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記事 30件
  • 市場潮流

    2021-08-31 13:03  
     今週(8月23~27日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で627円89銭上昇し(率にして0.32%の上昇)、2万7641円14銭で取引を終えました。2週ぶりの上昇です。 前週末の大幅な下落を受け、今週は週初から幅広い銘柄に自律反発狙いの買いが入り、23日(月)は日経平均株価が前週末比480円高と大幅に反発して始まりました。前週末に、米国株がハイテク株中心に反発したことも好感されました。 続く24日(火)も前日比237円高と上昇。その後は小幅な一進一退となり、週末27日(金)は、同日の米国ジャクソン会議でのFRBパウエル議長の講演を控えて同101円安となりました。 相変わらず、日本株の上値は重いのですが、日経平均株で2万7000円台前半になりますと広範囲な押し目買いが入ることが今回も確認されました。 先週も述べましたが、「短期的には、上値の重い展開が続きますが、電機・精密、自動車、機械
  • FAを考える その2

    2021-08-30 20:33  

     前回は、ここ数年の動きとして、金融機関(主に証券会社)から営業マンが続々とIFA(独立系投資アドバイザー)へ流れ込んでいると書きました。1.オンラインの発達により(オフィスに居なくとも)データや金融情報の取得が容易になったこと、2.仲介業で扱える金融商品の幅が広がったこと、3.証券会社では相変わらずのノルマ営業が続いていること等々、様々な要因から自由な働き方を求めて人材が移動し易い時代になっています。 特に1.と、3.の要因が大きいようです。 大手証券会社ともなると日々の株式の売買や売出しなどの営業は当たり前のこと、新旧の投資信託の募集、毎月数種類出てくる新たな債券(仕組債など)の販売、ラップ口座の新規獲得などなど、毎月6~8種類くらいの締め切りがある商品にノルマが課されており、「商品毎に2~3日(の締め切り)で消化しなければならず、落ち着いた営業など出来ない」と言う声をよく聞きます。
  • ベトナム株

    2021-08-29 21:57  

     こんにちは、小屋です。 今回はベトナム株のお話。 私は個人的にベトナム株に2006年ぐらいから投資しています。 2000年代前半に中国株ブームが起こり、その波に乗って運用を行っていたところ、2006年ぐらいから「次の中国(に代わる国)はベトナムだ!」というブームがありまして、まんまとそれにハマったものです。 当時はまだ日本国内からベトナム株を買う手法は無かったものですので、ホーチミンに旅行をし、そこでパスポートなどを持ちながら領事館や証券会社を回って口座開設をした思い出があります。 しかし、ブームといった通り、当時ベトナム市場の代表的インデックス、VNINDEXが1,000前後だったのですが、2008年のリーマンショックで、一時期VNINDEXは250まで下がり、インデックスであっという間に4分の1になってしまうぐらいの勢いで下がりました。 そこからもコツコツ安値で拾ったりしながら早い
  • 投資家Sの今週の注目銘柄 エムスリー【2413】

    2021-08-27 23:35  

     皆様こんにちは、投資家Sと申します。 創業(1964年)半世紀を超える投資日報社が、毎週月曜・木曜に発行を行っております、”投資日報α”(月曜版)に”投資家Sの今週の注目銘柄”を連載しております。 日経平均株価は先週末に年初来安値を更新しました。 筆者は8月の株式市場には弱気の方針で臨んでおり、株価下落を前提としたポートフォリオを構築しておりました。 8月上旬までに、秋以降に回復が見込めない銘柄もしくは、回復が遅れる可能性の高い銘柄を手放して、コロナ拡大でも業績影響が小さい銘柄を残しております。 先週の本欄でお伝えしたイー・ガーディアン【6050】は正にそのような銘柄であり、今期最高益・来期も順調に成長する可能性が高いと考えております。 個人投資家が株式投資を行う際には自己資金での投資となる為、第三者に対する説明責任が有りません。これは良い面も有れば悪い面も有り、良い面としてはこれだと
  • 有料メルマガライブラリから(393)「知っていたほうが役に立つ簡単な投資知識(6)」

    2021-08-27 23:24  

     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「知っていたほうが役に立つ簡単な投資知識(6)」= (有料メルマガ第357回・2015/11/24配信号)※2015年11月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】■PER(株価収益率)とは何か。 「時価総額÷当期利益」または「株価÷1株あたりの利益」で算出する数字です。 株価と企業の収益力を比較して、株の投資価値を判断する指標です。 今の株価は1株当たりの利益の何倍になっているかを表す指標です。〇投資した資金を何年で回収できるか。 別の観点から考えると、PERは投資した額を単純利回りで
  • 久しぶりに登場するQボード銘柄

    2021-08-25 23:23  

     9月2日から24日までのIPO銘柄が発表になった。 合計7銘柄で2月からの累計では73銘柄となる。 これまでIPO銘柄はやや初値が公開価格に対して高過ぎたとの反省の下で9月はどのような株価形成がなされるのかに注目したい。 その中では久しぶりに福証Qボード銘柄であるHS証券を主幹事とするGeolocation Technology(GT)(4018)がノミネートされている。 QボードにはかつてLibWork(1431)がIPOし、当初はまったくの不人気だったのが、その後に大きく成長しマザーズにも移行するなど人気化したことはご存知かと思います。 2000年2月に設立されたGT社の場合は現在、既に東京プロ市場に上場(時価総額は3億円)しており、プロ市場からマザーズ市場へ上場する事例となる。 IT系でIPアドレスデータベースを基にした技術・サービスの提供を行っている企業だが、本社は福岡かと思い
  • 上場企業よアンビシャスたれ

    2021-08-25 23:16  

     日本には420万社余りの法人企業があるとされ、そのうちの大半は中小企業だと言われます。大企業は1.2万社にしか過ぎませんが、更に上場企業となると3800社にしか過ぎません。 つまり上場までに至った3800社はエリートと言えます。 来年4月からの東証市場改革ではその中でプライム市場、スタンダード市場、グロース市場に分類される予定で、既に企業からもどの市場に所属するかが発表されつつあります。 エリートの中のエリートがプライム銘柄と言えますが、現在、東証1部銘柄の中にはスタンダード市場に甘んじることになる企業も出て参ります。 またキャッシュリッチで時価総額以上に現預金を保有している企業も多々あり、保守的な経営を継続する事例も見出されます。 一方でマザーズ市場に上場するグロース市場に移行する銘柄は成長への道筋を明らかにしている企業が大半です。特に直近のIPO銘柄にはそうした成長性を説明する東証
  • 新興市場銘柄が復活する予兆

    2021-08-25 23:10  

     しばらくIPO市場から目を離しているスキに公開価格割れする銘柄が増えてきました。IPO市場は独特の値動きをしますので、時に大きく値を消すことがありますが、これは致し方がありません。 限られたリスクマネーで効率的に運用しようとする多くの個人投資家にとっては二律背反の市場の中で駄目な銘柄を切って良い銘柄(上がる銘柄のこと)についていこうとするのが常です。 過去からこうした市場動向で多くの投資家が翻弄されてきました。駄目な時期もありますが、一方で何でここまで上がるのかというほど株価の上昇が見られる時もあります。 IPO銘柄の中心はマザーズの新興銘柄となりますが需給によって左右されがちな新興市場なので変動も激しくなる訳です。 ただ企業が倒産しない限りは決していつまでも下げ続けることはありませんのでどこかで下げ止まる局面となる際がまた投資するチャンスともなります。 今年の2月にIPOした7銘柄の
  • オークネットは日本のGAFAMになる?

    2021-08-25 18:18  

     本欄で随分よく取り上げてきたように思いますが中古車のインターネットオークション事業を展開するオークネット(3964)の株価がこのところすこぶる堅調な推移を辿っています(3月安値1287円⇒先週高値1944円+51%)。 株価が堅調なのはもちろん好業績(1-2Q営業利益35億円、通期見通し56億円)だからという点もありますが果たしてそれだけなのでしょうか? 筆者は米国のGAFAM(Google,Amazon,FaceBook,Apple、Microsoft)のような企業群が日本にも誕生しないかと秘かに期待を寄せています。そして、その候補となりうる企業のひとつがオークネットだと考えています。 中古四輪車からバイク、花卉、骨とう品、ブランド品、更にはデジタル機器や医療機器、EV中古バッテリーなどへと対象アイテムが広がりを見せており同社の活躍の場は広がりを見せています。また市場も国内だけでなく
  • AI資本家企業、ソフトバンクGへの投資チャンス

    2021-08-25 18:16  

     ソフトバンクG(9984)の第1四半期決算の動画(時事通信)を視聴した。既に7.2万人(株主数の約半分)もの方々が視聴されており、関心の高さが伺える。 今回は当期利益が昨年の同期に比べ大きく減少した中なので孫社長さも意気消沈かと思いきや。何の何の。そんなことはない。 極めて理路整然に事業の現状と今後の方針についてわかりやすく説明があった。 まずは1Q決算は前年同期の1.25兆円から7615億円と減少した点はTモバイル関連での一時的な利益が双方にあってそれを除いて比較すると業績は良かったとの説明。 ふんふんと思わず納得。 それよりも凄いのはビジョンファンドの話。 2017年にスタートしたビジョンファンドで未上場のAI関連企業300社に彼らが世界中で調達したお金の10%を同ファンドが出しており、加重平均でそれぞれ約20%の出資比率となっているとの話もあった。 投資家と資本家は似て非なるもの