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記事 5件
  • なぜ投資家は株をそこまで売りたたくのか?

    2016-01-20 00:14  
    昨年末にかけて見られた株の売りは節税対策を目当てにした損金処理。  投資家は利益と損を確定させようと株価水準など無視して値下がり銘柄をこぞって売るという行動をとりました。  そうした現象は年が始まった今はないと思われますが、反転するきっかけがつかめないまま低迷している銘柄が数多くあります。  なぜこの時期にそこまで株を売りたたくのか不可解なまま、1月も既に半ばまでやってきました。投資家が株を売りたたくのはその企業の業績が悪化している、ないしは悪化しそうだとの見通しがある、個人投資家では信用の投げなどに起因していると見られます。  企業は今3月期の第3四半期決算の発表を2月上旬に控えていますが、進捗率が悪いと通期決算の下方修正につながります。よもやの下方修正などで売られるケースも出てくるでしょうが、反対に上方修正される場合もあります。  換金売りに値を消してきた個別銘柄が一斉に株高に向かうこ
  • IPO後に下落トレンド入りした銘柄の処方箋

    2015-11-04 13:59  
    IPO銘柄の多くは上場直後に天井をつけ、その後長期に下落するというパターンを描いています。  期待で始まり失望に変わり、怒りに変わるのがIPO相場の典型パターンですが、なぜこんなことがわかっていながら、天井だろうと思っても買ってしまいがちになるのですから不思議です。  怒りまで行く前に会社からもう少し投資家に夢と希望を与えてくれると良いのですが、多くの発行体は上場して資金が集まれば知らないふりをするのが通例です。  それでも中には投資家のことを考え、真剣にかつ積極的に説明会を開催しながら啓蒙活動に努める企業もありますが、企業によっては業績を向上させることがミッションなのに余計な手間がかかってしまうと考える経営者もお見えになるのかも知れません。  忙しい経営者であれば、これは仕方のないことなのかも知れませんが、今の時代、メディアが発達していますので、自ら情報発信することだってできるのですから
  • アナログ対デジタルの戦い

    2015-09-01 16:52  
    ネットワーク社会が到来し、これを活用したビジネスが隆盛を極めるにつれて株式市場でもそうした潮流を背景に企業への評価に対してやや偏りが感じられます。  多くのネットワーク活用型企業はデジタルでビジネスを推進していますが、一方においてアナログなビジネスも着実に成長を遂げつつあります。  アナログだから評価が低い、デジタルだから評価が高いというのは恐らくは市場の判断が長い目で見ると間違っている可能性があります。  ここで言うアナログは人の手や活動によって利益がもたらされるという意味ですが一方でデジタル型の企業はかけるコストが限定され濡れ手に泡のような利益 を生むこともあって、市場が期待する一攫千金の夢を実現させてくれることもあって、市場人気が高く、その結果評価が高くなることにつながっているように見 られます。  株式市場には今年も既に56社が上場し投資家のリスクマネーを呼び込んでいますが、そこで
  • 直近IPOした銘柄の株価下落をどう見るか

    2015-08-19 12:15  
    全体相場が堅調に推移する中で直近IPOした銘柄には下落トレンドの株価が見られます。  例えば製造業向け人材関連サービスの平山(7781)の場合は、公開価格2130円に対して7月10日初値は2758円。高値は2783円でしたが上場後約1か月で2031円という安値まで下落しています。  この会社の場合は決算期が6月で13日にその発表を行いましたが、前期は上場時に公表した決算見通しを上回る順調な着地となりました。  今期の見通しも上場時に公表した通りとなり増収増益の基調を維持するという内容でしたが、株価はそうしたことを織り込んでおり、むしろ好材料が出尽くしたと判断したのか、発表後大きく売り込まれてしまいました。  本日の終値は2105円と戻ってきましたが、今期予想EPS150円に対してPERは14倍という水準に留まっています。  上がらないまでも下落する必要のない決算発表でしたが、需給の悪さを物
  • 右肩下がりの直近1~2年以内に上場した銘柄(その1)

    2015-08-05 16:27  
    株式相場は二極化が続いています。この結果、多くの下落トレンド銘柄と限られた上昇トレンド銘柄とが極端な株価の上下変動を見せています。  ポートフォリオ運用ではこうした二極化相場の展開で多少でも上昇トレンド銘柄を組み入れておく必要があります。そうでないとインデックスの上昇に負けてしまいます。  常識的な運用成果と常識外れの桁違いな運用成果のどちらを選定するかによってポートフォリオの組み方は異なってきますが、いつかは上昇トレンドに転換すると期待される直近1年から2年程度の間に上場したユニークな株価の右肩下がり銘柄は結構多いようです。  いつまで下落するかは需給による。  上場時が株価のピークで後は鳴かず飛ばずの事例が多いのは上場企業のモラルの問題?、それとも証券界の事情?、IR不足?単なる不運?  需給の好転のタイミングを企業価値から判断していつから投資に参画したら良いのかしない方が良いのかを皆