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市場潮流
2014-06-30 13:51今週(6月23日~27日)の東京株式市場は、日経平均株価で254円、率にして1.7%の下落となりました。 米株式市場が軟調に推移したことや、為替がやや円高方向に動いたことなどが要因ですが、基本的には5月以降の上昇による短期的な過熱感の広がりが大きいといえます。ある意味、当然の調整といえそうです。 5月以降の株式相場の復調の要因としては、それまでの相場の抑制要因が薄れたことが挙げられます。 それは、 1)日銀の追加緩和への過度の期待 2)消費税増税の影響への懸念 3)企業側の14年度業績見通しが保守的なものとなること などです。 消費増税に伴う駆け込み需要の反動は当然ありますが、国内景気は底堅く推移しており、デフレ脱却へ向け、消費者物価も強含んでいます。「日銀の追加緩和 がなくとも景気は着実に上向きつつある」、「消費税増税の影響も想定に比べれば軽微にとどまりそうだ」といった安心感が広 -
市場潮流
2014-06-09 11:03今週(6月2~6日)の東京株式市場は、日経平均株価で444円、率にして3%上昇しました。ほぼ2カ月ぶりに1万5000円を回復するなど、前週からの好地合いが継続しています。 本日は米国の5月の雇用統計が発表されますが、非農業部門の雇用者数増の市場予想は21万人程度ですが、実際の発表がこのレベルとなれば、米国の景気の 改善基調が確認され、米長期金利の上昇→円安傾向となり、日本株も日経平均で1万5000円台を固め、1万5500円をうかがう展開が予想されます。 今週は大手証券各社から上場企業各社の決算を受けた5月末時点の業績集計が発表されました。本年度の見通しに関しては、やはり会社側の保守的な見通しに 対し、アナリスト予想は営業利益の伸び率でみても数ポイント上回っています。国内外の景気動向を考えると、第1四半期の決算発表が本格化する7月末から8 月上旬にかけ、増額修正の気運が高まると予想します
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