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記事 2件
  • 浮動株をめぐる戦い

    2018-02-27 19:12  

     投資家が買える株数は発行済み株数が上限となりますが、実際にはその中の浮動株を対象にしていることになります。  浮動株は会社四季報にも出ていますが、1単元(通常は100株)以上50単元未満の株主が所有している株式のことで、その合計が発行済み株式総数に占める比率が四季報には掲載されています。  ついでのことながら少数特定者持株は大株主10位までと役員持株(役員持株会を含む)・自己株式の単純合計で、四季報にはその比率が掲載されています。  浮動株比率が高くても中には流動性が低い銘柄もある一方で、浮動株比率が低くても流動性が高く、短期投資家の関心も高いのか日々活発な売り買いがなされている銘柄もあります。  一方で、大株主には日証金や証券会社名で保有されているケースも多く、信用取引を用いた短期売買の対象になっている場合もあって、その比率が高いから株主が安定しているとは一概には言い切れません。
  • 単元株100株への集約化

    2016-05-31 20:38  
    市場で取引される最低単位の株式のことを単元株と呼んでいて、皆さんも日常の売買を単元株を最低単位としてなさっているかと思います。  大半の上場企業の単元株が100株単位となっている中でいまだに1000株単位となっている銘柄がありますが、東証では取引単位を100株に集約化させようと取り組んでいます。  例えば基礎工事会社テノックス(1905)の単元株は2月まで1000株でやや流動性に欠けていましたが3月1日から100株に変更されました。  同社はこのことを1月15日に発表していますが、それが企業価値の向上に寄与することはなく、単に流動性の向上に寄与する目的である点を謳っただけでしたのでその発表後の株価にはほとんどインパクトはありませんでした。  発表された当時の株価は650円以上でしたが、その後同社株は530円台まで売られてしまい、3月に入ってもほとんど動きがありませんでした。しかしな がら熊