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新手法によるGDP統計が巻き起こした議論
2016-09-08 17:04今回は日経新聞に掲載され、話題となった新手法によるGDP統計についてご紹介します。 日本経済新聞2016年8月6日付の朝刊にこんな記事が掲載されました。 「14年度GDP、実はプラス成長? 日銀、税務情報で独自試算 内閣府は反論」http://www.nikkei.com/article/DGKKZO05753450V00C16A8EE8000/ (記事の内容を一部引用)『2014年度の名目GDPは内閣府の公表額(490兆円)より約30兆円 多い519兆円、実質2.4%のプラス成長だったという内容だ。GDP算出を担当する内閣府は14年度の実質成長率をマイナス0.9%としている。』 (引用終わり) 話題の原因となった日銀の金融研究所が出しているワーキング・ペーパーがこちらです。 「税務データを用いた分配側GDPの試算」https://www.boj.or.jp/research/wp -
財政経済諮問会議の内容~その2
2014-03-06 15:21前回お伝えした、内閣府において発表された「中長期の経済財政に関する試算」について。 前回は、今回の試算に当たって メインシナリオは GDP名目成長率が3.6% GDP実質成長率が2.1% 物価上昇率は2.0% というシナリオで作成されています。 ちなみに慎重シナリオでは GDP名目成長率が2.1% GDP実質成長率が1.3% 物価上昇率は1.5% と控えめに作成されています。 そして例えば2001年~2010年の実績値は GDP名目成長率が▲0.1% GDP実質成長率が0.9% 物価上昇率は▲0.2% ということで、実績値と比較してもかなり楽観的なシナリオ作成によって今回の議論が進んでいると言う指摘をしました。 そして試算の結果は 1.メインシナリオ(経済再生ケース) 国際公約をした2015年で財政赤字半減についてはかろうじてクリア (2015年にはGDPの▲3.2%に収まる、国際公約
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