているに等しいことだからだ。
どうもこのブログの最大の弱点はそこらへんにあるのではないかという気がする。このブログは、「書きたいことをそのままに書いている」。いわば、趣味としか云いようがない内容でお金をもらっているブログである。
更新頻度も内容の密度も安定しないことは御存知の通り。いままでは「それでもいい」と思ってきたが、まあ、良くないわなあ。
もちろん、アマチュアリズム故の勢いというか、とんがった部分を全部否定したらつまらなくなってしまうとは思うのだが、ほんとうならそこを残したまま方法論を洗練させるべきなのだろう。
更新のタイミングにしても、毎日同じ時間に、同程度の分量を放出するというやり方が良いのだろうな、とは思っている。
また、ほんとうは常時ストックを数十本くらい用意しておいて、それとリアルタイム性が高い記事を組み合わせて発表するのがベターなのだろうということも、理屈ではわかっているのだ。ただ怠けているだけでね……。
ぼくはよく「怠惰の負債」という言葉を使う。ひとはほんとうは必要なことを怠けていれば必ずその負債を支払わされる――。
いやまあ、もちろん、「その限界の枠内」で満足しているのなら、それでもかまわないわけだ。しかし、「さらに次のステージ」へ進もうと思ったら、勇気を出して「自分はこうだ」と定義しなければならない。
たとえば、アルテイシアさんだったら「恋愛とセックスの専門家」みたいなイメージでビジネス展開している。一方、ぼくは「何者とも云えないはだかの個人」のまま勝負しているんだよね。この差は大きい。
そのわりにはそこそこ頑張っているとは云えるかもしれないが、そこにあきらかな限界があることは変わらない。その限界の向こう側へ行くためには、いい訳の余地をつぶしておく必要がある。
「あくまで趣味だから」といった「おれはまだ本気出していないだけ」的ないい訳ができる可能性をことごとく抹消しなくては、「次のステージ」へは行けないだろう。
だから、 -
だれでもお金を稼げるSNS「note」の長所と短所。
2014-04-08 13:4151pt「note」の話をもう少し続けてみたいと思います。とりあえず半日使ってみたわけですが、なかなか便利な反面、色々と難点も見えて来ました。
しかし、くどくど文句を云うのはやめておきましょう。何といってもまだオープン2日目。これからきっとさまざまに改善されていくに違いありません。
何といっても「課金できるSNS」という個性は強い。しかも、コンテンツの購入は超簡単。初めにクレカさえ登録してしまえば、ほぼAmazonの1クリックと同じ感覚で購入できます。これはヤバい。
で、コンテンツホルダーは諸々の手数料をさっぴいた85%ほどを懐に入れることができるもよう。いや、すばらしいですね。
面白いのは、多くのひとがすでに「投げ銭」システムを採用しはじめていることです。つまり、コンテンツを最後まで公開してしまって、その上で「よければお金をください」と申し出るやり方です。
それでビジネスとして成立させるのはなかなか苦しいものがあるとは思うけれど、小銭稼ぎをするのは気分がいいのではないでしょうか。
いままでも投げ銭を実装しようとしたシステムはいくつかあるのですが、いずれもあまりうまく行きませんでした。「note」が投げ銭にとってのブレイクスルーになったら面白いな、と思います。
インターネットは現在、課金システムについて過渡期にあって、これから先、さまざまなバリエーションの課金方法が誕生していくでしょう。「note」はその歴史に残るサービスになるかもしれません。
そう、マネタイズはインターネットにとってきわめて重要なテーマなのです。「すべて無料があたりまえ」という状況はやっぱり健全ではないわけで、お金をとれる価値があるものはお金と交換で展開するのが正しい道だろうとぼくは考えます。
それも、購入する側がなるべく気軽に、気分よくお金を払えることが望ましい。その意味で「note」はなかなか偉いサービスなのかもしれません。ネットを革命するかもね。
で、まあ、そういう「ネットをよりよく変えてほしい」という願いもほんとうですが、もちろん、個人的にもお金は欲しいし、事務所やら出版社やらを通さずに個人でコンテンツをお金に変えるルートを確保する意味はあまりに大きいと考えています。
当然、それで生活していけるほどの金額を稼ぎ出せる才能はごく一部に限られることでしょう。しかし、「不可能ではない」ということこそが重要。
「人間関係の維持・管理にコストを払うことなく純粋な能力や才能で勝負できる」ということにはやっぱりある種の夢がありますよね。
すべてを個人で完結させたビジネスを展開して、自分の才能だけで勝負し生きていくことができたら、と。まあ、そんなことはコミュニケーション能力が低い輩の考えることかもしれませんが……。
ちなみに「ブロマガ」や「note」のような、自己管理・自己責任システムはものすごくぼくに合っているようです。結果が出るも出ないも、すべて自分しだいというシチュエーションは、個人的に燃えますし、気楽です。
ただ、 -
ブロマガ過去ログ電子書籍化計画。
2014-04-02 20:4751pt
森山たつを『一万冊売ってわかった! 電子書籍を売る方法』を購入。いま、リアルタイムで読んでいるところなので、本としての評価は差し控えますが、実践的で役に立つ気がします。
特に「電子書籍をKDP(Kindle Direct Publishing)で売る場合の価格設定は99円か250円の二択」といった具体的な情報はありがたい。自分でトライアル&エラーして探る手間が省ける。
こういう本を安く提供してくれるひとはほんとうに偉いですね。もちろん、無料でネットに情報を挙げてくれればもっとありがたいのだけれど、ブロブやウェブサイトの文章より電子書籍のほうが読みやすいし、何よりぼく自身が有料で情報発信している身なのでそういうことは云えない。
いまのところ特に電子書籍で儲けようという気はないのだけれど(そのエネルギーをブロマガに費やしたほうが長期的利益につながりそうだから)、いつ状況が変わるかわからないし、電子書籍を出版したいという気そのものはなくもないんだよね。
というのも、このブロマガの過去ログをどこかに保存しておきたいのです。このブログ、既に850本を超える過去ログが存在しています。
1記事が2000文字としても(じっさいにはもっと多いはず)170万文字、紙の本にして20冊分弱というけっこうとんでもない量があることになります。
そして、ほぼすべての記事が1本50円に設定されているので、これらの過去ログをすべて購入しようと思ったら、4万円以上支払う必要があるわけです――。いやいや、どう考えても無理でしょ。
どんな熱心な愛読者がいたとしても、そんな金額を支払って全記事を読む人がいるとは思われない(ちなみに過去ログの価格はきのう、消費増税で自動的に52円に値上がりしたので、じっさいにはもっとかかります。しかしこの記事そのものを含む4月移行の記事は再度税込み50円に設定しています)。
つまり、このブロマガの過去ログは実質的に死蔵されている状態にあるのです。ほとんどだれも読めないというのが現状だということ。これはもったいない! そう思いませんか。
それでは、どう対処すれば良いのか? ひとつには、過去記事の価格を下げるという手があります。1本10円にするとか。
ただ、あまり安くしてしまうと、入会してくれそうなひとが「過去ログになってから読めばいいや」と判断してしまう危険性があるし、何よりいちいち記事を購入する手間がかかることには変わりない。
結局、出てくる結論としては、「べつの場所でまとめて売る」というのが最善であるように思えます。そのべつの場所というのが、Amazon KDPであるわけです。
印税率的にはもっと利益が見込めるところもあるのだけれど、読者としてはいちいち知らないサイトに住所氏名やクレジットカード番号などを入力するのはめんどくさいに違いない。
まあ、Amazon KDPが適当なところでしょう。この本によると、Livedoor blogを使えば電子書籍は簡単に作れるらしいです(Wordなどでも作れますが、これを見る限り、たしかにLivedoor blogのほうが簡単そう)。Livedoor偉い。
あまりに簡単そうなので、ぼくもちょっと発奮してサンプル作品でも作ってみようかなあ、という気になります。既にアーカイヴスが大量にあるわけで、いくらでも作れそうな気はするんだよね。
まあ、約850本の記事をひとつの電子書籍にまとめるわけには行かないから、たとえば2013年8月号とかいう形でまとめることになるでしょう。
価格は250円にしたいところだけれど、それだとブロマガ1ヶ月ぶんの代金より安くなってしまうから、350円というところかなあ。
いや、でも、たとえば「書評記事編」とか「アニメ感想記事編」とかでまとめたほうが良いのでしょうか。ここらへんはちょっと微妙なところですね。ご意見ください。無駄な記事もたくさんあるからな……。
当然、 -
ネットでがんばればお金が稼げる未来。
2014-04-02 10:4751ptひさしぶりにマネタイズの話でも。興味がない方は飛ばしてください。
さて。いやー、なかなか儲かりませんね! ブロマガ一本で食っていくのは大変だよなーとあらためて思う。
もっとも、こうしてマジメに更新を続けていると少しずつ、しかし確実に会員は増えていきます。具体的に云うと、現状で1日数人くらいは入会者がいる。
当然、そのぶん退会者もいるのだけれど、マジメに書きつづけさえすれば入会数は退会数を上回りつづける模様です。
とはいえ、ひとりあたり324円という金額の何割かをかき集めて食っていこうというのだから、そう簡単であるはずもない。
うちのブログの場合、ごくまっとうな年収を得るためには、2000人くらいは会員がほしいところです。2000人て。じっさいにはまだ1000人にも到達してないというのに。お金ほしいです☆
まあ、ぼくは特に物欲があるほうではないし、酒も飲まなければタバコも吸わないので収入が少なくてもそれほど困らないのだけれど、やっぱりお金はある程度の自由を保証してくれると思うんですよね。
「こういうことをやりたい」と思った時に、パッと飛びつけるのはお金があってこそだよな、と。
いずれは上京してひとり暮らししたいなーとかいう想いもなくはないのですけれど、いまのところメリットとデメリットを秤にかけるとやはりデメリットが大きい。東京に仕事があるなら行くけれどね。そういうわけじゃないからね。
あまりお金お金と云うのはアレですけれど、いいかげん無職定収入状態からは脱したいよなあと。とりあえずイケダハヤトさんみたいに年収500万円くらいは行きたいなあ、と思います。
できれば1000万円超えたらいいのは云うまでもない。しかし、そんな数字はいまのところは夢のまた夢なのであった。ちゃんちゃん。
で、現在の会員数がどうなのかというと、じつは数カ月前のマックスの時の数字に未だに届いていません。ええ、ここ何ヶ月かまったく増えていない、それどころかむしろ減っているということです。
まあ、一般ユーザーの流入でアクセスが減ったとかそういうイイワケの余地はありますが、ようするにぼくがサボったツケが出ているだけです。だ、だって、時間が飛ぶように過ぎていくんだもん(つぶらなひとみ)。
まあ、このブログを一作のコンテンツとして見たときに、最大の弱点はやっぱりこの更新量の増減激しさですよね。良い時も悪い時も晴れた日も雨の日も変わらず更新しつづけていたらいまごろ1000人を超えていたと思う。
しかし! ぼくにはそれができないのだ。いや、やりますやります。これからはがんばってなるべく更新しつづけるので、お見捨てなきよう。ええ、すべてはいろいろなイイワケをしながら更新をサボっていたぼくが悪いのです。
いいかげん当面の目標の1000人に到達したいので、マジメに書きつづけたいと思います。いまとなってはあまりに遠い目標だけれど、まあ、ちゃんと続けていればあと1年はかからないかなあ。
今後、何をするにしても、お金を払ってくれる読者を1000人抱えているということは大きいと思います。もちろん、それが2000人、3000人ならもっと良いのだけれど、そんな大きな数字に達するまでいったい何年かかるんだって感じ。
ぼくがそのレベルに到達するためには、何らかのブレイクスルーが必要だよなあ。それこそ本を出版するとか。いまのままではあまりにも知名度が低すぎ、権威性がなさすぎてさすがにきびしい。まあ、それでも何とかやって来てはいるんだけれど……。
そもそもブロマガを利用したマネタイズは、無理ゲーとまでは云わなくても、非常にむずかしいものです。というか、ネットでお金を稼ぐこと自体、とんでもなくむずかしいわけです。
しかし、 -
ネットで小説を書いてお金を儲けるための具体的な方策いろいろ。(2044文字)
2013-08-18 22:1453pt
このブロマガには一応、ネタ帳的なものがあって、「LINE。閉鎖と開放。」とか「アリシゼーション。」とか「積む人生、積まない人生。」などとひと言だけヒントがメモしされています。
このヒントを参考にしてぼくは記事を書いていくわけです。
もちろん、ひとが見ても何が何だかわからないでしょうが、ぼくは一応、自分自身で書いているからわかります。
時々、自分でも何のことだかわからなくてそのまま廃棄することがあるけれど……。
で、今回は「なろうで金儲け。」というヒントから思い出した記事です。
つまり、「小説家になろう」などのネット小説投稿サイトを利用してお金を儲けることは可能だろうか、という話ですね。
結論から書くと、限りなく不可能に近いでしょう。
何しろいままで成功しているひとはひとりもいない。挑戦しているひともほとんど見かけない。まったく未開拓の分野であるわけです。
ネットで小説を書いて書籍化を経ずに儲けたひとなんて、いままで日本にはひとりもいないんじゃないかな。
と、こう書くと、「あのひとがいるぞ!」という指摘が飛んできそうなのでごまかしておきますが、まあ、そうたくさんはいないことはたしかです。
それくらいネット小説でお金を稼ぐことはむずかしい。
ネットで小説を書いてお金を稼ぐというと、まずは電子書籍を利用することが思い浮かびます。
たとえば「小説家になろう」で小説を連載し、人気を獲得、しかるのちにAmazonの電子書籍へリンクを張る。どうでしょう?
もちろん、その小説がある程度の人気を獲得していることが当然の前提となりますが、けっこう行けそうな気がする。
本編をまとめたものに、おまけの設定資料や外伝を付けたりしたら、それなりに売れそうじゃないですか?
ただまあ、現実的に考えればうまくはいかないでしょうね。
将来的にどうなるかはともかく、まだ日本では電子書籍の市場が成熟していません。
iPhoneでKindleを読めることを知らないiPhoneユーザーだってたくさんいるというありさま。
『Gene Mapper』の藤井大洋さんなどはかなりの部数を売り上げたようですが、それでもそのセールスだけで生活していけるほとではないでしょう。
だったら、自分で本を作ってしまうのはどうか。
なろうランキング上位の『無職転生』とか『盾の勇者の成り上がり』あたりは、同人誌にすれば相当の売り上げが期待できるような気がします。
まあ、でもこのレベルの作品となると、必ず本にしようという誘いがどこかの出版社から来ますから、あえて同人誌にする意味はないかもしれません。ふつうに出版したほうがお得じゃん、というね。
ただ、ぼくはあくまでネットで完結したセールスに夢を見たいんですね。
そうなると、あと考えられるものとしては、「ファンクラブビジネス」という手があります。
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アフィリエイトの危機、メルマガの落とし穴。ネットのマネタイズは地獄だぜ、ヒャッハー!(2232文字)
2013-05-18 12:2753pt
Amazonアフィリエイトの利率が下がったようですね。ぼくのところにもメールが来ました。
・PCソフト(ダウンロード商品を除く)/ おもちゃ(ホビー含む): 固定2%(1商品1個の売上につき紹介料上限1,000円))
・ 本(Kindleを除く):固定3%(1商品1個の売上につき紹介料上限1,000円)
というわけで、いままで3.5%~8%のあいだで変動していた利率が2%ないし3%に固定されてしまったわけです。ヘヴィユーザーにとっては事実上、利益が半分以下になる宣告で、メールを読んだ瞬間、顔が青ざめたアフィリエイターは少なくないでしょう。
2chまとめサイト管理人あたりは悲鳴をあげていたりするんじゃないかな。ぼくはいまアフィリエイトをやっていないので問題ありませんが、これで生活しているひとはちょっと可哀想です。
おそらくAmazonはこれからさらに利率を下げてくると思われ、アフィリエイトで儲けることはいっそうむずかしくなっていくでしょう。
アフィリエイト全盛の時代はしだいに幕を下ろしつつあるのかもしれません。それでもどうにかこうにか稼いでいくひとは出て来るでしょうが。
結局、この手のアフィリエイトビジネスはAmazonのようなサービス会社に収入を依存しているという大きなリスクがあります。お小遣い稼ぎならそれでもかまわないでしょうが、それを収入の柱に据えようとするなら、このリスクは無視できない。
今回あからさまに示されたように「Amazonの気まぐれ」で収入が半減したりするビジネスは、きわめてリスキーといえるでしょう。
サラリーマンは「社畜」とバカにされたりしますが、少なくともある月から給料が半分になるということはめったにありません(会社が危機的状況に陥ったりしなければ)。
すべてが完全な自己責任になるところがフリーランスの恐ろしさです。文字通り何の保証もない世界。いやー、ほんと怖いですね。
それに比べてメルマガは、と話を持って行きたいところですが、もちろんメルマガビジネスにもリスクはあります。たとえばあしたドワンゴが潰れてしまったりしたら、ぼくのブロマガを通した収入はゼロになるわけです。
まあ、ほかのサービスに移ってメルマガを発行しつづけることはできますが、たぶん新たに入会しなおすひとは少ないでしょう。
また、たぶんないとは思いますが、ドワンゴが「お前の取り分減らすから」と言ってくる可能性もなくはない。そうすると収入はいっきに激減したりするわけです。Amazonに依存しているアフィリエイターを笑うことはできません。
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損して得取れ。マネタイズのルートがひとつあれば、ネットのすべての活動はお金に繋がる。(2212文字)
2013-05-04 06:4753pt
「ほぼ日刊イトイ新聞」で、佐々木俊尚さんと糸井重里さんが対談をしている。
http://www.1101.com/sasaki_toshinao/
これがすごく面白かった。震災とネットを軸に、現代社会について縦横に語り尽くしている。いろいろと取り上げたいところはあるのだが、特に興味深かったのが以下の箇所。
糸井 つまり、大事なのは5行なんだけど、
「5行じゃ商売になんないんだよ」
っていうことなんですね。
商品としての売り都合で、
「大事な5行だけ」っていうかたちは
ちょっと困るわけです。
それが、これまでぼくらが生きてきた
資本主義社会のルールだったんですが、
震災のように、
とにかく実行力が必要とされる場では、
そういう売り手の都合って
ちっとも手助けにならないわけです。
つまり、5行とか6行で伝わることなら、
1500円の商品にするために
パッケージをつくったり
時間をかけたりするのは意味がない。
佐々木 そうですよね。
糸井 その5行とか6行がほんとに伝わったら、
ここでこの人たちが助かるとか、
物事がうまく回るとかだったら、
利益やお金を生まなくっても、
人は自分の仕事として納得できるんですよ。
佐々木 そのとおりですね。
お金は、まぁ、どっかで生まれればいい。
糸井 そう。ものごとを維持して
回して行くための最低限のお金が、
ときどきどっかで挿まれればいいんです。
なるほど。すごくわかりやすい。個人的にキーポインドとだと思うのは「お金は、まぁ、どっかで生まれればいい」というひとこと。これはたしかにその通りだ。つまり、自分の行う活動すべてがお金に直結している必要はないということだ。
以下に書くことはちょっと本文の論旨とは違うかもしれないが、ぼくはこう思うというふうに理解してほしい。
まず、自分の絵なり文章なり音楽なりをマネタイズしようと思ったとき、それを商品として売るルートが必要になる。いわば「お金が湧き出てくる泉」である。いくらネットで八面六臂の活躍をしていても、このルートがなければお金は入ってこない。当然のことながら、それではビジネスとして失敗だ。
しかし、ここで重要なのは、お金が湧き出てくる泉は最低ひとつあればいいということ。もちろん、複数あればそれに越したことはないけれど、とりあえずひとつだけでも用は足りる。
その泉が何であるかはひとによって違うだろう。出版かもしれないし、メルマガであるかもしれないし、あるいは電子書籍ということも考えられる。逆にいえば、それ以外の,活動はお金にならなくてもかまわないのだ。
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ネット小説の対価をブロマガで集めよう。複数のサイトを組み合わせたマネタイズは可能か。(2068文字)
2012-12-22 16:4553pt
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