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為替市場動向~どちら様もハト派化~
2019-03-16 12:38より多くの人が納得する結論を出すための多数決という民主制のシステム。 英国のEU離脱に関する(BREXIT)法案議論で結論が出ない英国議会を見るにつけ、多数決の難しさを感じます。 3月29日のEU離脱予定日を2週間後に控え、欧州議会のあるストラスブールに飛んだメイ首相が、11日にEUとの間で「法的拘束力のある変更」修正案で合意したとの報を受け、通貨ポンドは上昇したのも束の間、法案を持ち帰った英国議会では否決で、ポンド下落、と乱高下。 議会採決日の直前で忍耐強く修正案を纏めたメイ首相でしたが、残念な結果です。 あとは、合意なき離脱なのか?延期するのか?の議会投票が今日明日に予定されています。 合意なき離脱案の可決はないとは思いますが、延期要請案になったとしてもEU側に承認されることも必要ですし、仮にEUもOKしたとしても、EUユンケル議長が「政治に2度はあるが、3度目はない」と -
為替市場動向~欧州の政治、今後のリスク?~
2017-02-16 17:46
年初来の為替相場は、米大統領選挙終了後のトランプラリーは一巡。米国の新政権の具体的政策に注目する時期に入っています。 様々なノイズに神経質に反応してはいるものの強い方向性を伴った動きにはなっておらず、ドル円相場は111円~116円レンジの範囲内での動きが続いています。 トランプ大統領が、近々発表するとされる画期的な税制改革案への反応は今後の材料になるでしょう。内容次第で、株式市場、債券市場(特に金利上昇期待への影響)に与えるインパクトは注目されます。 そんな中で、昨日2月14日に行われたイエレンFRB議長の上院での議会証言が注目されました。ハト派(金融緩和派)と言われてきたイエレン氏のタカ派的なトーンが印象的でした。 主旨をまとめると、 ・FOMC(連邦公開市場委員会(米国の金融政策決定会合))の年内複数回の利上げ実施の可能性が高いことを示唆。 ・将来の利上げのハードルが低い -
納得のいく投資を
2014-07-18 19:397月3日のコラムでは「上がるかどう分からない」との前提で割安銘柄の発掘を試みてみましたが、本日はソディックが金属3Dプリンターの記事で買い気配 のままストップ高になっています。こんなニュースが出るなら、そしてこんなに買われるなら買っておけば良かった(苦笑)と思いました・・・毎度のことです が(笑)。 確かに計画通りになれば売上げを10%近く押し上げるほどの材料ですが、まあ、こんなニュースが出てきて、そして良く見たら割安だった、しかも動きも軽そうだと言う事で買われているのでしょうか?相場は難しい(当たり前?)です。 分からないからこそ、1)割安に放置されている、そしていつかは、2)投資家から評価されるはず・・・等々の判断で買うしかないのでしょうね。小職の場 合には「上がりそうか否か」ばかりを基準にして儲かった記憶がありませんから、今後もこの手法でカメのように地道に行こうと思っています。 -
為替市場動向~ドル円相場と消費増税~
2013-08-15 15:16残暑お見舞い申し上げます。 日本ではお盆シーズン、海外では夏休暇による市場参加者の減少で、マーケットは流動性が薄く、仕掛けが入りやすく値が飛ぶ時期です。 8月のドル円相場は、97円88銭に始まり、米国の7月雇用統計への改善期待でつけた99円95銭を高値に日経平均と共にじりじりと下げ、95円81銭安値をつけました。直近は98円台に戻していますが、今月は3ケタの値はつかず、上値の重い相場展開です。 上値が重い背景には、ドルの要因と円の要因があると思います。 米ドルは、7月初旬に量的緩和QE3の早期縮小を材料にほぼ全ての主要通貨に対して上昇。7月9日には、主要通貨のバスケットに対するドル指数は 84.75という当面の高値をつけました。その後は、米国債市場における長期金利の急激な上昇や株価の反落を懸念したのか、米金融政策当局者たちからマー ケットの過度の反応を和らげるような発言も多く聞かれ
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