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記事 8件
  • 低評価の老舗大型バリュー銘柄に人気化の兆し

    2023-06-22 14:08  

     日本最大の製紙会社、山林保有企業である王子HD(3861・時価558.8円、外国人持株比率23.5%、株主数6.9万人、時価総額5549億円)や三菱グループの総合不動産会社、三菱地所(8802・時価1746円、外国人持株比率43.6%、株主数8万人、時価総額2.3兆円)などの老舗企業がこのところようやく株価上昇。 昨年11月頃からの上昇傾向が見られるTBS(9401・時価2438円・外国人持株比率15.6%、株主数1.9万人、時価総額4170億円)や日本テレビHD(9404・時価1330円・外国人持株比率19.1%、株主数3.1万人、時価総額3500億円)などのテレビメディア各社などとともに低PBRの是正に動き始めている。 残念ながらテレビ株は放送法の絡みから外国人投資家が20%以上は買うことができないため上げピッチは鈍いが、こうした老舗企業の株価は依然として過去の高値に対して低い位置
  • 今年の市場

    2023-05-24 15:26  

     今年の株式市場の特徴としては取引所によるPBR1倍割れ銘柄への改善要求や、バフェット氏が日本株を買い増すとの思惑が広がったことでバリュー銘柄の選別買いが見られるようになりました。 話しは逸れますが、バフェット氏がバリュー投資家であると短絡的に決めつけることも出来ません。特にこの20年ほどはバリュー銘柄への投資は多くありませんから、この辺りは誤解の無いようきちんと研究しておくべきと思います。 増配や自社株買いを増強するなどで株主還元に積極的な対応をする企業が増えており、それらの企業は株式市場できちんと評価されるようになってきました。収益の安定した企業がDOE(いわゆる安定配当)を発表するなど良い傾向になっています。 但し、株主還元の拡大は重要であるものの、やはり株価を決めるのは事業収益の伸びであるはずで、昨年来の資源・エネルギー高による交易条件の悪化と、円安がどれほど輸出企業の事業収益に
  • 有料メルマガライブラリから(468)「バリュートラップ銘柄にも買うべき時がやってきた」

    2023-03-17 16:05  

     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「バリュートラップ銘柄にも買うべき時がやってきた」 (有料メルマガ第262回・2014/1/21配信号)※2014年1月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】 低PERに放置されていた多くのバリュー株の見直し買いがスタートしたと感じられる状況下、バリュートラップ銘柄にも『いつ買うか。今でしょう』と考えるべき時がやってきた。【中略】 12月25日までは節税の売りで小型株が軟調でした。そして12月26日からは小型株が堅調で、大型株の株価が低迷を余儀なくされています。 いま大型株が軟調ならば
  • バリュー&グロース銘柄発掘情報 バックナンバー追加!

    2022-04-07 13:25  

    好評配信中の有料メルマガ「バリュー&グロース銘柄発掘情報」のバックナンバーが公開されました。今回公開したレポートは以下です。【グロース】レノバ(9519)2021/12/2【バリュー】丸紅(8002)2021/12/07【バリュー】住友商事(8053)2021/11/16【グロース】新光電気工業(6967)2021/11/02【グロース】ローツェ(6323)2021/10/19【グロース】三井ハイテック(6966)2021/10/05「バリュー&グロース銘柄発掘情報」はその時々の注目銘柄の中からバリューもしくはグロースの企業をピックアップし、分析するものです。スタンスは中長期投資です。 ぜひご参照ください(一部有料)。 バックナンバー一覧はこちら ⇒ https://note.com/okuchika/m/m1e63ff3b24ab
  • バリュー株の出番はいつか

    2021-11-04 22:22  

     3800余りの国内上場企業の中から選定した銘柄に投資されて成果を上げようとされておられる皆さんにとって、銘柄選択の良さが成果を高める重要なポイントになることは自明です。 株式投資の基本は成長株投資。長期的な業績向上を成果の根源とすることが基本と言えます。一方で安定した成長を得られない企業は業績(利益)の変動で時に投資家の信頼を得られずに評価を下げてしまうことになります。 IPO後に成長企業としての評価がなされてもその後の業績停滞変動によっては評価を落とすことになります。 成長の結果として内部蓄積された利益はバランスシート上に現預金や次の成長に向けた設備等の固定資産として計上されていきますがそれが利益に結びつかないのが日本の多くの企業と言えます。結果として企業のROE低下(8%以下)となり投資家の評価が大きく下がってしまいます。 欧米に比べ日本企業のROEの低さがかつてより問題になってき
  • 先行投資企業もバリュー銘柄も嵩上げ相場に乗る

    2021-09-15 13:26  

     企業は苦境から這い上がり、抜け出した途端にまた栄耀栄華の宴を繰広げながら次の困難に立ち向かうことになる。 3800もの様々な業種の企業が日々活動しながらその業績を投資家にお披露目するのだが、コロナ禍で赤字に転落した企業が逸早く大幅な黒字を計上したりもする。 企業経営と同様に株価も変動が日常茶飯事。 駄目だと思って売るとそこがボトムで急騰したり、好業績だと思って買った途端に株価が急落したりと何かと忙しいのが株式相場。こうした変動リスクを嫌だと思えば眺めているだけでも良い。でもリスクテイクが面白いと思えばトライすべき。 企業の業績も毎期コンスタントに成長する場合もあれば、先行投資でイレギュラーな減益決算になったりといろいろ異なる。 このところ株価急騰中のオークネット(3964)の株高トレンドが止まらないが、これは過去の先行投資が実ったもの。今期も決算の余裕があるうちに来期に向けた成長投資を
  • 大魔神のアンテナ 大きな分近点に来ているように感じています

    2020-11-25 14:47  
     世界が熱望していた「新型コロナ感染症のワクチン」候補の有効性が確認されたことである。 その候補のワクチンも米国の「ファイザー」とドイツのバイオ企業のビオンテックが開発したものと、米国バイオ医薬品企業「モデルナ」が開発したものが共に臨床試験で90%以上の効力を発揮。副作用も軽めで済みそうであること。その他でも世界的に開発が進んでおり、日本国内でも同様なワクチン開発の進展も期待されている。 しかし、この11月から「新型コロナ感染者数」が驚異的な増加傾向を示し始めている。米国内では既に公立学校の休校。仕事以外での夜間外出制限も出している州もある。春の第一波、夏場の第ニ波、秋の第三波が訪れている。 その感染者数は欧州・欧米がかなり深刻な状況になっているが、日本でも「北海道でクラスター」が発生、その影響もあって、連日感染者数が増加傾向を示し、200人を超える状況。東京でも同様に493人の新規感染者
  • バリュー銘柄の経営者の奮起に期待

    2018-11-07 12:10  

     11月3日のセミナーには多くの皆さんに足を運んで頂きました。  心より感謝申し上げます。  また熱心に耳を傾けて頂いたことにも重ねて御礼申し上げます。  セミナー開催を前に起きた出来事は全体相場の波乱でしたが、リスクを感じさせる波乱の局面こそチャンスでもあり、お見えになった皆様の今後の投資成果が多少でも向上しますことを切に願っております。  山あり谷ありの株式相場の中で着実に経験を積み重ねながら株式投資を実践し成果を高めようとされている皆様にとって多少でも参考になったのであれば幸いです。  全体相場の波乱から個別銘柄の株価にも影響が及んでいる今日この頃ですが、株価下落の中にこそ投資チャンスが存在すると考え、地道に銘柄研究を行いながら投資タイミングを図る皆さんの運用成果の向上を祈願したい。  3日のセミナーでは具体的に投資対象の一つとなる典型的なバリュー銘柄を取り上げたが、その典型的な