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記事 13件
  • 為替市場動向~ついにBREXIT?~

    2019-10-18 01:43  
     台風19号の犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害に遭われた多くの皆さまには心よりお見舞い申し上げます。早く日常が戻りますように。 今回の台風では、今まで経験したことがない恐怖を個人的にも身近に感じました。 台風19号が過ぎ去った連休明けの市場では(台風被害に比べたら小さな事象ですが)、米中の貿易協議の一部合意が、欧州ではBrexit交渉で進展ありとの情報が伝わりました。両方とも正式なものではないにもかかわらず、前向きの解釈、先取りのリスクオンが復活。さらに、中国製品への関税率引き上げ見送りが好感され、日経平均株価は、月初から連休の週末をはさみ、大きな窓を開けて一気に22000円台半ばへ。ショートカバーのパワー? 一方、為替市場では、リスクオン時の反応である円安ドル安の動きになりました。 が、何と言ってもトピックは、英ポンドの急上昇! ポンドは、先週末比約1%高、月初
  • 為替市場動向~英EU離脱目前。こう着の為替相場~

    2019-03-05 01:15  
     今週末から3月への月替わり。  今月に入り、株式市場が戻り相場となる中、債券市場、為替市場はこう着状態が続いています。  英国のEU離脱BREXITの期日が実質的に1か月を切る中、未だ行方は不確か。新しいニュースが出る度にポンドが乱高下。2月の主要通貨のパフォーマンスでは、対米ドル上昇のトップが英ポンド。特に昨日、「メイ首相が、離脱延期案を検討」の報で上昇したのが影響しました。  一方で、多くの主要通貨は、2月月初来昨日まで、対米ドルで下落しました。  さて、今週は、注目イベントが続く週でもあります。  26日27日にはFRBパウエル議長の上下院での議会証言。28日には米国の18年第4四半期のGDP数値発表があります。また、政治的には米北首脳会談、進展が伝えられる米中貿易協議の行方も、米中首脳会談開催も含めて楽観的な見方を織り込みつつあるだけに、逆に、今後の動きには気をつけたいところで
  • 為替市場動向~米債利回りカーブのフラット化~

    2017-11-16 19:21  

     日本株相場の乱高下の傍らで、為替相場は比較的限られた動きではありましたが、12月の米利上げ期待を先取りして9月から上昇してきたドル相場が先週央から反落。  特に、昨日14日は、中国景気鈍化の見方、米長短金利のフラット化(米国景気への先行きへのネガティブな見方)、またユーロ圏GDPの予想以上の数字を材料に、ユーロ主導でドル指数は10月中旬の水準まで反落しました。  米国の金利動向の中でも、今後近い将来の金融政策の行方を示す2年債と長いスパンで予想される景気やインフレ動向への期待が入る10年債の利回り格差は、2007年以来の低いスプレッド(直近0.67%)です。  2-10年債スプレッドは、ここ10年で最大2.80%(2010年3月)、その後は2%を挟んだ動きが続き、FRBの金融政策正常化が始まると、2年債が上昇に転じた一方で低インフレによる長期金利の限定的な上昇でフラット化が進んできま
  • 為替市場動向~年末相場はポンド売りから?~

    2016-10-06 13:33  
     日本の上半期、欧米の第3四半期である9月が過ぎ、10月からは年末相場入りです。  日米同日の金融政策会合というビッグ・イベントが注目された9月は、その事前の読みと事後の解釈で揺れました。  ドル円相場は9月月初、103円43銭を始値に高値104円32銭をつけた後は、米国の重要経済指標が冴えなかったことから上値が重くなって、9.21イベントを迎えました。  日銀の決定会合前には、「マイナス金利の深堀りを軸にした更なる金融緩和」が観測報道がありました。そして、7月会合で言われた従来の政策への「総括的検証」を経て今回出された結論は「長短金利操作付の量的・質的金融緩和」という政策モデル変更でした。  イールドカーブをコントロールする今回の政策により、量的部分(年間80兆円)の目標値はなくなったものの、イールドカーブをコントロールするためには目標値に関わらず量を増やすこともあり得ることになります
  • 為替市場動向~今日は2大イベント開催~

    2016-09-23 12:04  
     言うまでもなく、今日は9月の最注目イベント、日&米両国の金融政策決定会合の同時開催日です。  日銀の政策結果発表と黒田総裁の記者会見、その後日本時間22日午前3時に予定されているFOMCの結果発表、と滅多にない同日開催日程です。  今週に入ってからの市場は、日本の連休、また半期末前ということも影響してか、様子見に徹している向きが大勢です。現在(13時)日銀の政策結果の発表 が長引いていることから、市場では期待が高まっているようですが、このコラムに記述するには間に合わないので、結果には触れずにおきますことをお断りして おきます。  さらに、日銀の結果が出ても、米国FOMCの決定が出るまでは動きづらいことと思います。  8月のジャクソンホールでのFRB議長イエレン氏、また主要理事たちの「数か月以内の利上げの可能性」言及から、9月の利上げ観測は出たり入ったりを続けてきました。  その間、米国
  • 英国の金融緩和

    2016-08-08 13:34  
     BOEは予想通り政策金利を0.25%引き下げて0.25%とした。2009年以来7年ぶりで過去最低となった。  国債買い入れを3750億ポンドから4350億ポンドに拡大。8日から6ヶ月にわたり買い入れを行う。3~7年、7~15年、15年以上を均等に購入、8~10月の間は各年限に11.7億ポンドの予定。  国債に加え投資適格の社債を100億ポンド買い入れる。18ヶ月かけて英国経済に多大な貢献をしている企業の債券を買い入れる。最大1000億ポンドの銀行向け資金供給スキームを導入する。  予想を上回る金融緩和を受けてポンドドルは1.31付近、ポンド円は132.55付近まで下落しポンドは全面安となった。  ただポンドもショートポジションがたまっており、このショートが解消するまではしばらく1.3~1.35、128~138円のレンジで推移するものと思われる。 (YEN蔵) (情報提供を目的にしており
  • 為替市場動向~政策期待で楽観?~

    2016-07-15 01:19  
    英国のEU離脱を決定した国民投票直後の混乱は一旦沈静化したかに見えましたが、先週、マーケットは再びリスクオフの動きになりました。きっかけは、英国 で不動産ファンド解約が続いていることや企業マインドの悪化が起こっていること、加えて、イタリアの銀行の不良債権問題がクローズアップされたことでし た。  先週末の東京市場は、リスクオフ再びの株安、円高で米雇用統計待ちになりました。  8日夜発表の6月米国雇用統計は、予想を大幅に上回る非農業部門の雇用増でニューヨークダウは大幅高でリスクオフが和らぎ円高も反転と思いきや、ドル円 相場は直後100円台から101円台へちょこっと乗せただけで、その後は一転100円割れを瞬間演じるなど、円高基調の強さを見せつけられる展開となり、 日本の参院選結果を待つことに。  主要通貨の対米ドルの動きをBrexit直前を起点に先週末まで見てみると、上昇はダントツの日本円5.
  • 国民投票の影響

    2016-07-04 20:54  
    29日の英国の国民投票を受けてポンドは急落した。しかしその後にこの材料を織込み市場は落ち着き気を回復しポンドもやや反発している。  昨晩はカー二―BOE総裁が英国のEU離脱を受けて、「経済見通しは悪化しており、おそらく夏にかけて金融緩和策が必要になる可能性が高い」と発言し た。金融政策委員会は7月14日の会合後に状況の暫定評価を発表、最新の経済見通しを公表する8月4日に包括的な評価を明らかにするとした。  カー二―総裁の発言を受けてポンドドルは1.34台前半から1.32付近まで下落、ポンド円も137.70付近から135.82付近に急落した。  また離脱派をリードしてきたボリス・ジョンソン元ロンドン市長は時期保守党党首選への出馬を取りやめ、同じく離脱派のゴープ司法相が立候補。EUとの関 係修復にジョンソン氏の指導力に疑問符がついたなどの意見もあるが、保守党のしかも離脱派の中でもひとまとまりに
  • 為替市場動向~ドル円、下落トレンドに転換?~

    2016-02-22 11:53  
    東京市場の祝日が狙い撃ちされた2.11の相場波乱で、ドル円相場は111円を一瞬割る急激な円高進行となりました。  前日のイエレンFRB議長の利上げ慎重論によるドル安圧力に加えて、ドイツ銀行のリーマンショック以来の大幅赤字決算発表、欧州銀行株下落が金融不安を 連想させるユーロ発リスクオフによる円高圧力などなど、背景はいろいろありますが、複数の要因が重なったところにポジションの投げ売りや投機的動きが重な り、大きな下落力になったものと思われます。  111円~115円水準は2014年10月31日(金)の黒田バズーカ第二弾が出されたときに相場がジャンプアップしたときの空白、ギャップでした。今 回は、日柄経ってギャップを埋めてきた格好です。日経平均株価も、今年に入り、黒田第二弾のときの窓15,700円の窓を埋め、アベノミクス開始時と高値 の半値14,800円に到達しました。相当の日柄を経ても、窓埋
  • 為替市場動向~相場もアツい夏になるか?~

    2015-08-07 11:23  
    暑中お見舞い申し上げます。  日本列島が猛暑が続くなか、世の中は夏休み真っ最中。その一方で、夏枯れ?と言われながらも、相場は休むことなく動いています。  東京の株式市場は、8月に入って出来高が増えているようです。歴史的に、経済に関係する重要な出来事が8月に起こったりもしています。  7月の為替相場では、米ドルが主要通貨に対して上昇して終わりました。  対ドルで下落したのは国内のインフレ対策で利上げも実施したブラジル・レアル(9.3%下落)、次いで5%以上下落した豪ドル、資源安が影響してカナダドル等の資源国通貨も下落しました。  ギリシャ問題が当面の問題を解決し、中国株下落は不安定ながらも政府が必死に政策を実施している姿勢を見せており、相場の注目は米国の利上げ、特に利上げ時期に向いてきています。  このところ発表される最新の米国経済指標は、まだバラツキあり、決定打は見えないながら、4日には金