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  • 書評:EU崩壊 秩序ある脱=世界化への道

    2018-11-22 14:50  
    書評:EU崩壊 秩序ある脱=世界化への道 ジャック・サピール 著、 藤原書店https://amzn.to/2PBJDfE  タイトルは「EU崩壊」だが、内容的にはサブ・タイトルの「秩序ある脱=世界化への道」がメインである。  EUも、グローバリズム(世界化)から欧州を守る存在では無く、むしろグローバリズムを推進する組織であり、それゆえにEUは崩壊への道を歩んでいるというのが論旨である。 ■グローバリズムは共産主義国家を救済した  もちろん、本書でも述べられているように、古代エジプトあるいは縄文時代にはすでに「世界交易」が行われていた証拠は無数にある。江戸時代鎖国をしていた日本でさえ、長崎の出島でオランダ・ポルトガル・中国との交易は制限付きながら行っていた。  しかし、現在我々が「グローバリズム」と呼んでいる国家の枠を超えた広範囲にわたる大量の交易が普遍的になったのは、1980年代以降で