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ある業績下方修正銘柄の行方
2021-03-03 18:58
先日私がここ7年ほどフォローしてきたある銘柄が今期の業績(売上、利益)を下方修正した。2月上旬の3Q発表時点での修正ではなく、タイミングを少しずらしての下方修正だった。 残すところ1か月余りで既に結果が見えたので下方修正に至ったのだろう。 下方修正の発表はとても残念なことだが、既に株価には織り込まれてしまった感がある。 明らかに3Qの進捗が悪いと見られたためこの銘柄を持っている多くの投資家にとっては想定された覚悟していた下方修正だったのかも知れません。 発表の翌日に大きく売られると思われた株価は案外堅調な推移で寄り付きはややまとまった買いが入り、多少でもプラスで始まった。その後は売り物に押され前日比で小幅マイナスで終えたがさほど大きな下げには至らなかった。 これには潤沢なキャッシュを用いた自己株買いの同日発表という施策があってのものと考えられる。 単純な下方修正だけの発表だったら株価は -
市場潮流
2019-10-21 17:50今週(10月15~18日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で693円81銭上昇し(率にして3.2%の上昇)、2万2492円68銭で取引を終えました。2週連続の上昇です。 米国と中国の両政府が11日(金)まで開催した貿易協議で部分的な合意に達したことを好感し、連休明けの東京株式市場は大幅に上昇。ただ、週末にかけては、短期的な過熱感も浮上し、上値が重くなりました。 週初の15日(火)は上記の要因により、短期筋による株価指数先物の買い戻しなどを交えて株価は上昇。日経平均株価は前週から3日続伸し、前週末比408円高となり、約3週間ぶりに心理的な節目である2万2000円台を回復。続く16日(水)も前日比265円高となり、日経平均株価は年初来高値を更新しました。17日(木)は、さすがに21円安と小幅反落。18日(金)は40円高で取引を終了しました。 国内主要企業の19年度2Q決算が発表されつつあ -
決算発表ラッシュ
2019-05-16 00:23先週までに多くの企業が決算発表を行っていることは皆さんもよくご存知かと思います。ファーストリテイリングやソフトバンクGにリードされたような一部の銘柄に人気が集中する偏りが見られる株式市場ですが、企業業績は本来株価に影響をもたらす有力な基本的な拠り所と言えます。 2018年1月をピークに1年間の調整を経て戻り相場を展開しつつある株式相場の動向は企業業績の行方がポイントとなるが、皆さんも手持ちの銘柄の業績をしっかり吟味しておられるものと拝察致しております。 1年間の企業活動の結果が、業績として示され、その結果をベースにまた新たな1年間の業績を見通し、投資家各位に示されるイベントがこの時期にラッシュとなる。 企業業績の発表のパターンはいくつかある。 期初ないし期中に見込まれた業績結果が上振れする上方修正は一般的に投資家に好感され株高につながることになるが、反対の場合はその逆に株安につながるとい -
成長株の下方修正
2018-10-31 09:34
2015年9月に上場したTOKYO BASE(3415)は若手経営者に率いられた成長指向の強いファッション系企業ですが、先般今2月期業績を下方修正して株価を昨年の高値から3分の1以下の水準にまで押し下げています。 成長株の業績下方修正はそれまでの成長期待が高かった分、期待外れとなり下方修正後の株価下落の大きくなりがちです。 あの話題のZOZOTOWNでの売上なども見込み違いがあっての下方修正ですので、自業自得と言えばそれまでですが、谷社長は先日の説明会でリカバリ―のための施策を説明していました。 同社は消費関連銘柄の新興勢力と言えますが、2014年の経常利益5億円から毎期利益を拡大。前期は経常利益16億円弱まで伸ばし、今期も20億円を期初見込んでいたのですが、それを13.5億円(前期比14.2%減)に下方修正。EPSも29円台から19円台へとダウン。 利益成長を優先させてきた -
【お知らせ】チャンネル炎第9回目「晴れ時々ストップ安」をアップしました
2018-03-16 15:39
億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場を語る炎チャンネル。 第9回目「晴れ時々ストップ安」がアップされました。 【ニコニコ動画】http://www.nicovideo.jp/watch/1521099307 ぜひご視聴下さい。 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5~6分にまとめておりますので、ご登録頂ければ幸いです。 目下は無料番組ではありますが、価値あるコンテンツ作りに努めておりますので宜しくお願いします。
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株高の条件
2016-05-24 17:03ここに来て全体相場が停滞気味な中、個別には堅調な銘柄が見出せます。 日経平均中心主義のメディアが伝える相場動向とは異なり個別銘柄は案外ホットな状況になっているものを見つけることができます。 全体相場が停滞しているからこそ、個別銘柄の活躍が目につくことになります。株価は業績で決まりますが、全体の企業業績が伸びるとなれば全体相場を後押 しして株高につながることになりますが、全体の企業業績とは異なって個別の企業業績が予想以上に向上した場合に株価は思いのほか強くなります。 それが一過性の業績向上ではなく継続的な収益維持が見込めるとなればなおさらです。大方の銘柄は業績の変動によって株価も上がったり下がったりと変動します。 期初段階では慎重に出しておいて期中や期末で上方修正をかけるというパターンはよくあります。この場合、発表後に株価は短期投資家の投げで売り込まれますが、四半期開示をチェックし、 -
急落したロジコム(8938)は買いか?
2015-11-04 14:05今年の出世株の一つと期待されたロジコム(8938)が先週末、今期業績の下方修正を受けて株価急落。関係株主、投資家の失望につながっています。 株価は1570円で前日比300円安で、時価総額は37億円の水準となっています。ロジコムは今年7月1日からソーシャルレンディング事業を開始。その ための子会社としてこの業界の先駆企業maneoと提携し専門の子会社LCレンディングを設立。既に22億円余りの投資資金を集めており、一定の成功を収 めています。 7月から10月までの4か月間で22億円ですから、月間平均5億円余りのペースで集まっていることになりますので、決算期末までに50億円近い資金が集まるものと期待されます。 同社のビジネスはもともとは倉庫などのサブリース(転貸)事業で東京多摩、埼玉、千葉などのエリアが中心でしたが、新たにスタートした不動産ファンドで運営管理を行うPM事業やアセットマネジメ
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