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人間経済科学と賢人たちの教え その17
2021-11-01 15:27
産業新潮http://sangyoshincho.world.coocan.jp/11月号連載記事■その17 資本主義社会では誰もが味方であり敵である●知らないやつは殺せ 「銃・病原菌・鉄」(草思社)のベストセラーで有名なジャレド・ダイアモンド氏の著作に「昨日までの世界」という本がある。同氏が鳥類研究などのために足しげく通ったニューギニアなどの「小規模血縁集団」と現代の「巨大な国家」との対比の中で「人間社会の本質」を見事に描き出している。 両者は奥深い部分での共通性がかなりあるのだが、違いも相当ある。その中でも特筆すべきなのは、「小規模血縁集団」は、文字通り「血縁関係がある顔なじみの集団」で暮らしているのに対して、現代人は「日常の大部分をどこのだれか分からない人物との接触」に費やしていることである。 「小規模血縁集団」の場合は、隣の集落と友好関係を結ぶこともあるが、大概は限られた食料資源
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