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株式相場を下支えする年金基金
2016-07-26 19:10マイナス金利導入で国債利回りがマイナスとなり、いよいよ運用難の時代となってきました。 私たちの年金基金においても債券利回りの低下からよりハイリターン(インカムゲインベース)な株式投資への運用比重を高める方針となった点が反対にネガティブキャンペーンの対象になったのはある意味驚きではあります。 リスクのある株式投資に投資して5兆円もの評価損が発生したという話に市場関係者の一人としては疑問を持ってしまいます。 運用成果を高めるためにはもちろん、よりリターンが見込めるアイテムに資金を分散投資する必要はあります。国債が運用対象になり難くなった今、株式が見 直されても良いのですが、実際には外的要因からの株価値下がりでの評価損が一時的にせよ発生することがありますので、タイミングによっては批判の矢面に立 つこともあるでしょうが、長い目で見ればリターンを高める有力な手法となると期待されます。 さ -
先の見えない安堵感
2015-06-22 20:08先週の日経平均は波乱の動きでした。NYに連動した値動きとも見えますが、木曜日はオプションに絡む攻防戦的な買戻しにより指数採用値嵩株が一斉に上げました。 クジラ買いにも見られますが、あのような成層圏の戦いに巻き込まれないよう指数銘柄の派手な値動きは気にしないようにしていますが、TDKだけは年初か らタイミングを待っているうちに上げてしまった銘柄で少々残念な気分です。まさに「押し目待ちに押し目無し」だったようです(汗) とは言え、慌てずに「下げたら買おう」とみている銘柄にも地味に買いが入っているようですから、徐々に参加者の厚みも出てきているのでしょうか。 海外が下げようが円高になろうが、主だった指数採用銘柄が下げればすかさず買いが入る相場が続くことで、調整らしい調整が無いために投資家心理にも妙な安心感が広がっていることが気がかりです。 少し長い目で気になることと言えば、日銀やGPIFな -
市場潮流
2014-11-26 00:37本コラムは通常、金曜日の大引け後に執筆しておりますが、今回は早めに執筆しております。 17日に発表された14年7~9月期のGDP1次速報が、「年率換算で前期比1.6%減少」であったことは、さすがに株式市場にショックをもたらしましたが、18日にすかさず切り返した後は、底堅く推移しています。 需給面で、GPIFの買い、日銀のETFの買いなどが下値に控えていることに加え、年末にかけては、NISA口座を通じた個人投資家の買いも期待されま す。消費再増税の先送り、解散・総選挙を通じた安倍内閣の政権基盤の強化、新たな経済政策などを期待した海外投資家の買いも持続すると考えられます。 国内企業の業績も11月末あたりから集計が進みますが、概ね好調な結果が予想されます。過熱感から短期的な調整は十分に予想されますが、当面は好需給に支えられた堅調な相場展開が続くと見込まれます。 来週27日にはOPECの総 -
市場潮流
2014-11-04 18:58今週(10月27~31日)の東京株式市場は、日経平均株価で1122円、率にして7.3%の上昇となりました。特に、29日(水)からの後半3日間に大きく上昇しています。 29日(水)は、米株高や円安、9月の鉱工業生産指数速報値が市場予想を上回ったことなどを好感し、日経平均株価は224円高。30日(木)は、米 FRBの量的緊急緩和第3弾(QE3)終了決定(29日)による米景気への安心感などから104円高。31日(金)は、30日に発表された米国の14年 7~9月期実質GDP速報値が年率換算3.5%増と予想を上回ったことを好感した米株高に加え、後場に入り、日銀が追加緩和を決定したこと、年金積立金管 理運用独立行政法人(GPIF)が株式組入れ比率を高めるとの報道(31日大引け後正式発表)などを好感し、755円高となりました。終値1万6413円 は約7年ぶりの水準、31日の上げ幅755円は6年ぶりの大 -
年金とヘッジファンドの株高競演
2014-07-01 19:32日経平均を改めてチェックしますと5月19日の1万3,991円、5月21日の1万3,964円から6月3日の1万5,000円台乗せまで上昇し、その 後一旦は1万4,600円どころまでの調整も考えられたのですが、6月の安値は1万4,830円に留まりました。そこからまた1万5,000円台に戻り、 今度は6月23日に高値1万5,442円まで一気に上昇し、先高感が強まった格好です。 そこではヘッジファンドの買戻しと信託銀行(年金勘定)の大幅な買い越し後押ししています。信託銀行は株価が倍にも上昇した結果、2013年は4兆円も の売り越しとなりました。2014年も3月、4月と売り越していましたが、5月は一気に6800億円も買い越しています。ここに外国人投資家が目をつけ、 買い戻しを図ったというのがここでのバックグランドだと見られます。いわば年金とヘッジファンドの株高競演が見られたことになります。 NI
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