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記事 6件
  • 忘れ去られたグロース市場銘柄

    2023-10-10 13:56  

     株式市場には3900ほどの銘柄が上場して取引されていますが、そのすべての銘柄が上昇する、いわゆる全面高の展開となることは滅多にありません。それぞれの銘柄ごとに活躍の時期は異なり、あれほど人気化した銘柄が何事もなかったかのように忘れ去られることなどは日常茶飯事です。 先日の株式同好会の集まりではアンジェス(4563)の話に及びました。 かつて筆者も同社のレポートを書いたりしたことがありましたし、コロナ禍での国産ワクチン開発で安値375円から4カ月で2492円まで6.6倍になった銘柄で多くの個人投資家の皆さんが高値掴みしたと推察される因縁の銘柄です。 すっかり忘れ去られた銘柄なので今どのぐらいの株価なのかと見てみたら何と95円。それでも時価総額は182億円。創薬ベンチャー特有のR&Dへの投資で赤字が続いていますので仕方ないとは言え、その株価水準には愕然としてしまいます。 データだけ見れば同
  • 夢を追い求めるのが株式投資

    2022-11-02 16:08  

     株式投資に取り組む億の近道の読者の皆さんの夢はどういったものですか? 株で儲けるというのは結果論ではありますが、夢の一つかも知れません。 ただ、奥の深い株式投資を極めるには一定期間が必要となります。 株式も金融商品の一つなのでリターンとリスクの関係で語られることになります。市場に参加している多くの投資家が求める商品へのニーズが高まれば過去投資した投資家のリターンは高まりますが、そのニーズの高まりのためには投資された企業の成長が必要となります。 様々なタイプの市場参加が求める期待するリターンの度合いも様々。 リターンを単純に言えば、インカムゲインとキャピタルゲインがありますが、最近の市場ニーズはインカムゲインにやや偏っている印象があります。その結果、有力株雑誌でも高配当銘柄特集を打出すことになっています。 私もこの高配当利回り銘柄を本誌などで取り上げる機会が増えてきました。 相場な二律背
  • 株価低迷が続く過去プレミアムがついた銘柄群

    2021-07-22 09:32  

     株式市場は個別銘柄が集まって構成されその平均値が算出され日経平均やTOPIXといった指数が関心の的としてニュースでも話題になります。 コロナショックで日経平均は1万6000円台まで急落しました。 その際はニュースメディアが伝えていましたね。でも決してメディアではその大きく下げた時に株を買えとは言いません。 メディアの役割は中立的にその相場の動向を忠実に伝えることにありますから当然です。でもなあ。あの時誰かが買えと言ってくれたらなあ。なんてわがままなことを冗談めいて言う投資家もお見えかも知れません。 あの時の出来事を未だに覚えているという投資家はどの程度お見えでしょうか。 確かにあの時の安値であの株を買っていたらと思うと大きなチャンスを逃したと悔しい思いに駆られるのかも知れませんがそうしたチャンスは全体相場がそうならなくても個別銘柄では既にジワジワと押し寄せているのかも知れません。 皆さ
  • コロナ後に飛躍成長する企業を模索

    2021-06-09 14:29  

     悲喜こもごもの決算発表で変動を続けてきた株式相場。ここに来て調整ムードの中から徐々に抜け出そうとしているものの、外国人投資家や日銀頼みだけでは迫力不足にならざるを得ない。 それでも投資家は今後の時流に乗る可能性のある個別銘柄を模索されているに違いない。 半導体不足、円安トレンドや銅、木材などの素材高、食料品価格の上昇などインフレ状況を醸成しそうな流れから金融政策のテーパリング、長期金利上昇など指摘する声もあり、そうした株式相場にとっては波乱要因となりそうなネガティブな材料を横目に水面下ではアフターコロナ時代に活躍する有望銘柄を見出す努力が続いていると考えたい。 企業の決算内容には単に数字の羅列だけでは分からないことが山ほどある。 過去から現在、更には未来へと続く企業経営の方向性を読み解く投資が皆さんのポートフォリオ構築にとっては重要な点だろう。 売上や利益、財務内容といった定量分析で得
  • 来年から変わる学校教育で日本はIT先進国になれるか?

    2019-10-31 00:49  
     日本の経済停滞とともに教育の在り方が問われている。 義務教育、しかも小学校から英語教育を盛んにして国際的な人材の養成に努めようとするわが国の文科省の狙いは日本経済の復活に果たしてつながるのだろうか。 私はどちらかと言うとやや懐疑的なのだが、既に制度が始まっているから、結果は20年後ぐらいには出るということになる。 グローバルな事業展開を行う企業の経営にとっては英語教育が早期にスタートし採用した人材が即戦力で海外とのやり取りができてビジネスにもつながるという意味では有意義なのかも知れませんが、却って子供の頃に英語嫌いになったりしてそのまま大人になってしまいやしないかと考えてしまう。 英語が好きになって実際に海外の人々と会話を楽しめるかどうかが大事なので、まだ道半ばの施策なのかと思われる。 さて、英語に限らず文科省は来年度からプログラミング教育を必修化するという。知育絵本「ルビィのぼうけん」
  • 佐賀大学発ベンチャーが熱い

    2019-06-12 16:53  
     QボードのLibWorkに続く企業も九州発の成長企業の話。 ソフトバンクGの孫さん(佐賀県鳥栖市出身)がAI群戦略を打ち出し世界的なユニコーン型AI企業に兆単位の投資をしようという時代で、それに続く企業はないかと多くの投資家が関心を寄せる中で日本のお宝企業探しが始まっている。 全体相場がやや停滞を続ける中で新たな成長の芽を持った企業が株式市場では活発に動いているようだ。 昨日はIoTプラットフォームサービスを展開する佐賀大学発ベンチャー企業のオプティム(3694・東証1部)が新高値をつけ、直近の安値2000円(5月23日)から3665円の高値まで83%上昇。 時価総額は一気に950億円となっています。 5月30日に開催された同社社長のアグレッシブなプレゼン内容を素直に好感したものと考えられますが、ソフトバンクGに負けないぐらいの熱くアグレッシブな新成長企業の登場は大いに歓迎すべきことです