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記事 5件
  • 賢人バフェットに学ぶ投資と経営の成功法則 第9回

    2014-12-03 23:43  
    =永久保有銘柄とは何か?その3  注目すべきバークシャーの保有銘柄は何か?= 産業新潮12月号連載記事の冒頭部分です。http://homepage2.nifty.com/sancho/ ■永久保有銘柄の本質  バフェットの投資・経営スタイルも、長年の間に進化(変遷)してきました。株式投資を始めたばかりの11歳の少年と、世界帝国を築き80歳を超えて酸いも甘いもかみ分けた現在のバフェットの考え方は違って当然ですし、むしろそうであるべきでしょう。  バフェットが大学生の時にベンジャミン・グレアム(の著書)に出合うまでは、彼自身が「闇の中でさまよっていた」と述べるように、チャートや怪しげな 「ナントカ分析」に頼って投資を行うどこにでもいる「投資オタク」にしかすぎませんでした。グレアムによって「企業分析」という概念を学んだことにより、 バフェットに天からの光が差し込んだのです。  ここで、バフェッ
  • 賢人バフェットに学ぶ投資と経営の成功法則 第5回

    2014-08-07 01:19  
    =定年の無い終身雇用(従業員との長期にわたる信頼関係)がバフエット流の重要ポイント= 産業新潮8月号連載記事の冒頭部分です。http://homepage2.nifty.com/sancho/■バークシャー・ハサウェイには定年が無い!  日本では退職年齢を65歳に引き上げるべく準備が進んでいますが、すべての企業でその対応ができるという状況では無いようです。それに対して、バークシャー・ハサウェイの定年は現在104歳!  この年齢がどのようにして決まったのかというと、バフェットが、「ミセスBが引退したときの年齢をバークシャーの退職年齢とする!」と宣言し、彼女が104歳で亡くなったからです。  亡くなったのと引退したのとは違うのではないかと思われる読者もいるかもしれませんが、ミセスBことローズ・ブラムキンは、104歳になっても亡くなる 数日前まで車いすで、彼女が創業したオマハのネブラスカ・ファニ
  • バフェットに学ぶ【永久不滅投資法】

    2014-06-18 14:05  
    8月下旬ごろに同友館から「永久不滅投資法」(仮題)を発刊予定です。  本書では、「バフエット流」を始めとした、永久不滅投資法の理論的解説はもちろんのこと、バフェットが現在実際に投資をしている企業を徹底的に研究し、それらの企業がどのような日本企業と同じビジネスモデルを持つのかについて具体的にお話します。  原稿の方はおおむね出来上がり、これから出版社との編集・校正作業に入ります。  バークシャーの収益の大部分を牽引しているのは、 保険主要3社: ・Berkshire Hathaway Reinsurance Group(バークシャー・ハサウェイ・リインシュランスグループ) ・General Re(ジェネラル・リー) ・GEICO(ガイコ) ビッグ4: ・American Express Company(アメックス) ・The Coca-Cola Company(コカ・コーラ) ・Intern
  • 混沌とした世界の中の日本

    2014-04-09 17:00  
    まず最初に申し上げたいことは【日本は大丈夫】ということです。詳しくは、「銀座の投資家が【日本は大丈夫】と断言する理由」(PHP研究所)の中で詳しく述べていますが、「日本というシステム」は、文書に残っているだけでも1300年におよぶ歴史の中で培われてきたものですから、他のどんな国のシステムよりも盤石です。  例えば、中国4000年の歴史などと誤った考えが流布していますが、現在我々が「中国」と呼んでいる国は、第2次世界大戦終了時にその地域を統治してい た国民党政府(現在の台湾)を、武力で追い出して成立した政権が支配しています(日本が敗北したのも国民党政府=台湾であって、共産主義中国ではありませ ん)。実際、その後も長らく「中国」を統治しているのは国民党政府(台湾)で、共産主義中国は反政府テロリストの集団であるというのが、世界中の国々の共 通認識でした。  日本が共産主義中国を国家として認めたの
  • バフェットからの手紙(2014)

    2014-03-07 21:51  
    2月28日付で、「バフェットからの手紙」(バークシャーの年次報告書)の2014年版が公開されました。http://www.berkshirehathaway.com/letters/letters.html  バフェット自身が執筆するほぼ唯一の資料ということで「バフェット流」を学ぶためには必要不可欠なものですが、例年どおりバークシャーとS&P500の運用成績比較表から始まります。  昨年(2013年版)では、過去4年間(2011年は引き分け)バークシャーの成績がS&Pを上回ることができなかったことに触れ、「2013年も米国 株の強気が続けば、5年連続でS&Pの成績がバークシャーの成績を上回るという(不名誉な)記録が創られるであろう」とバフェット自身が予想していまし た。そして、実際に米国株の強気相場が続いたため、バフェットの予想が的中してまったのです。  バフェットがバークシャーの経営を握