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市場潮流
2021-07-06 12:58
今週(6月28日~7月2日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で282円90銭下落し(率にして0.97%の下落)、2万8783円28銭で取引を終えました。4週ぶりの下落です。 今週は、米連邦準備理事会(FRB)が重視する米国の6月の雇用統計の発表を週末(7月2日)に控えたことに加え、新型コロナのインド型(デルタ株)の国内外での感染拡大への懸念などから、日経平均株価は週初の6月28日(月)から7月1日(木)まで4日続落。 ただ、7月2日(金)は前日比76円高と5日ぶりに反発しました。 外国為替市場での円安・ドル高の進行(1ドル=111円台に)、米株高などを支えに押し目買いが優勢となりました。 なお、米国の6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比85万人の増加となり、市場予想(同70万人)を上回りました。10カ月ぶりの大幅な伸びです。 ワクチン接種の拡大に伴う経済活動の再開で、企業の -
市場潮流
2021-06-29 14:45
今週(6月21~25日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で102円10銭上昇し(率にして0.35%の上昇)、2万9066円18銭で取引を終えました。3週連続の上昇です。 前週末の18日(金)に、米セントルイス連銀のブラード総裁が22年中にも利上げを開始する可能性について言及したことで、同日のNYダウは前日比533ドルの大幅安となりました。 これを受けて、21日(月)の国内株式相場は、日経平均株価が大幅に続落。一時は前週末比1100円を超える下げ幅となり、引けでは同953円安となりました。 しかし、21日の米国株式相場はNYダウが前週末比586円高と急反発。 翌22日(火)の日経平均株価も前日比873円高と反発しました。 また、24日(木)は米国のバイデン大統領が、8年間で1兆2000億ドル(約132兆円)規模のインフラ投資について超党派で合意したと発表。NYダウは同322ドル高と上 -
市場潮流
2021-05-07 13:10
今週(4月26~30日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で208円00銭下落し(率にして0.72%の下落)、2万8812円63銭で取引を終えました。4週連続の下落です。 また、4月月間では、3月末に比べ366円17銭下落しました(率にして1.25%の下落)。月間での下落は6カ月ぶりです。 月の前半は新型コロナのワクチンの普及に伴う景気の回復期待が高まりましたが、中旬以降は国内における新型コロナの感染の深刻化、ワクチン接種の遅れ、国内主要企業が決算発表と同時に示した今21年度の業績見通しが期待に届かなかったことなどから、売りが目立つ展開となりました。 しかし、国内主要企業の業績が落ち込んだわけではありません。 半導体関連を中心に、それなりに好業績を発表する企業が相次いでいます。 足元では、半導体不足などが重荷になっていますが、いずれ解消に向かいます。 米国のバイデン政権は、財政拡大お -
新年度へ向けて
2021-03-29 14:52
間も無く新型コロナウイルスに翻弄された2020年度(3月期決算の場合)が終わります。そしてコロナ禍はまだまだ続きそうです。医療行政に機動性が乏しく民間医療の既得権が強い日本では影響が長引くのでしょう。 国民を守るはずの医療行政が既得権(天下りや金儲け)を守るために威力を発揮しています(汗) 世界中で財政支援(資金注入)が続くことにより今年度および来年度の企業業績予想は時間と共に強気になっており、それに伴って株式市場にも追い風が吹いています。確かに、金利を圧縮したまま財政支援を続ければ消費拡大=景気拡大に繋がります。観光業や飲食業には厳しい状態が続きそうですが・・・。 一方で、超低金利やバラマキによって需要の先食いをしているだけでもありますから、本来の好景気の姿ではないと考えています。 最も注視しなくてはならないのが市場金利と財政政策の行方なのでしょう。 FRBはSLR(補完的レバレッジ -
FRBはハト派的な指数を続ける方針。ただ、インフレ懸念も!
2021-03-24 11:58
市場が注目していたFOMCが終った。 内容的には市場予想通りになったと市場関係者は語っていた。 「政策金利の据え置き」「量的緩和を継続」と。特にFOMCメンバーが今後の金利状況を示唆する「ドットチャート」でも2021年から23年の範囲内で利上げを行うことはないとの見方を示した。 また、今年中、金利・経済見通しについては上方修正されて、経済成長率は6.5%。インフレ率は2.4%とFRBの目標を上回ると見方を示した。 声明では「この厳しい局面で米国経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組み」と表明。今後においても上記したようにインフレ率が上昇しても一時的なものであるとして政策金利の見通しに影響を与えることがないと強調した。 FRBの姿勢はある程度はっきりした感じであるが、ある程度の金利上昇は目を瞑るという姿勢で、その為の株式市場の -
市場潮流
2021-03-24 11:41
今週(3月15~19日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で74円22銭上昇し(率にして0.25%の上昇)、2万9792円05銭で取引を終えました。2週連続の上昇です。 週初から先週成立した米国の追加経済対策や新型コロナのワクチン接種の進展による景気拡大の期待が高く、景気敏感株中心に株式相場は堅調に推移。16日(火)まで先週から6日続伸となりました。 17日(水)は米連邦公開市場委員会(FOMC、16~17日)の結果発表を控えて小反落(前日比6円安)。 18日(木)は、FOMCで少なくとも2023年末までゼロ金利政策を維持する方針が示されたことが好感され、同302円高と反発。2月18日以来の高値をつけました。 週末の19日(金)は、日銀がこの日まで開催した金融政策決定会合で、上場投資信託(ETF)の買い入れについて、日経平均連動型を除外する方針を示したことがネガティブ・サプライズとな -
市場潮流
2021-03-03 01:38
今週(2月22~26日)の東京株式市場は、祝日(23日(火))を挟んだ4日間の立ち会いでしたが、日経平均株価が週間で1051円91銭下落し(率にして3.50%の下落)、2万8966円01銭で取引を終えました。4週ぶりの下落です。 週初の22日(月)は新型コロナのワクチン普及による世界景気の回復期待などから、日経平均株価は前週末比138円高となりました。 祝日を挟んだ24日(水)は前日の米国株式市場でNASDAQ総合株価指数が一時急落したことなどを受け、前営業日比484円と大幅に下落。 続く25日(木)は前日の米株式市場の大幅上昇を受けて前日比496円高と回復。 しかし、週末26日(金)は、米国の長期金利の急ピッチの上昇を警戒した売りに押され、同1202円の大幅安で取引を終えました。 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は議会証言で金融緩和を長期的に維持することを強調しましたが、株価 -
市場潮流
2019-08-05 17:57今週も、金曜日のザラ場中に執筆しています。 本日(8月2日)の東京株式市場は、前日比500円を超える下落に見舞われています。 先週、筆者は以下のように記述いたしました。「振り返ってみますと、今年(2019年)に入ってからの内外の株式相場の動向は、トランプ大統領と米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の言動が左右してきたとしても過言ではないと思います。米中通商協議に関するトランプ大統領のコメントに市場関係者は一喜一憂し、パウエル議長のコメントが金融緩和色を強めるに従って長期金利が低下し、株式相場の回復につながりました。この間、世界景気および主要国の主要企業の業績は減速傾向を強めてきましたので、株式相場は、いわば「金融相場」的色彩が色濃くなってきたと解釈できると思います。」
今週の金融資本市場は、まさに、パウエル議長とトランプ大統領の言動により、大きく動く展開となりました。 FRBは、7 -
市場潮流
2019-06-12 01:03今週(6月3~7日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で283円52銭上昇し(率にして1.4%の上昇)、2万884円71銭で取引を終えました。実に、5週ぶりの上昇です。 週前半の3日(月)は、前週末比190円安となり、前週から4日続落となりました。米国と各国の貿易摩擦激化への懸念、円高・ドル安の進行などが嫌気され、2月8日以来、ほぼ4カ月ぶりの安値をつけました。 続く4日(火)も前日比2円安と小幅ながら5日続落。しかし、5日(水)は6日ぶりに反発し、367円の大幅高となりました。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利下げを示唆したことで、米株式相場が大幅に反発したことを好感しました。 6日(木)は2円安と小反落しましたが、7日(金)はNYダウが4日続伸したことを受け、110円高と反発しました。 7日の日本時間夜に発表された米国の5月の雇用統計は、失業率が3.6%と事前予想と同水準 -
市場潮流
2019-02-26 17:08今週(2月18~22日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で524円88銭上昇し(率にして2.5%の上昇)、2万1425円51銭で取引を終えました。2週連続の上昇かつ2週続けて500円を上回る上げ幅となりました。 週初の18日(月)は米中貿易協議進展への期待などを背景に景気敏感株が買われ、日経平均株価は前週末比381円高となり、昨年12月17日以来、およそ2カ月ぶりの高値で取引を終えました。 さらに、米株高、円安・ドル高の進行などを受け、21日(木)まで4日続伸。22日(金)は、再び世界景気の先行き不透明感が浮上、小幅反落となりました。 来週は、週末3月1日(金)に米中貿易協議が交渉期限を迎えます。米中の妥協は株式相場に織り込み済みとの見方が多く、一方で、世界経済の減速、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の方向性などに関心が向きそうです。 株式相場全体の上値は重くなりそうで
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