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記事 64件
  • 自己株買いの意味

    2022-05-25 15:56  

     発行済み株式数が膨らんだ結果、需給が悪化し株価が低迷。こうした事例が相次ぐ中でその需給悪を改善するために多くの企業は自己株買いを実行することになる。 過去において発行した株式を一旦買い戻すことを自己株買いと称し多くの企業が日常茶飯事的に行っている。特にキャッシュリッチな会社で市場での評価が低いと経営者が判断した場合に打ち出される施策である。 1兆円の自己株買い策を打ち出したソフトバンクGの孫社長がその代表である。1万円以上の株価が今は5000円前後。どのタイミングで自己株買いを行っているのかは不明だが、下振れ局面での下支えになっているものと拝察される。 これに限らずトヨタ(7203)も一旦5月で終えた自己株買いを6月17日から再び実施するとの話。 時価総額が大きい日本を代表する株価意識の強い企業の施策が自己株買い。 株価を堅調に推移させて継続的な評価の維持、向上を図ろうとする企業にとっ
  • 株主提案権について

    2021-09-29 15:18  

     コロナ陽性者の数が東京都で本日は154人となり半年ぶりに100人台となりました。ほっとする動きですが、まだ油断はできません。 それでも緊急事態宣言の解除も迫り、ようやく元の日常生活に近付きつつあります。 そうした中で株式相場は総裁選を前にした様子見気分の台頭ではありますが、総裁選での政策論議が盛り上がり、多くの国民の皆さんが政治への関心を高めたものと推察されます。 株式市場では人気化する銘柄とまったく見向きもされない銘柄とに二極化する流れが目につくようですが、このところの皆様の運用状況はいかがでしょうか。 どっしり構えて運用に努めるスタンスの投資家は結果として株主の立場も得ることになりますが、私の周りには企業が発行した株式の1%以上も保有されるに至った大口投資家もお見えになります。 時価総額が1兆円以上もの企業の株式を1%以上保有することは容易ではないですが、時価総額が100億円以下で
  • 自己株買い

    2021-07-14 15:10  

     企業が発行した株式を市場の内外で買うことを自己株買いという。 株式市場では日常茶飯事にこうした自己株買いは行われている。 この施策は取締役会での決議で実行されるので比較的容易に打ち出せる施策だと言える。 投資家は様々な理由で個別銘柄に投資されているかと思うが、市場の需給が悪化し投資した時から大きく値下がりをした余裕ある企業に対して期待したいのは継続した利益成長や成長施策の打ち出しだけではない。企業価値以下で取引される状況が続くのであれば経営施策として自己株買いは有効だ。 直近ではトヨタ(7203)が上限41百万株、上限2500億円、の自己株買いを9月末まで行うと発表。既に6月中は220万株、21.5億円の自己株買いを行った。 平均単価は9773円。市場内で買うことになるためこのところの株価は全体相場がどうであれ結果としては底堅い。 しかも9月末には5分割というイベントが待っている。 私
  • 炎チャンネル第134回「光通信の投資法」をアップしました

    2021-01-14 16:18  
     億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場を語る炎チャンネル。第134回「光通信の投資法」がアップされました。第134回「光通信の投資法」 1月13日収録 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so38118498 【youtube】https://youtu.be/vav0Knvzq9U【今回登場企業】 テノックス グッドパッチ モダリス ぜひご視聴下さい。 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5~6分にまとめておりますので、 ご登録頂ければ幸いです。 目下は無料番組ではありますが、価値あるコンテンツ作りに努めておりますので宜しくお願いします。
  • 来年につなぐ期待の銘柄

    2020-12-23 17:48  
     今年も、もう残り少なくなって参りました。 コロナ禍で皆様の日常生活も大きく変化したものと拝察致しておりますが、いかがでしょうか。 もう間もなく令和2年から令和3年にバトンタッチすることになりますが、来年に向けた運用において、成果が期待される銘柄30をここではピックアップしてみたいと思っております。 オクチカ月曜版もあと1回を残すのみ。 年末のご挨拶は次回に回すとして、多くの銘柄を吟味しながら面白いと感じた銘柄だけをアトランダムに抜き出してみました。 題して「2021ハッピー株式30」1.LibWork(1431) 熊本を拠点として全国展開目指す住宅メーカー 時価総額500億円に向けた施策に注目2.松井建設(1810) 434年も続いてきた企業はそう簡単にはつぶれない。 何かが起きた時のために保険の意味も込めて押さえておきたい。3.テノックス(1905) 日本経済の基礎は安心安全な建物や構
  • バリュー銘柄で万年割安のテノックス(1905・JQ)に久々の朗報?

    2020-12-16 12:11  
     堅調な上昇を見せる日経平均はソフトバンクグループなど限られた値がさ株によって見せかけの強さを示していますが、多くの実体はTOPIXやマザーズ指数などに反映されております。 全体相場が上昇トレンドを強める中でなかなか評価が高まらないバリュー銘柄も数多く存在。そうした不人気銘柄にも多少は関心を寄せておきたいと思っております。 先日は新たに建設コンサルタントの有力企業で成長指向の長大(9624)のリアルな説明会(日本証券アナリスト協会主催)に出席させて頂き、割安な感触を持たせて頂きました。 本コラムではできうる限りこうした説明会後に新鮮な情報をお届けさせて頂ければ幸いです。 さて、多くのバリュー銘柄にはいくつかの特徴がございます。 時に収益変動でPERはイレギュラーに高まる場合も見られますが、概ねPBRは1を下回り、配当利回りが比較的高いことが多いのが特徴です。また、こうした特徴に目をつけた投
  • マイナス金利時代の株式投資

    2020-09-18 19:16  
     三井住友銀行がユーロ建てで1260億円分の担保付社債(満期5年)をマイナス金利で発行することが話題を呼んでいる。日本企業が社債市場からマイナス金利で資金調達するのは初めてだとされる。 借り手が金利を受け取れるのだから、これまでの金融市場の常識を覆す出来事と言える。 日本でマイナス金利政策が導入され始めたのは2016年1月。日本銀行と民間銀行の間での金利政策だが、民間銀行から企業への貸し出しを増やしデフレを脱却するために導入されてはや4年以上の年月が経過。この間、デフレ脱却どころか、日本では消費税率の引き上げや今年に入ってのコロナ禍で消費が落ち込みますます不景気が続く。 ゼロ金利を通り越しマイナス金利となる時代を横目に株式市場は今後どうなっていくのか、モノを保有していても価値を生まない時代。インフレに強いとされる株式だが、そうした視点では投資対象とはなり得ないが、理屈抜きでキャピタルゲイン
  • 相川伸夫のピックアップ銘柄20年3月期本決算フォロー

    2020-06-04 22:16  
    ]■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー ※5月29日(金)執筆時点・山王(3441)2016年12月19日配信 株価560円⇒762円(+36%)・テノックス(1905)17年2月20日配信 株価815円⇒845円(+4%)・特殊電極(3437)17年6月12日配信 株価2922円⇒4700円(+61%)・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信 株価1831円⇒1395円(-24%)・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信 株価1577円⇒950円(-40%)・パウダーテック(5695)18年2月19日配信 株価4845円⇒3100円(-36%)・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信 株価1970円⇒2824円(+43%)・アバント(3836)18年6月25日配信 株価473円⇒1127円(+138%)・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信 株価2718円⇒
  • 多忙な年始の中で

    2020-01-22 14:12  
     今年は始まったばかりとは言え、株式相場が波乱の幕開けということもあって公私ともに何かと多忙になってきた。 億の近道活動も今年で21年目を迎えることになるが、皆様とともにこうして活動できますことを心より感謝申し上げたい。 さて、皆様に提供している情報をより良いものとするためにはインプット作業は欠かせません。年末から年始はややインプット活動が停滞致しますのでアウトプットも中身に乏しいものとなってしまいがちですが、先週はインプット活動を進めながら株式投資に有益な情報探しに努めてきた。 この間、YOUTUBEでも炎チャンネルにて年末の25日から数えて3回のコンテンツを配信させて頂いた。登録数は徐々に増えてはいるが、まだまだ少なくこれからも関心をもって頂ければ幸いだ。 https://youtu.be/CcFCTmGkiRw 目標は1000件突破!! 年初を改めて振り返れば大発会は波乱の幕開け。日
  • いよいよ始まったあのセクター銘柄への物色気運

    2019-12-11 15:44  
     米中貿易摩擦の先行き不透明感に加え、消費税増税の消費への影響が日本の景気を悪化させるとの観測が強まっています。そうした中で政府は総額26兆円程度の新経済対策を打ち出し閣議決定しました。 その主な中身は自然災害からの復旧・復興で7兆円規模の事業規模を想定。 河川の堤防などのインフラ強化をはじめ土砂災害のハザードマップの作成を加速させることなどが盛り込まれています。 このほか小中学校の児童・生徒に1人1台のPC、タブレット端末を配備することを目指すほか、マイナンバーカード保有者へ買い物ポイントを付与する制度の導入(来年9月から)、高齢ドライバー交通事故防止対策としての自動ブレーキなどを備えた車の購入支援なども盛り込まれており、株式市場では早くもその恩恵を享受するセクター銘柄の株価が上昇し始めており、師走相場に彩りを添えています。 これらは補正予算に盛り込まれての執行となる予定で、既にゼネコン