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記事 27件
  • 研究の好機

    2013-05-31 11:49  
    MRIの詐欺事件には驚きましたね。既に米国の金利水準は低く、且つ為替の影響を受けるはずなのに確定年利6~8%を謳うなど、少しでも金融の世界を 知った者なら誰でも疑うような話に対して、調べることも無く沢山の人が高額な金を預けていたことが一つ、そしてそんなものを5年以上も放置していた当局や メディアの杜撰さが二つ目、そして三つ目は、明らかに隙だらけの日本人をターゲットにした詐欺であったことに驚きました。  想像はしていたものの、やはり明確に日本人富裕層(年配層)が世界から狙われていることが理解出来ました。それこそ北朝鮮など原爆を使おうが何だろうが (金満)日本の金が欲しくてたまらないのですから、いつでも強奪の機会を狙っています。GDP格差が150倍もあるのですから、僅かなお零れだけでも彼ら にしてみれば相当の額です。  近隣国家との摩擦は(偽りの)歴史問題と言いつつ、実はその国の為政者が日本の
  • NAPFAカンファレンスinラスベガス~その2~

    2013-05-30 14:09  
    前回のメルマガではラスベガスでのFP事務所訪問について報告しました。今回はその第2弾です。  前回のRedrock Wealth Management社に続いて訪問したところは、Sparrow Wealth Management社です。  こちらの代表者はChristopher M. Jonesさん。こちらの事務所は1999年に開業したもの。開業前にはマッキンゼーなどの大手コンサルティングファームで勤務をしていた職歴。  日本のFP業界では、さすがにマッキンゼー出身の方にはお会いしたことがありません。その意味では米国の資産運用業界はやはり懐の広さと人材の厚みを感じます。  開業初年度には、知人友人合わせて(ラッキーなことに)10億円程度の運用を任されることができたので、事務所の立ち上がりは非常にスムーズに行ったと 言う話も印象的でした。やはりコンサルティングファーム勤務の頃にお付き合いのあ
  • 有料メルマガライブラリから(63)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

    2013-05-29 15:52  
    有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。  なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==   (有料メルマガ第77回・2010/6/15配信号) 【前略】  株式市場に投資している投資家の総意という意味で、ミスターマーケットという言葉が使われることがあります。ここでもマーケットの総意という意味でミスターマーケットという言葉を使わせていただこうと思います。  ミスターマーケットは臆病なので、大きな異変が起きると、そのショックですぐ、失神してしまいます。その結果として株を購入したいという需要が消えて、株式市場が大き
  • 乱高下相場

    2013-05-28 14:51  
    株価が調子よく上がっていたと思ったら先週23日はいきなり大幅な下落を見せ、乱高下相場が見られました。短期調整なのか、少し長引くのかは予断を許しませんが、ここは冷静に見ていきたいところです。  5月の日経平均は2日の安値13637.96円から23日の高値15942.6円まで16.9%上昇し、急ピッチな上げを演じていましたが。この高値か らその日は一転その日の終値である14483.98円まで9.15%の下落を見せ、不安感が台頭しました。恐らくどこで利益確定しようかと迷っていた投資 家が一気に売りの行動に出たと思われます。  こうした状況は翌日にも表れ、24日の安値は13981.52円。終値こそ14612.45円に戻して終わりましたが、今後もやや乱高下の可能性が感じられます。  ここでの不安感は長期金利の上昇による金融、不動産株の急落がきっかけだと言われていますが、もともと株価の急ピッチな上げが
  • これまでの20年と、これからの20年

    2013-05-28 14:49  
    私の著作などで、よく「20年単位のサイクル」を取り上げます。例えば、「世界経済20年時間差発展説」。米国、日本、韓国、中国、インド…というよう に、20年遅れで経済のステージが変わっていくというものです。ただ、中国・韓国については、先進国入りできるかは、微妙な状態で、このサイクルの外に出 てしまう可能性もかなりあるように思えます。  また、世代交代もおおよそ20年サイクル。大学を卒業した20代前半の新人が、会社の中堅として活躍するまで約20年。40代の幹部の中から、20年の間に会社を代表する人材が出てきます。そして、60代中盤になれば、引退の時期を迎えます。  気がつけば、私がフランス国営クレディ・リヨネ銀行を退職し、(株)大原創研を設立してからもう間もなく20年。そこで、今回は、私の著作を中心に、過去20年を振り返り、今後の20年を展望してみます。  1990年代前半の、クレディ・リヨネ
  • 閉じ込められる個人金融資産1500兆円

    2013-05-27 15:08  
    こんにちは。株式会社ZUUの冨田和成です。  本日は日本復活の切り札になりえる、1500兆円もの個人金融資産の話題について触れてみたいと思います。【日本の財政はギリシャよりも深刻か?】  日本とギリシャの対GDP比債務残高を比較すると、破綻寸前でユーロから救済措置を受け続けているギリシャより、日本の方が深刻なことはご存知の方も多 いと思います。それに加えて、日本の経常収支は長くプラスを維持していましたが、昨年11月から3ヶ月連続で赤字に転落しました(海外子会社からの配当金 が国内に還流した影響などもあり2月・3月は黒字に戻っています)。ここだけを切り取って聞くと、「非常に不味いじゃないか」と思う人も多いかもしれませ ん。しかし、日本がそう簡単には破綻しない明確な理由が存在します。  それは、日本が世界第二位の個人金融資産1500兆円を保有する国であるということです。この1500兆円という莫
  • 政権交代の功罪

    2013-05-24 11:29  
    まず以前に書きました、件の金融当局と(どうでも良い)報告書のやり取りをさせられている某金融機関担当者の話しですが、今もまだ続いているそうです(苦笑)。  彼曰く「財務局がそれを知ってどうするのか?」と首をかしげざるを得ないほど無意味な質問に対し毎度文書で回答しているとのこと。もうかれこれ3ヶ月以上も(笑)。  私も経験があるので良く分かりますが、それら作業に全く意味が感じられず、単に当局担当者が知りたいだけ、または一つのレポートとして誰が読んでも分か るように仕上げたいが為?の作業と感じます。「当局は文書作りが本業?」…これも恐らくは完璧な報告書となり、作成が済んだ時点で「お蔵入り」が確定する のでしょう(呆)。  こんなアホ相手ですから金融詐欺師達はやりたい放題です。聞いている限りでは財務省に限らず、どこの省庁も似たり寄ったりのようですが、生まれてこのか た実業を知らずに(権限だけを付与
  • 為替市場動向~ドル高相場~

    2013-05-23 13:53  
    5月も後半に入り、例年言われるsell in Mayはどこのその、株式市場の上昇が続いています。押し目という言葉は死語!?と言いたくなるような相場は、まさに「異次元」。嬉しいけど恐さもあり。とにかく半端じゃない相場が続いています。  一方、為替相場は、調整を挟みつつ、100円の壁突破に時間がかかりましたが、ドル・円相場は米国の雇用情勢の改善をきっかけに久方ぶりの3ケタへ上 昇。あっという間に17日ニューヨーク市場で高値103円台まで急速に円安・ドル高が進みました。今週は、週末の甘利大臣の発言で102円台まで戻ったと は言え、底堅い展開が続いています。5月8日の拙コラムで、為替相場の動きはスローな展開で円安へ進み、その背景は円サイドの問題で円安になるだろう、と コメントしたのですが、スピードと背景についての推測は見事に違っておりました。  さて、このところの為替市場動向の特徴は、ドル高です。
  • 有料メルマガライブラリから(62)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか

    2013-05-22 12:36  
    有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。  なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==   (有料メルマガ第76回・2010/6/8配信号) 【前略】  株式投資をしていると、今回程度のことには時々めぐり合います。古くは私が株式投資を始めて2~3年目にブラックマンデーに遭遇しました。ちょっと株式 投資に自信が出始めたときに起こったのが9.11世界同時テロ。そしてリーマンショックや今回のユーロ崩壊危機。このような思いがけないような事態(=リ スク)にめぐり合います。  私たち株式投資家は、このようにアップダウン
  • 成長戦略の具現化

    2013-05-21 21:14  
    アベノミクスの3本の矢のうち具現化が待たれていた成長戦略が明らかになって株式市場の勢いが増してきました。7月の参院選挙の勝利に向けての怒涛の政策が打ち出されている格好で市場はそれを好感して大盛り上がりの状況です。  為替も円安が更に進展し、1ドル=103円台乗せ。米国からのシェールガス輸入も許可されて、エネルギー価格の上昇に歯止めもかかるとの思惑もプラスになりそうです。  折しも発表されている3月期決算企業の今期の見通しを睨みながら日経平均は1万5000円台乗せとなってきました。どこまでいくかは神のみぞ知る…。  いけいけどんどんで資産を増やすべきかリスクが高いと慎重にいくかで資産の増え方が変わってきますので、運用者の度量や戦略が問われてきます。  私個人的には慎重論を取っていますが、安倍首相の手腕を見てついていこうという投資家が増えていることもあろうかと思います。  先週は全体指数が上昇