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記事 42件
  • 中国の踏ん張りどころ

    2019-05-27 23:29  
     先週に続いて、これからの日本はどうなるのか?株式市場の行方は?・・・などと考えていましたが、経営思想が変わらねば、そして従来通りの市場運営方法が変わらなければ株式市場にはもう余り期待出来ないかなと考えています。 主体性無き国内株式市場。外人が買えば2万円、売られれば1万円。 2013年のアベノミクス開始以来、外人が買い始めたことで日経平均株価は1万円を大きく超えて2万円台半ばまでは上昇しましたが、昨年から外人が売りに回るとともに、今まで通りの市場運営では上がっても2万円台前半(時価総額で上限700兆円)が限界だったと言うことなのかも知れません。 日銀がもっと買付けるなどの株高策を出してくるのかは分かりませんが。 「第3の矢」が放たれることも無く6年が過ぎました。爪楊枝くらいの矢は2~3本飛んだような気はしますが・・・。 国内株式市場が(外人買いが減っても)活性化するためには、従来から言わ
  • アベノミクス7年目

    2019-03-19 03:48  
     先月末にありました、トランプ大統領の元顧問弁護士であるコーエン被告の公聴会での証言が面白かったです。まさに思い描いていた通り「トランプ大統領は自身の立場の維持が最優先事項であり、国を率いていく意思も願望も無く、自分の富と権力を膨らませることを欲しているだけ」「人種差別主義者」「ペテン師」という証言内容に頷いた次第です。白人系ナルシーって分かり易い!(笑)  トランプ大統領の政策の本質が富裕層優遇であり米国内の格差是正には繋がらないこと、税制変更や財投などがトランプ大統領自身にも直接的なメリットを与えること・・・等々を大統領支持の有権者もそろそろ気付く頃でしょう。  彼の最大の目的は米国大統領職に留まることであり、世界最強軍隊のトップで有り続けることです。自己満足を追求する世紀のナルシシストにとっては絶対に手放したくない最高のポジションです。  その目的を達成するためには(本質を理解でき
  • 年末雑感2018

    2018-12-27 07:42  

     あっという間の一年ですね。  今年も色々とありました。  まずは米国トランプ大統領による大統領職に留まるための様々なナルシシスト&白人優越主義的な発言の数々。思慮の浅い身勝手な言動に世界中が呆れています。  そして米中貿易紛争の拡大、日産ゴーン元会長の逮捕、欧州の混乱、北朝鮮や韓国の迷走、その他世界各地での紛争の多発などなど。  身近なところで気になっていたのは東名高速道路で起きた、あおり運転による死傷事故です。悪質な違反や犯罪に対する罰則の甘さが犯罪行為を助長しています。  私から見ればこれは危険運転致死傷罪などでは無く、悪質な殺人未遂及び殺人罪です。高速道路上で無理やり車を止めれば事故に繋がることは十分に予測できますし、あおり運転そのものが殺人未遂行為と言っても過言ではありません。飲酒運転も名称を「飲酒による殺人準備運転」に替えて罰則を強化すべきです。  このような悪質行為が重大
  • 株価上昇に向けた新視点

    2017-06-21 16:07  

     株式相場に限らず相場には上がるか下がるしかない2つの世界、2つの局面が存在します。  いや待てよ・・。横ばいだってありうるのではないかと言う方もお見えになるかも知れません。  仰せの通り横ばいもあり得ますが、それは滅多にない局面で長く続くことはありません。  相場の上げ下げがあってこそ株式運用は面白い。売りたい投資家と買いたい投資家の出会いの場が株式市場であり、そこで形成される相場には上げ局面と下げ局面があって当然です。  基本的に株価にしろ為替相場にしろ上がるか下がるかしかないのでその先行きを考えるにおいては上がる背景、下がる背景を吟味していく必要があります。  相場の上げ下げを占うには過去の経験則が活きてきます。株価はまるで生き物のような動きを見せますが経験によってある程度の判断はできることになります。  相場には過去、現在、未来の3つの関係があり、そうしたデータを蓄積することで
  • トランプ政策を日本も見倣うとどうなるのか

    2017-01-25 15:13  

     米国の新大統領に就任したトランプ氏の政策の基本は大型減税に積極財政政策の2本柱と言われていますが、日本にもこの流れが押し寄せるとすれば株式市場は大いに好感するものと期待されます。  就任前のトランプ大統領の言動が過激で市場は不透明さと警戒感を持ち順調な上昇傾向に多少水が差されたようですが、このことは却って長期的な相場の上昇を支えてくれそうな感触が致します。  為替に影響を及ぼす金利引き上げは今年3回の予定との見方から円安に振れる可能性がなおも残っていますが、一方で一方的な円安ドル高の流れは米国にとっては貿易不均衡をもたらしますので当然、トランプ大統領の口先介入をもたらすでしょう。  さて、日本でもアベノミクス3本の矢で金融、財政、成長戦略が打ち出されデフレ脱却に向けた動きを着実なものとしつつありますが、消費税の10%への引き上げが延期とはなっていますが、なおもこの先は不透明。  この
  • 上げ相場のゴールは大台超え後に見えてくる?

    2016-12-13 16:34  

     日経平均は1万9000円台をつけ、年初来高値更新。11月9日の直近安値から17.9%の上昇を見せています。予想以上の一気の株高に多くの投資家が驚きとともに多少戸惑いを覚えているのではないでしょうか。  どこまで上がるかは神のみぞ知る・・!??  とは言え、常識的な上値目標はテクニカルで語られ、過熱指標がそろそろ出てくるタイミングでは意識されやすい。米国に続いて日本株も積み上げ型の展開になり変動がない分、投資家は安心して眺めることができるようになってきました。  過熱感なき積み上げ相場は後から振り返るとあそこはまだ買い場だったとか知らせてくれることになるでしょうが、NYダウが2万ドルに乗せてくれば日経平均は1.9万円台に乗せてきて当然で、更には2万円台乗せもあってしかるべきだろう。  株の評論家はこういう強気をぶって投資家に勇気を与えようとしますが反日と同様に悲観論が受ける日本にあって
  • 2016年も残すところあと1か月

    2016-11-30 02:37  

     師走相場が目前に迫ってきました。調整に始まり停滞を見せた2016年もあと1か月で終了します。  アベノミクス相場4年のシナリオは期待の前半から失望の後半を経て新たな4年間が始まろうとしている端境期です。株式相場にとってはトランプ新大統領への期待の高まりは今後の4年間を先取りした展開であるものと思われます。  リターンを求めて株式市場でお金は忙しくうごめいています。  大儲けした方も損したという方も師走は来年に向け、投資作戦を考える良い時期です。実現益が積み重なっていれば一方で評価損を実現損に変えて2017年を迎える準備をしないとなりません。  直近の株価上昇で損は減少し一方で益が積み上がったところで、投資家の懐事情は良くなっているものと推察されます。  個別株の株価にはそうした投資家の懐事情が反映されているものと考えられます。  ゼロ金利政策の下で景気が徐々に上向く局面ながら、まだま
  • トランプ相場

    2016-11-23 01:21  

     このところ耳に入ってくる言葉は「トランプ」一色。株式相場もトランプ大統領の政策期待で盛り上がっています。  日本人からしてみたら予想外の出来事で一旦はショック安があっての日経平均18000円台までの急騰相場。様々な相場商品がサプライズの下で変化を見せてきた米大統領選後の相場展開です。  この相場で日本で最も活躍したのは金融株。米国では財政政策、防衛政策の活発化を睨んでの関連銘柄。為替はよもやの1ドル=111円台の円安に振れ、前提レートを105円前後とした輸出関連銘柄が大きなメリットを受けそうな円安。12月の金利上げを読んでの展開です。  トランプ政権を取り巻く首脳が結成途上で今後の政策は未知数ながら安倍首相は世界に先駆けてトランプ氏と面談し日米関係の緊密化を強調。その際に一緒に会ったフリン氏は既に安全保障政策担当の大統領補佐官に就任すると言われますが、彼は既にサイバー戦争の脅威を指摘
  • 連載300回!! 日本の行方(3)

    2016-10-14 12:14  
     2008年暮れから執筆をはじめて、もう300回にもなったのかと自分でも驚いています。初めは何時まで続くことやらと不安でしたが、「読者が沢山いらっしゃるから」と言う編集部からのヨイショ!と、時々頂戴する読者コメントを励みに続けられました。  小職の拙いコラムにお付き合いいただいた読者の皆さま、そして億近編集部皆さまに改めて感謝申し上げます。  中身はともかく、文章能力くらいは幾らかでも向上して欲しいと・・・(汗)  300回目だからと言って立派なことを書ける訳でもありませんし、毎度何を書こうかと試行錯誤の中で執筆を続けていますことをご了承下さい(また汗)  さて、円資産への投資で大事なことは、世界的な投資環境を踏まえて日本国及び日本企業の将来の成長性を評価するという作業になります。  アベノミクスが始まって既に4年近くが経とうとしている中で、まずは大胆な金融緩和(第一の矢)は当初期待りに
  • 日本はこれからどこに行く?

    2016-08-03 12:41  
     今年もはや8月になってしまいました。  戦後の日本が少なくとも1990年までの45年間は米国との連携の下、経済成長してきたことは確かなことです。しかしながら、バブル経済崩壊後の日本は26年もの間、低成長を余儀なくされてきました。  日経平均は38000円から8000円割れまで低迷し、現在もまだ16000円台に留まっています。  国民に夢と希望が与えられていれば強気の意見も言いやすいのですが、少子高齢化社会となっている日本がこれからどこに行くのかとても不安な時代になって います。1億2000万人の単一民族が集う日本の運命とこれからどこに向かうのかを考えないとならない時期に来ています。  デフレ経済の脱却に向け打ち出されたアベノミクスが道半ばの今、金融に加え財政を活用した景気対策を打つことで、名目GDP600兆円の目標達成に邁進する安倍政権が参院選での支持を背景に大胆な景気対策を打とうとし