• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 4件
  • 市場潮流

    2021-07-19 19:48  

     今週(7月12~16日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で62円66銭上昇し(率にして0.22%の上昇)、2万8003円08銭で取引を終えました。3週ぶりの上昇です。 週初の12日(月)は、前週末の米株式市場でNYダウ、S&P500、NASDAQ総合指数の主要3株価指数が揃って最高値を更新したことを好感し、東京株式市場も大幅に反発。日経平均株価は4営業日ぶりに上昇し、前週末比628円高となりました。 同日に発表された5月の機械受注統計が市場予想を上回ったことも企業の設備投資の増加を背景とする製造業の業績改善への期待を高めました。 続く13日(火)も前日比149円高と続伸しましたが、14日(水)以降は、目先筋の利益確定売りや新型コロナの感染再拡大への懸念、ファーストリテイリング(9983)の業績見通し下方修正などが投資心理を悪化させ、3日続落。週を通じては小幅高にとどまりました。 来
  • 成長を目指してこそ上場の意味がある

    2016-08-23 14:01  
     第1四半期決算の発表シーズンが終わり、次の第2四半期決算に向け、日々事業活動に邁進している多くの上場企業の経営者の皆様、お疲れ様です。  やれ円高で為替差損が出たの人件費の上昇で利益が出なかったのと言い訳をしながら短期的な業績結果を釈明するのもなかなか大変ですが、四半期の決算短信 には、業績が低下した理由についてせいぜいその程度のことしか書いてないので、投資家は出てきた数字を見て単純に売り買いしてしまうことになります。  結果として眺めるとあの時が底だったとかあの時が天井だったということになるのですが、企業の決算の出方を普段からしっかり研究しておきたいものです。  また、投資家としては余り短期的な視点に偏ることなく投資していきたいところです。  短期的な視点より重要なのはやはり中長期的な視点です。企業によっては成長する意識があるのかどうかまったくその方向性が見出せない場合もあって、投資
  • 秋の四季報相場

    2015-09-16 00:01  
    投資のバイブルとも言うべき情報誌が会社四季報や会社情報。  本日はその発売日となっており、皆さんもお手元に置いてご覧になっているものと思います。  株式市場は全体市場と個別銘柄の市場とに分かれ、変動が見られます。  日経平均やTOPIXなどの全体市場を象徴する指標が乱高下を余儀なくされる中にあって個別銘柄も影響を受けて参りました。景気の先行きが不透明になると個別企業の業績も不安感が漂い、投資家の積極的な買いが引っ込みがちになってしまいます。  そうした変動が直近の相場に表れておりますが、そうした波乱相場にあっても強い展開を示している個別銘柄も見受けられます。  その背景を確認するためにも四季報でのチェックは欠かせません。皆さんが保有されている銘柄の業績動向をコンパクトにまとめた四季報をまずはさっと確認して今後の方針を立てることから今週は始まります。  株価は既にそうした状況を織り込んで形成
  • 相場に夏休みはない

    2014-08-05 19:56  
    暑中お見舞い申し上げます。  いつもの夏と同様に暑い暑い日々が続きますが皆さん、いかがお過ごしでしょうか。  多くの個人投資家は夏休みモードの状態なのかも知れませんがアナリストなどの市場関係者はなかなかゆっくりと休みが取れないのかも知れません。いよいよ3月期決算企業の第1四半期決算の発表シーズン入りとなります。  先日久々に、私はあるベテランアナリストと某機械メーカーの決算説明会でばったり会いました。  その人なつっこい顔のベテランアナリストは超多忙の日々を送っているとの話を私にしてくれました。彼とは昔の同僚でもあり、旧知の仲で、わずかの時間ではありましたが、銘柄の情報交換なども行いました。  彼の担当は機械や造船などとのこと。四半期決算の発表があってこの暑い時期も走り回らないとならないので大変だと私に正直に話してくれました。アナリス ト活動30年という豊富な経験値を持つ彼は証券会社という