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記事 23件
  • IR担当者様へ 今からでも遅くない外国人投資家へのアピール

    2023-06-22 14:10  

     今でこそ外国人主導で人気化する日本を代表する主力銘柄ですが、その数は上場企業3800社の20%から30%程度(800から1000社程度)にしか過ぎないと思われます。それは外国人投資家の持株比率でわかります。 大規模な資金運用をする海外運用機関は国際分散投資で時価総額の小さな細かい株、特に市場が国内のみの企業には投資することはないと思われますので、直近の相場のような二極化は起こりがちです。 だからと言って時価総額が500億円以下に留まっているプライム、スタンダード、グロース銘柄もあきらめる必要はなく特に現状既にグルーバルな事業活動を行っているような企業、今後世界市場でビジネス展開を狙っている中堅企業にとっては国内投資家に留まらず外国人投資家に自社株を売り込むチャンスが到来していると考えられます。 「うちは国内市場のみだから外国人向けのIRはやっていない」なんて言う企業があれば、それは間違
  • 罪作りな沈黙期間

    2023-04-21 21:36  

     令和5年も4月に入り、相変わらず慎重な投資家が多いのか頭重い展開が見られる株式相場。皆さんのお手持ち株の状況はいかがでしょうか。 ここからは3月期決算企業の発表内容に関心が寄せられますがその前に株価は波乱を生じやすいことになりますので注意が必要です。 なぜ波乱を生じやすいかというと何が起きるのか不透明な状況では投資家が買い手控えとなるためです。売り方が優勢となると株価は下値模索が続くことになります。 集合体としての投資家は絶えず拠り所を求めて行動しています。売りも買いも何らかの拠り所があって投資行動を行います。 その結果、株価はポジティブな反応を示したりもしますし、何も拠り所となる情報がないと株価にネガティブな反応を示すことになります。 決算発表の内容にはサプライズが伴いがちですが、多くの投資家はこの時期保有する銘柄の明るい未来を期待して保有をすることになりますが、企業側のこの時期の対
  • 上場企業とIR

    2022-07-06 15:42  

     今年のIPO企業数は昨年の125銘柄に比べるとかなり減りそうですが、それでもおよそ100社ほどの企業が株式市場にデビューし事業活動を展開することになります。 皆さんもIPO銘柄に関心をお持ちだと思いますが、IPO後の株価は概ね短期的な変動でついていくのが大変なんではないでしょうか。 短期投資家が評価が定まらない中で売ったり買ったりしますので変動も大きくなりがちです。 何万もの企業の中から上場にまで至った企業ですから相応に評価されることは当然ですが、その企業価値評価は株価自体に求められがちで決して正しい評価がなされることはないと言っても良いでしょう。 つまり上がるから買い、下がりそうだから売りとの単純な評価なのです。 企業が取り組んでいるビジネスへの評価は二の次で実態が十分に理解されないままに売り買いされているということになります。 企業評価は企業の決算上の財務評価や収益性評価、将来性へ
  • 久しぶりの名古屋、日曜日開催!アイルさんの個人投資家勉強会[ファブリカコミュニケーションズ]

    2021-09-07 13:14  

     億の近道も応援する、個人投資家アイルさん主催の東京勉強会が9月12日に開催です。 今回はファブリカコミュニケーションズ(4193)が初登壇。 たっぷりの質疑応答時間は勉強会の特徴です。 上場企業トップが登壇して質疑応答できるのはなかなかレアなイベントです。 ご自身が質問しなくても参加者の質問を聞いているだけで参考になります。 ぜひご参加下さい。 参加費は700円と低廉です。 名古屋会場参加(人数限定)またはオンライン参加を募集しています。■日時:9月12日(日)12:00~16:45■場所:名古屋市内+オンライン■内容 12:30~ファブリカコミュニケーションズ(4193) 会社説明会 15:00~気候変動問題についてのセミナー■詳細、お申込みはこちら ⇒ https://ws.formzu.net/fgen/S3053637/
  • 機関投資家

    2021-05-15 16:24  
     2008年から書き始めて、何と!500回も続きました! 良く続いたものだと我ながら驚いています(笑)。 懲りずに読んでいただいている読者の皆様には感謝です! さて、読者の皆様から「機関投資家は普段どのように運用しているのか?」と言う質問を時々受けると聞きましたので、個人投資家も見習うべき、とてもオーソドックスなボトムアップの手順を簡潔に書いてみます。大半の読者には釈迦に説法ですが(;^_^A まず、ここ数年で一番大きく変わったのは投資家に対する上場企業の態度(=IR、インベスターズリレーション)です。 様々な情報開示、投資家との対話の量が格段に増えました。四半期毎のIR資料は多ければ50ページにもなり、世界的に見てもかなり充実してきています。投資家との対話についても、原則、機関投資家との個別面談には全て応じると言う企業が増えています。 但し、上述のように前向きにIRを実施している企業は上
  • ここでの投資作戦

    2020-03-06 15:31  
    ~株価の低迷続く銘柄への投資チャンスを窺う~ 株式相場というのは摩訶不思議な世界。ここまでの新型肺炎流行で日経平均に代表される全体相場はもっと下落するかと思われたが案外、強い展開が見られ、ここまでのところ2月3日の節分につけた22775円が今年の安値ということになっている。 警戒感が強まる中でなおも下値不安は残るが、全体相場は一部の銘柄の堅調さに支えられているのか、日銀によるETF買いなのか、為替が円安に振れたからなのか、様々な要因でもみ合い商状が見られる。 問題は個別銘柄である。 多くの投資家は弱い銘柄を売って強い銘柄につこうとするため、二極化が見られる。弱い銘柄は今期の業績見通しが何らかの理由で減益だったり、先行きの不安感からリスクオフ行動に出る投資家の行動でついた株価が現実の弱さになって反映されている。 一方の強い銘柄もどちらかと言うと足が速く、短期急騰型だと短命に終わり、その後は乱
  • 野村IR主催の資産運用フェアは熱気むんむん

    2019-12-27 02:19  
     12月20日(金)と21日に開催された、野村IR主催の資産運用フェア2019は個人投資家のあふれるばかりの熱気に包まれていた。 開催場所の渋谷南平台に筆者は20日に億の近道の編集長と足を運んでみた。 昨年は有楽町での開催だったようだが、今年の渋谷の方が来場者は多いようだと出展企業の1社から説明があった。 その会場には42の出展企業や12の投信会社のブースが並び、一定時間ごとに開かれるプレゼンの時間ごとに個人投資家の皆さんが企業側のプレゼンに耳を傾ける姿があった。 ここに来て全体指数は堅調ながら個別株はまだ低迷したままに推移している銘柄が多い。そんな中で投資家の皆さんも投資したい銘柄を熱心に研究しているように思えた。 会場内ではあの株主優待活用で有名になった桐谷さんの講演があったりとなかなかの企画で投資家は楽しく時間を過ごしたのだろう。会場内には桐谷さんが会場まで乗ってきた自転車も展示され
  • 企業のIR、政府のIR

    2019-06-05 13:39  
     日本国の新たな時代となる令和時代に入って早くも1か月が過ぎた。 先週は令和時代に入って初の国賓として夫人とともに来日したトランプ大統領のことが話題で盛り上がったが、これによって日米間の関係はますます強固なものとなったのではないだろうか。 次に待つのが、日米通商交渉で、これは8月には何らかの合意が得られるとのメッセージが大統領から発信された。 その矢先の先週はメキシコとの段階的関税引き上げで日米ともに市場は大揺れとなった。日経平均は先の安値を下回り、上げの半値押し水準を更に下回る結果となった。 今週も週末のNYダウの大幅下落を受けて一段の下値模索が続く可能性がありそうだが、筆者はさほど悲観視はしていない。あくまで個人的な見解だが、トンネルの先にはほのかな明るさが見えるからだ。 トランプ発言で株式相場は大揺れだが、トランプ大統領の頭には有権者に訴求する政策を実行するということだけが念頭にあり
  • 某企業への要望事項

    2018-12-04 16:35  

     今から4年ほど前に本メルマガでも取り上げ始めた銘柄のIR活動が遅々として進まない。  個別には担当者とは会せて頂いていますが、未だに社長と面談したことはなく、かなり以前から要望してきた決算説明会の開催は未だに実現に至らず、年内の開催がないとの話を先日頂き、ショックを受けてしまった。  昨年の今頃は新社長に交代したら説明会を開催しますとのお話があったにも関わらず、6月の新社長就任から半年を経過しようとする中で、まだ開催されていないのは言語道断。  先日の企業訪問では思わず、「社長は普段何しているんですか?」と声を荒げてしまいました。  ここに来ての株価下落もそんなIR不足のせいかと勘繰りたくなる。恐らく過去1年余りの間に投資された投資家の見切り売りが出ているのではないでしょうか。  どんな事業を営んでいようとも上場している企業は多くの投資家に見守られながら長期ビジョンについて語り、未来
  • バリュー銘柄の経営者の奮起に期待

    2018-11-07 12:10  

     11月3日のセミナーには多くの皆さんに足を運んで頂きました。  心より感謝申し上げます。  また熱心に耳を傾けて頂いたことにも重ねて御礼申し上げます。  セミナー開催を前に起きた出来事は全体相場の波乱でしたが、リスクを感じさせる波乱の局面こそチャンスでもあり、お見えになった皆様の今後の投資成果が多少でも向上しますことを切に願っております。  山あり谷ありの株式相場の中で着実に経験を積み重ねながら株式投資を実践し成果を高めようとされている皆様にとって多少でも参考になったのであれば幸いです。  全体相場の波乱から個別銘柄の株価にも影響が及んでいる今日この頃ですが、株価下落の中にこそ投資チャンスが存在すると考え、地道に銘柄研究を行いながら投資タイミングを図る皆さんの運用成果の向上を祈願したい。  3日のセミナーでは具体的に投資対象の一つとなる典型的なバリュー銘柄を取り上げたが、その典型的な