-
タイトルなきコラム
2023-03-24 14:40
YCC撤廃を想定したポジションが裏目になった投機家。 米国であれだけ金利が上昇したのに、ことの顛末は銀行株の暴落。 つまり、金利が上がって、銀行株は世界的に暴落した。 金利上昇で銀行株買いという非常に安易な連想ゲームのコストは高くつきます。 今月の米国市場では銀行株が大幅に下落。ディフェンシブ・グループが上昇。FEDの措置を受けて金融引き締めの手が緩むとの見方から利上げ観測が急速に後退し、金利が大幅下落したことがテクノロジー株の追い風となった。 わたしたちは、短期の金利プレーをしているわけではなく、投資をしているのです。 投資とはよりよい社会に貢献するもの。 ゼロカーボンに積極的に関わることのできるグローバル成長企業を後押しするために投資をしているのです。 日本が世界に貢献できる競争優位が認められる分野、CDMO、半導体材料、製造装置、機能性食品や基礎化粧品、都市開発、省エネ・低消費電 -
YCC(YMCではありません)は持続可能か?
2023-01-26 12:40
昨今、日銀に対する風当たりが厳しい。 経済評論家やエコノミストは金融政策の一面しか見ていないので、わたしはどちらかというと日銀に同情的。 そもそも、マイナス金利になっている背景や構造論はあまり語られていない。1)日本は貸し出し需要が乏しいという大前提が議論されることがまずない。 家計はじゃぶじゃぶな預金だらけの状況。1000兆円の預金。 これに対して負債は主に持ち家のローンであり、不動産価値と相殺できる。 家計は資金の出し手でしかない。 企業も内部留保が高水準でありキャッシュリッチ。自己資本比率も高い。 こちらも資金の出し手になっている。 家計と企業しか需要がないのだから、この2つの需要先が供給過剰なのでマイナス金利となるのが自然。 10年債のYCC(イールドカーブコントロール)をやめても、さほど10年債の利回りは上がらない。利回りはインフレに実質金利を足したもので、実質金利は日本の場
1 / 1