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書評:欧州解体 ドイツ一極支配の恐怖
2018-09-05 13:40書評:欧州解体 ドイツ一極支配の恐怖 ロジャー・ブートル 著、東洋経新報社 https://amzn.to/2LWXPcn■クレディ・リヨネ銀行での思い出(ユーロの導入は政治的決断) 私がフランス国営・クレディ・リヨネ銀行で勤務を始めたのは1989年。 その後、マーストリヒト条約(欧州連合条約)が1991年12月に合意され、1993年11月に発効します。欧州経済統合の深化と政治統合が定められただけでは無く、統一通貨導入への道筋も示され、ヨーロッパ中央銀行・統一通貨(現在のユーロ)の設立・導入への具体的期限が定めらました。 私の所属していた部門はクレディ・リヨネ銀行と英国の金融ブローカー・ハウス(アレキサンダー・ラウス)とのJV(合弁)会社であったため、リヨネのパリの本店と、ロンドンのブローカー本社の両方からエコノミストレポートが送られてきました。 その多くの内容が一番ホットな「
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