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記事 5件
  • 投資家心理のあれこれ

    2021-03-11 13:32  

     株式投資は楽しいが、時に乱高下する場面に出くわすことになり、投資家心理が揺れることになる。 このところの株式相場がそうした局面に該当する。 株価は多少乱高下した方が面白いとも言える。むしろ乱高下するのは当然なリスク商品なのであってそうした乱高下は多くは投資家心理の表れでもある。 投資家は損はしたくない。 だから株価がこれから下がるだろうと思われる場合は売りたい心理となるが下げのトレンドが明確ではない場合はまだ積極的に売ろうとは思わない。 まだ上がるのではないかとの心理状態が売り行動を躊躇させることになる。 投資家の心理は複雑なのだ。 上がる株は持ちたいけど下がる株は持ちたくない。 米国の長期金利が上がりそう。だからこれから株価は下がりそうだ。 時価総額を90兆円にまで高めたEV企業米テスラ株が高値から急落中。時価総額は60兆円余りにまで低下した。株価的には1株900ドルから539ドルま
  • バブルは私たちにとって必要不可欠な経済現象?

    2019-07-31 16:08  
     株式相場にバブルはつきもの。バブルが時々発生するから市場は活性化する。こう断言する投資家は多いのではないでしょうか。 ご存知の通り、日本のバブル相場は1989年にピークを打ち、バブルを悪として取られた様々な経済政策を背景にその結果としてその後の30年にわたりデフレ社会を歩んできたのが日本経済であり株式市場でもあります。 チューリップの球根に対してバブルが発生したという話は社会科の教科書にも出て参りますので有名ですがバブルは価値のないものに過剰な評価を行うことで生じる経済現象だと簡単に言い放つことができます。そのコアアイテムは不動産と株になり、その時々で金や絵画、コモディティに向かいます。 最近では仮想通貨にバブルを生じた訳ですが、今後も良しにつけ悪しきにつけバブルの発生は何らかの形で起きるものと考えられます。 2000年前後にはITバブルが発生。多くのIT関連銘柄が異常な株高を演じたこと
  • 投資家の心理

    2019-07-23 17:47  
     個人投資家の皆さんは自己責任の下で自由に株の売買ができる。売買の結果はすべて自身の運用成果に反映される。プラスになったりマイナスになったりと変化が激しいのが株の世界。 うまくいく場合もあれば駄目な場合もあり、株式投資の悩みは尽きない。 これだけNYダウやNASDAQ指数が新高値をつけても日本株にはまったく影響せず、それどころか下値を模索するなど日本株に向かう投資家のパワーが委縮している。 どこにその原因があるのか。 米中貿易摩擦、中国経済のスローダウン、日韓の軋轢による経済への影響、少子高齢化、10月からの10%への消費税増税など、悪材料を上げ出したら切りがない。 メディアではネガティブキャンペーンばかりが目につき、日本経済の未来を明るく語る論調は滅多に見られません。 経済界でもソフトバンクGの孫社長が日本のAI企業には見るべきものがなくファンドでは投資しないと断言。AI後進国となり下が
  • 自己肯定感の重要性

    2018-07-12 01:33  

     今日は投資というより自己研鑽にまつわる事を書きたいと思います。  まだまだ未熟な身であると十二分に認識していますが、ここまで自分がやってきた中での実感した部分を書き記したいと思います。 皆さんは『自己肯定感』という言葉をご存知でしょうか?  自己肯定感とは言うなれば『自分には生きる価値があり、社会に必要とされている大切な存在だ』と自分自身が自分を肯定する精神の土台のようなものです。  私は哲学者でもなければ、何かの専門課程を修めたような人間でもないので、書いているのは本で読んだ知識と自分の経験に基づいて書いています。  初めにご承知おきください。  話を戻します。  先ほどの自己肯定感ですが、皆さんは胸を張って  『自分は生きる価値のある人間だ!!』 と腹の底から言えますか?  恐らく概ね5段階くらいに分かれるでしょう。 ・自分に絶対の自信を持つ者 ・自信なんて全く持てない者 「自己
  • 書評:道徳感情論(第4部~7部)

    2017-11-10 01:31  
    道徳感情論(第4部~7部) アダム・スミス 箸、村井章子+北川知子訳、日経BP社  http://amzn.to/2z5HPCm  本書を読了して感じたのは、あくまでアダム・スミスは、ギリシャのアリストテレスやエピクロス、ローマのキケロ等に連なる(道徳)哲学者であるということです。  彼は本書の中で、共感=(社会への)同調の重要性を説いています。日本的な表現で言えば「世間様」「お天道様」に恥じない行為こそが、各個人に求められるのだという主張を繰替えしているわけです。  自分の本能を適切にコントロールすることが、個々人の「徳」を高めるのに極めて重要であり、それができない本能が優勢な人間は、「下劣な下司野郎」だというわけです。  スミスの定義によれば、銀行・証券を含む金融機関のほとんどの人間は下劣な下司野郎ですし、金儲けに血眼になっている投資家の大半も同様です。  しかし、スミスが、利己心を