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長期投資の入門 第4回 拡大再生産の背景
2022-08-23 20:26
【拡大再生産の背景 資本の成長率の方が人件費の増加率よりも高い】 ここからは、企業がよい投資先がある状況を仮定し、利益の拡大再生産ができると仮定します。競争も厳しくなく、収益性の指標であるROEが長期に維持できると仮定します。 すると一株当たりの純資産であるBPSの成長率はROE×(1-配当性向)となります。ROEの水準の高さと配当性向の低さで複利効果が期待できるわけです。拡大再生産ができるという前提ですから。 一般に、ROEは配当利回りよりもずっと高いものです。 また所得の伸び率よりも企業の資本の伸び率の方が高いとトマ・ピケティは著書「21世紀の資本」(みすず書房2014年出版)で示しました。 資本収益率(=r)が経済成長率(=g)よりも高いという不等式が話題になった本でした。(r>g) アマゾンリンク ⇒ https://amzn.to/3KhJjvX ピケティの主張は至極当然のこと
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